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転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


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余裕の先に

「……順調ね」


私は報告書を軽くめくりながら、小さく頷いた。引越し生産ラインの移設。ほぼ問題なし。


「いい感じ」


現場も落ち着いている。

大きな遅れもない。私はペンを置いた。


「なら」


次にやる事は決まっている。


「領内向けの生産に切り替え」


これまで優先していたのは。

レールに武器。基盤整備。

だが――


「ここからは内側」


建物用の資材。生活に必要なもの。

私は資料に目を落とす。


「ほぼ建築ね」


住宅と倉庫や工房。まだまだ足りない。


「作り続けるしかないわね」


私は小さく息を吐いた。

ふと。手が止まる。


「……そういえば」


最近。ずっと忙しかった。

トンネルに、戦闘。武器の生産。

次から次へと。


「考える暇、なかったわね」


私は椅子にもたれた。

視線を天井へ。


「便利なもの」


この世界で再現したいもの。

前世の知識。生活を楽にするもの。

いくらでもあったはず。


「……なのに」


今は目の前の事で手一杯。

私は少しだけ笑った。


「余裕なかったわね」


今は違う。少しだけ。ほんの少しだけ。


「考える余地が出来た」


私は指を軽く叩く。


「さて」


何を作る?生活を楽にするもの。効率を上げるもの。人を呼び込むもの。私は目を細める。


「色々あるわね」


すぐには決めない。


「考えるだけでも楽しい」


私は小さく笑った。地下都市は今。

“作るだけ”から――“選んで作る”段階へと進み始めていた。

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