表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生エンジニア、隣国の友人と産業革命を始めます  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/184

都市の秩序

「……よし」


私は設計図を畳みながら、小さく頷いた。

公共放送。これを開始する。


表向きは――情報伝達の効率化。


掲示板だけでは遅い。

全員に同時に伝える手段。

それが必要になってきた。


私は心の中で呟く。


「……それだけじゃない」


同郷の転生者。あの商人。

気づく可能性はある。

なら――それに対抗出来る準備も必要だ。

私は腕を組む。


「疑うのは好きじゃないけど」


ここは日本じゃない。

法律も倫理も常識も違う世界。

私は静かに言う。


「やる事はやる」


それだけだ。


その時。


「お嬢様」


文官がやってくる。


「何?」


「領都から人員が到着しました」


私は少し首を傾げる。


「領都?」


「はい」


私は立ち上がる。


「誰?」


外に出ると。

整然と並んだ一団。


装備。統一された動き。


私は目を細めた。


「……警備隊?」


先頭の男が一歩前に出る。


「はい。お嬢様。お父様の指示により参上しました」


私は少しだけ驚く。


「お父様が?」


男は頷いた。


「はい」


私は腕を組む。


「……なるほどね」


人が増えてきた。

工業に農業。ギルドに商人。

そして外部との繋がり。

治安が必要になるのは当然だ。

私は小さく息を吐く。


「先に言ってくれてもいいのに」


無線機も設置してある。

連絡は取れるはずだ。

私はすぐに考えを切り替える。


「……まあいいか」


来てくれたのはありがたい。

私は警備隊を見渡す。


「助かるわ」


男が頭を下げる。


「お任せください」


私は頷いた。


「治安維持は任せる」


これで都市の内側は安定する。

同時に外からの目も増える。

私は小さく呟いた。


「……ちょうどいい」


警備に放送。

監視は警備隊に任せるか。


これで全てが揃い始めている。

私は静かに笑った。


「都市らしくなってきたわね」


今――“管理される町”へと変わり始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ