地獄絵図
「これは?」
近くにハンター協会の人間が居たので聞くと。
「御影さん、直ぐに姫野さんの所へ」
「分かりました」
そうして姫野さんの所に向かうと状況が分かって来た。
「御影さん」
「姫野さん、これは一体?」
「渋谷に居た人間が急に暴れだして直ぐに動けるハンターを動員しなんとかしてますが」
「現場を見ると人間と人間が殴り合う、そんな地獄絵図だった」
「それでモンスターと言うのは?」
「あの人達のエーテルを判定したらモンスターと出てるんです」
「でもどう見ても人間ですけど」
「それなんですが、どうやら御影さんと同じ状況だと」
そう言われてピンときた。
俺が光牙と同調し一部モンスター化となり力を得たようにこの人達もモンスター化をしているのだと。
「分かりました、取り敢えず操られてる可能性があります」
「操られている?」
「ええ、恐らく操ってうるモンスターが居るはずです、そいつを探してください」
「分かりました」
「それから操られている人を一か所に集めてください」
そう言って俺は上空に飛んだ。
暫く見ていると結界を張って暴れている人間が一か所に集まった。
「これで良いかな」
そうして自分のエーテルを極限まで引き出して刀を取り出して、刀を振った。
「天照一閃」
俺の光るエーテルが結界内に散らばり直ぐに暴れていた人間が気を失い倒れて行った。
そうして地上に戻り姫野さんの所へ向かった。
「御影さん、これは一体?」
「説明は後です、操っていたモンスターは?」
「分かりません、エーテル反応が多すぎて特定できません」
操ってるモンスターを探さないと二の舞になる。
そう焦っていると後ろからぱちぱちと手を叩く音が聞こえた。
振り返るとそこには中年の男が宙に浮いて地面に降りて来た。
「誰だお前は?」
「ベルゼブブ」
「ベルゼブブ?」
「ええ、セブンシンズの一人だと思ってくれれば良いよ」
「これをやったのはお前か?」
「ええ、人間の負の感情を掘り起こして暴れもらったんだ。いやー良い光景だったよ」
「馬鹿なことを言うな」
「何を言ってるあれが人間の本質ですよ」
「ふざけんな、そんなもの強制的に引き起こしてそれが本質だと?」
「そうですよ、あれが人間の本当の姿ですよ。悪意がない人間なんていないんです」
「だとしてもそれを引き起こす意味が分からない」
「言ったでしょう、我々は人間の絶滅だと」
俺は刀を構えていつでも攻撃できるようにしたのをベルゼブブは感じたのか、背後にゲートを開いた。
「まあこれを収めたのは素晴らしい、流石人類最強だ。これからも我々は貴方を買いますよ」
そう言ってゲートの向かって行った。
「待て!!」
隣りにいたハンターが追いかけようとするのでそれを止めた。
「待った」
「え?」
「あのゲートをよく見ろ」
「はい?」
そう言ってる間にゲートは閉じてベルゼブブは消えた。
「逃がしちゃったじゃないですか」
「落ち着け、あの先に多くのモンスターのエーテルを感じた、あれはゲートの先の別の次元のものだ」
「じゃあセブンシンズの本部はゲートの中だと言うことですか?」
「ええゲートの中にいればこちらが、襲撃することも出来なければ場所がばれることもない、それに人間をモンスターにする研究なども捗るでしょうしね」
「なるほど、でもさっきの光は?」
「俺のエーテル光を利用して一度に放てばなんとかなるかと、まあ簡単に言えば俺の中にあるモンスターのエーテルも打ち込むので相殺するのが原理ですかね」
「成程」
「じゃあ俺は帰りますね、後始末と調査はお願いします」
「分かりました、お疲れ様です」
そうして俺は家に帰った。




