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生き残り

「何処だよ?」

「ベランダですね」

そう言われてベランダを見ると一人の男性が立っていた。

それはイギリス人のダンディーな顔立ちだった。

窓を開けずにそちらを見ると、そいつは右手を左から右に動かすと窓が自動で空いた。

恐らくこいつの能力だろうが原理は分からない。

そして家に入った瞬間に桐生がシャドウギアを使って自分の影で拳に棘を纏って殴りかかった。

だがこいつは自分の手で桐生の拳を掴み、捻って行動不能にする。

「くそ!!」

「随分な歓迎だな、人間」

「お前に家族を殺された人間だ」

「俺はそんなことはしてない」

「ふざけたことを!!」

そして足で蹴りを入れようとするがそれも躱される。

俺はそれを見てグリムコードでモンスターを呼び出して桐生を止め、同時に男性にモンスターの隙も無い状態で刃物を向けた。

「随分と便利なGiftだな」

「お前は何者だ?」

「ドラン」

「ドラン、何をしに来た?」

「カストラに話をしに来た」

これで敵意がないことが分かり、梗塞を解いた。

「御影様、何故!!」

「こいつは攻撃しに来てない、それくらい分かるだろ」

「しかし!!」

「いつものお前なら分かるはずだ、こっちが仕掛けた所で街に被害が及ぶ」

「分かりました」

そうして、桐生は落ち着きを取り戻した。

「カストラ、久しぶりだな」

「知ってるのか?」

「はい、私の家族を殺した人類を殺す派閥に居た幹部です」

カストラは怒りを見せんかった。

「そんな奴が何をしに来た?」

「カストラ、お前は気づかんかったのか?」

「何が?」

「龍族は生き残りがいる」

「だから?」

「こっちに来て我々の目的を果たそう」

「目的?」

「ああ、人類の殲滅だ」

「またそんなことをしようとしてるのか、同じことの繰り返しだろ?」

「いや、我々に賛同する同士しか今はいない」

「そう言われてドラン達に力を貸す道理はないな」

「何故だ、モンスターがゲートから出てくる理由はお前も知ってるだろ」

「そこまでだ、カストラは人間社会で生きて行くんだ」

理由をカストラに聞かれるわけにはいかない。

「知ってるよ人間の負の感情だろ?」

「カストラ…」

「知ってるけどそれを理由に人間を絶滅させるなんて、ドラン達は神にでもなった気か?」

「親が親なら子も子だな、あれだけの力を持ったあいつも同じことを言った、そしてその力を受け継いだお前もそうか」

「知ってるし力を持ったからこそ、私達には見届ける意味があるのだろう?」

「馬鹿げてるな、戦争になるぞ我々龍族と」

「構わない、これからの私や人の未来を脅かすなら私は全力で人間の味方をする」

「そうか、なら話は終わりだ」

そう言ってドランは消えた。


「カストラ、知ってたのか?」

「ゲートのことでしょう、もうずっと前から」

「そうか、すまない何も言えなんかった」

「いえ、良いんですこれで。私を残した家族の意味がやっと分かりましたから」

「そうか、だが引っかかるな」

「ええ、桐生さんの家族を殺してないってことですね」

「ああ、あの様子だと嘘は言ってないな」

「はい、ドランは嘘は言いません」

そこで桐生がやっと会話に入って来た。

「では、一体?」

「誰かがドランの姿で桐生さんの家族を殺したのでしょう」

「一体誰が?」

「分かりませんが今の龍族に反感を持つものか、はたまた今だ姿を見せてない存在か」

「セブンシンズか?」

「なんですかそれ?」

「今人間を抹殺しようとしてる得体の知れない組織だ」

「そんな組織が、でも利害が一致してるのにそんなことをする意味が分かりません」

「ああ、だから尚更分からないな」

そうして新たな脅威を見つけた。


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