心配事
それから一週間が経ち、あれからドランなどやセブンシンズからの攻撃はなかった。
忘れたわけではないが今はカストラの高校入学の準備で忙しかったが、準備を俺が手伝おうとすると何かしら問題が起きるので桐生から怒られてしまったので、俺は大人しくアニメを見ているわけだが、集中できない。
カストラも桐生と一緒に持ち物などの確認をし始めてソワソワしてしまう。
ついに明日人とは遅れて入学をするカストラがきちんと学校生活が遅れるか不安でもあった。
そんな慌ただしい一日を過ごし、俺は静かに過ごして夜も直ぐに気て寝室に行き眠った。
夢を見た気がするが思い出せない、でも断片的にそれは高校入学の時のものだった気がする。
俺にとってはあまりいい思い出ではなかったので目が覚めてしまい、朝五時半に起きてリビングに行くと誰も起きてなかったので、ベランダに行き、煙草を吸いに行く。
箱から煙草を取り出して火を付ける。
『随分と目覚めの悪い面をしてるな』
声の方を見ると光牙が居た。
「おいおい、久しぶりじゃないの」
『あのドラゴンを家族とでも思っているのか?』
「カストラのことか?」
『ああ』
「まあ、それに近いかもな」
『馬鹿も此処まで来るとつける薬もないな』
「なんだよ、悪いかよ」
『あくまで人間とドラゴンなのを忘れるなよ』
「何が言いたい?」
『人間とドラゴンとの戦争になったら果たしてお前のようにドラゴンのことを考える奴はいないだろう』
「そうかもな、でも俺は信じてる人間も、モンスターも」
『いつまでそんな綺麗ごとを言えるか見ものだな』
「まあ見といてよ、それから何かあったらまた力貸してよ」
『お前の為に力を貸すつもりはない』
「そう、俺達もう家族みたいなもんじゃん」
『黙れ』
そう言って光牙は消えてしまった。
照れたのかな?
そう思うと可愛く思える。
「御影さん?」
後ろからドアが開く音がしたと思ったら、カストラがベランダに入って来た。
「どうした?」
「朝早く目が覚めてしまって」
「珍しいな、なんだ緊張してるのか?」
「まあ、そうですね」
「なにも心配いらないさ、いつも通りに周りと接すればいい。自然と友達も出来る」
「私に出来るでしょうか、モンスターなのに」
「モンスターだって人間だって争うことをしなければ、平和に過ごせる」
「そうですかね?」
「ああ、人間だって国籍の違いで争うこともあるが、災害とかそう言う時は世界中から隣人が力を貸してくれる。それに…」
これ以上はカストラに重荷になってしまうと思い言えなかった。
「それに?」
「いや、なんでもない。せっかく早く起きたんだアニメでも見るか?」
「はい!!」
笑顔でそう言うものだから心配はなかった。
これから人類とモンスターが手を取り合う初めの希望はカストラだと俺は思った。




