ゲートの中
ゲートの中は煉獄で暑さが激しかった。
「御影様は大丈夫ですか?」
隣りに桐生が汗を拭きながら話しかけにくる。
「ああ、なんとかな」
「おい、あんた御影さんだろ?」
「後ろから声をかけられた」
「そうだけど」
「大会見てたよ、随分強いんだって?」
「此処は暑さが酷い、無駄な会話は避けましょう」
そこでもう一人スーツを着た女性が会話を途切れさせる。
「あんたは?」
「協会の者です、今回は調査担当です」
「おいおい、ハンターでもないのに突っ込んでくるなよ」
どうやら面倒くさいことに巻き込まれたようだ。
「まあまあそこらへんにしなさい」
またしても会話に入ってくる人がいた、その人は白髪を後ろで縛ってる老人だった。
「あんた誰?」
「私は鹿内だ、B級ハンターだよ」
「B級って今回の招集はA級が最低ラインだろ?」
「鹿内さんは経験があるので招集されたんです」
「そうかい」
そう言い残して先ほどのハンターは前線に行った。
「さっきは助かったよ鹿内さん」
「いやいや、若いもの交流を止めるのはいかがなものかと思ったが」
「いや、困ってたしありがたいよ」
「それなら良いが」
そして暫く歩いているが荒廃した地面に木すら生えてないので暑さで皆苦しんでいた。
「此処で一旦休憩しましょう」
先ほどの調査の協会の人が提案する。
中には俺のマイクロポータルみたいなGiftで食料や荷物を収納できるハンターが居るらしくその人のGiftで食料を出して皆で食べようとした瞬間に、地面が揺れた。
「なんだ?」
ハンターの一人が言うと少し離れた場所にモンスターの大群が押し寄せて来た。
「おいい、まずいじゃないかこれ?」
一人また一人が立ち上がり戦闘体制になる。
「待ってください、全員で迎え撃つのではなく遠距離のGiftを持つハンターで迎え撃ちましょう」
栄太さんがそう言うので皆一度体制を立て直す。
この暑さだ、消耗は避けたい。
「私達がやります」
そう言い五人が前に立ち杖や刀でエーテルを込め始めた。
「待って、此処でエーテルを消費するのは避けたい」
俺が皆のまでに立ち言った。
「しかし、御影さんは最後の…」
「大丈夫、俺にはエーテル切れはないから」
そういい、マイクロポータルで刀を出した。そして抜刀モーションを取り刀を振るった。
「天断一式・閃裂」
刀からエーテルが噴出して抜刀した刀からはエーテルの塊が横一線にどんどんと広がってこちらに来るモンスターが消えていく。
「まさかここまでとは…」
栄太さん始め後ろにいるハンターが声を失っている。そして納刀した。
この刀もいつまでもつか、鞘から焦げ臭い匂いがする。
「御影さん凄いわやっぱ」
神阪が近づいてくる。
「待て、お前は暑苦しいから来るな」
「良いじゃないですか」
そうして空が暗くなり夜が来た。




