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人類の意味

高校選びから試験まで期間があるわけではなく、三週間で決められた範囲を覚えなくてはいけず、なかなか難しいかと思ったがそれでもカストラの吸収は凄まじいく、桐生が教えたことは基本一回で覚えて試験前には桐生曰くある程度の高校受験なら問題はないとのことだった。


そうして、試験前日。

ご飯を食べて部屋に籠り最後の追い上げをしているので、桐生と話をしたいた。

「カストラはどうだ?」

「まああの調子なら普通に行けば大丈夫でしょう」

「そうか、学校自体もそこまで偏差値が高いわけではないからな」

「でも、あのレベルならそこそこ良い所まで行けると思いますよ」

「それにチャレンジするなら時間が必要だろ」

「そうですね、でも彼女なりに頑張ってはいますよ」

「そうだな、俺達は背中を押すだけしか出来ない」

「ええ、それよりセブンシンズの件どうなりました?」

正直その質問には頭が痛い。

「あれからネットで調べたりしたが進捗はない。それどころか影で殺しをしているからネットでは都市伝説みたいに扱われてるよ」

「これが重要な人間を殺し始めたら都市伝説では抑えきれないでしょうね」

それが怖い所でもあった。

政治家や要人など世間的に有名な人間を殺し、自分達のことを主張すれば世間は混乱を避けられないだろう。

「桐生はどう思う?」

「何がですか?」

「ゲートが出る原因についてだ」

「人間の負の感情ですか」

これも事実で確定されて好評すれば混乱は避けられないだろう。

「一体どうすれば良いんでしょうか?」

「モンスターが出てこない確定の話をするのなら、一番手っ取り早い話ではある」

「それは?」

「人間が絶滅すればゲートは開かない」

「それはそうですけど…」

桐生はこれに賛同は出来ないと言った様子だった。

「分かってる、ただの一つの意見だ。でも今いる人間を消して新しく人間を作ればそこはモンスターの手が届かない楽園になるじゃないか」

「まるで神みたいですね」

「これが出来るGiftは俺が持ってるイマジンでは可能性はあると俺は思ってる」

「まさか本当に?」

俺の表情を見て本気だと思ったのだろう、でも今俺は一体どんな顔をしているのだろうか?

「まあ安心しろ、本気じゃないよ。あくまで仮説だ」

「そうですか」

桐生はほっとした表情でキッチンに戻った。

俺がこれからやるべきこと、それは変わりない。

だがそれでも今の人間に助ける価値があるのか、戦争、紛争、自然災害など国が傾く事例がなければ一つになれないこの世界。

そして、モンスターから助けても助けるた後に何故もっと早く助けに来なかったのかなど自分のことしか考えてない存在は一定数いる、果たしてそんな存在を助ける価値が…


いや、これに関しては俺が決めることではない。

ぶれてはいけない。

そう思い、俺はベランダに向かい煙草に手を出して火を付ける。

煙を吐くのと同じようにあ先ほどの考えも自分の中から外に吐き捨てる。

これからもっと世界は危険な場所になるだろう、その時自分がぶれてしまっては助けられるものも助けられなくなる、戦いの中で迷う一瞬が命取りになる。

「迷うな…」

「何がですか?」

「え?」

隣りにはカストラが居た。

小声で自分にだけ聞かせて声を消すはずだったがカストラに聞かれてしまった。

「いや、なんでもないよ」

カストラは今まで色んな人間と会って来ただろう、だから自分を迫害されたりした過去もあるだろう、それでも人間との交流を望み俺の世界まで来たカストラに、こんな話はできない。

「なんか根詰めた顔してましたけど」

「まあ、考え事だ」

「そんあ怖い顔してたら寿命短くなりますよ」

「俺そんな怖い顔してた?」

「はい」

「そうか、まあ俺の話は良いんだ、そっちはどうなんだ?」

「自身はないですけど、まあ三週間頑張ってきたので出し切るのみです」

「そうか頑張り過ぎないで頑張れ」

「はい」


そうして再び家の中に戻ったカストラを見てやはり伝えるべきではないと感じた。

恐らくカストラにこの話しをすれば自分に何ができるかなどを聞いて来て、忌み嫌っている自分のGiftを使ってまでも助けてくれるだろう、そんなことをさせるわけにはいかない、これは俺の仕事だと言うことを再認識した。


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