七不思議
あれから暫くして 周りは落ち着いた。
学校ではカウンセラーなども付き、生徒や教職員の心のケアや病院での治療なども終わった。
元々重傷者はいなかったので体の怪我の方は心配だったが、肝心なのは心のケアだ。
普段から画面で見たりするモンスターとの戦いを目の前で見てしまったんだ、それを見た子達のメンタルはダメージが多いだろう。
暫く学校は休みになるとのことだったので、心配だがカストラに関しては呑気にリビングでアニメを見ている。
「カストラ?」
「はい?」
「あれから数日経ったけど友達は大丈夫かね?」
「まあクラスのラインとかしか分からないですけど、不安は抱えているようです」
「そうか、それと何かモンスターが出た時に変化とかなかったか?」
「そう言えば、私は友達と逃げたのですが。急にゲートが排出しているエーテルが消えたんですよ」
やはりカストラも気づいていたか、だが誰が一体そんなことを?
「それが誰か分かるか?」
「いえ、あれから気になって少し調べていたんですが何やらあの学校で七不思議があるらしいんです」
「七不思議?」
そんな昔のことがまだ存在するなんて。
「因みにその七不思議ってどんなの?」
「全部聞きますか?」
「ああ、頼む」
「先ず一つ目「ステージ裏の“無音の拍手”」
体育館で誰もいないのに拍手だけ聞こえたり、それを芸能科の生徒が本番前に聞くと“成功する”とか、
二つ目は「深夜のレッスン室の“もう一人の自分」
ダンスルームで夜に鏡を見ると動きがワンテンポ遅れる自分が映るそしてそれを見た後は“急激に上達する。
三つ目” 「消えない台本」
芸能科の控室で何度捨てても戻ってくる台本その内容を演じると“感情が異様に乗る”
四つ目「屋上のスポットライト」
屋上で夜になると誰もいないのに光が差す。その中心に立つと“注目を集める力”が増す
五つ目「旧校舎の“歌声”」
使われてない校舎で誰もいないのに歌声が聞こえる。聞いた人は涙を流す
六つ目「消える観客席」
講堂・ライブホールで客席の一部が“存在しない席”になる そこに座ると誰からも認識されない。
こんな感じです」
「まだ六個しかないじゃん」
「なんかここ数年で新しく追加されたらしくてそれでやっと七不思議が完成したってことです」
「なるほど、それで七つ目は?」
「守護幽霊らしいです」
「守護霊?」
「はい、なにやら最近学校周りでモンスターが出たりすることがあったらしいんですけど、どれも同じ制服姿の女子高生が刀で守ってくれたと」
「それが七つ目」
「はい、まあ六個目までは普通の七不思議ですけど七つ目は見たって人が多いので、信憑性はありますけどね」
「そうか、分かったありがとう」
そうして、俺もアニメを見て一日を過ごした。
そして新しい技も思いつき良い日だったのだが…その日の夜。
「御影様?」
夜遅くリビングでくつろいでいて、カストラは既に自室に戻っていた時だった。




