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86伝説エーペックス  作者: SAI
吾妻GT編
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501/534

吾妻編第41話 フェアレディRZ34vsPORSCHEケイマンGT4

フリス「もっとボクと遊んでよ〜ちとせちゃーん☆!!!!」

ちとせ「もへ〜……フリスちゃん、可愛い顔して、すっごく悪い子だねぇ。おじさん、そういう風に馴れ馴れしくちょっかいを出してくる子は……芯から凍らせて、バラバラに砕きたくなっちゃうんだよねぇ。」

若林「なんだこのプレッシャーはアアア!! 吾妻の極寒地獄の中で、フリスが異様なテンションでちとせを煽っているゥゥ!!」


吾妻スカイライン、1周目セクター3。火山ガスが完全に凍結した双竜の辻の6連ヘアピン。絶対王者としての冷徹な本性を隠し、再び「少しいたずら好きで能天気」な仮面をすっぽりと被ったフリスは、ポルシェ 718 ケイマン GT4の窓から身を乗り出さんばかりの勢いで、満面の笑みを浮かべて叫んだ。


フリス「もっとボクと遊んでよ〜ちとせちゃーん☆!!!!」


可憐な少女の容姿を持つフリスが、あえて「ボク」という一人称を使い、星マークが飛ぶような無邪気な声でトップを走るちとせを挑発する。それは、甘く極寒の『コットンアイススノー』をさらに激しく撒き散らしながら、相手のペースを極限まで乱そうとする、彼なりのタチの悪い心理的ブラフだった。ミッドシップ特有の鋭い回頭性を活かし、フリスは凍結路面をスケートリンクのように滑りながら、RZ34のリアバンパーへコツンと触れるか触れないかの距離でじゃれつくようなフェイントを繰り返す。


しかし、ちとせの操る日産 フェアレディZ RZ34は、その甘い誘惑と挑発に一切動じなかった。蒼色のロングヘアと、もふもふの萌え袖に包まれたロリっ娘の容姿。だが、そのブルーグレーの瞳は、底なしの暗淵のように冷たく澄み切っている。


ちとせ「もへ〜……フリスちゃん、可愛い顔して、すっごく悪い子だねぇ。おじさん、そういう風に馴れ馴れしくちょっかいを出してくる子は……芯から凍らせて、バラバラに砕きたくなっちゃうんだよねぇ。」


ちとせののんびりとしたタメ口がコクピットに響いた瞬間、RZ34から放たれる『絶対零度の冷気』がさらに質量を増した。フリスの能天気な『コットンアイススノー』が、ちとせの放つタチの悪い冷気の圧力に押され、空中でパキパキと音を立てて凍りつき、重力に負けて落下していく。

遊び半分の仮面を被ったポルシェの動きに対し、ちとせは一切の容赦なく、完全にラインを塞ぐえげつないブロックラインを構築し始めた。インを突こうとするフリスの鼻先へ、RZ34の重い車体を正確にねじ込み、氷の壁に押し潰そうとするかのような残忍なコーナリング。


若林「ちとせええええッ!! フリスの能天気な挑発に対し、RZ34の車体ごと完全に潰しにかかるようなえげつないブロックだアアア!! ロリっ娘の容姿をしたおじさんが、そのタチの悪い絶対零度の本性を隠そうともしないッ!!」


エアリ「……ふふ、恐ろしいですね。フリスさんの『ボクと遊んでよ』という甘い罠も、ちとせさんの前では完全に逆効果だったみたいです。……ちとせさんは、自分に牙を向く相手には、笑顔のまま最も残酷な結末を与える氷雪の獣神。簡単には抜かせないという気迫に憧れてしまうッスねー.....。」


ガキンッ!!

ギャリギャリギャリィィィ!!!!

ゴオオオオオオオオオ....!!!!!!!!!


双竜の辻の凍てつくヘアピンの頂点で、ポルシェとフェアレディZのホイール同士が激しく接触し、極寒の火花が夜の闇を照らし出す。

能天気な仮面で揺さぶりをかける復讐の執行人と、のんびりとした口調の裏で絶対的な死を突きつける氷雪の獣神。二台の化け物が織りなす狂気のドッグファイトは、もはや後続の花やサテラすらもおいそれと近づけない、絶対零度の特異点と化していた。


若林「吾妻の夜に響き渡る、場違いなほどに明るい少女の声ッ!! フリスのポルシェが、ちとせのRZ34の周りをまるでダンスを踊るようにヒラヒラと舞い踊っているアアア!!」


吾妻スカイライン、1周目セクター3。双竜の辻の凍てつく6連ヘアピンの最深部。極限の緊張感が支配するはずのトップ争いの空間は、可憐な少女の容姿を持つ絶対王者、フリスの放つ異様な「能天気さ」によって、完全に別のゲームへと書き換えられようとしていた。


フリス「えへへ☆つまんなーい!もっとバトルがしたいよ〜ちとせちゃん〜!!!」


満面の笑みを浮かべ、星マークを撒き散らすような甘ったるい声が、氷点下の風に乗ってちとせのコクピットへと届く。フリスの操るポルシェ 718 ケイマン GT4は、コットンキャンディーのように甘くフワフワとした極寒の雪を大量に撒き散らしながら、RZ34のインとアウトを予測不能な軌道で縫うようにスライドしていく。先ほどまでの、冷酷な「走る精密機械」としての1ミリの狂いもないライン取りとは完全に別物。まるで無邪気な子供が氷の上でスケートを楽しんでいるかのような、自由奔放で少しいたずら好きなステップだった。


ちとせ「(...さっきまでとは全然違う....っ!! 冷酷な計算で動く機械だと思ってたのに……このフリスちゃん、一体どっちが本性なんだぁ……!?)」


蒼色のロングヘアを揺らし、帽子を目深に被るロリっ娘の容姿をしたちとせ。普段は「おじさん」と自称し、のんびりとした仮面の裏にタチの悪い絶対零度の殺意を隠している彼女だが、今この瞬間ばかりは、フリスのあまりにも極端な豹変ぶりに純粋な戦慄を覚えていた。

ちとせの放つ重くすべてを停止させる『絶対零度の冷気』が、フリスの予測不能な動きと甘いコットンキャンディーのような雪に翻弄され、完全に的を絞りきれなくなっているのだ。ブルーグレーの瞳が、焦りの色を浮かべて細められる。


若林「ちとせのRZ34が、フリスの変幻自在の動きに完全に惑わされているゥゥ!! 絶対零度の獣神が、能天気な仮面を被ったポルシェのペースに巻き込まれつつあるアアア!!」


エアリ「……ふふ、お見事ですね、フリスさん。ちとせさんのように『裏の顔』を持つ相手には、正面から力でぶつかるよりも、こうして全く別のベクトルから精神を揺さぶるのが一番効果的です。……フリスさんのこの無邪気ないたずらっ子のような態度は、ただのブラフではなく、ちとせさんの『絶対零度のリズム』を狂わせるための恐るべき高等技術。ちとせさん、おじさんの余裕を見せている場合じゃありませんよ。このままでは、甘い雪のペースに完全に飲み込まれてしまいます。」


キャッキャと無邪気に笑うポルシェのエキゾーストノートと、焦りを見せ始めたRZ34の重いエンジン音。


双竜の辻の凍結路面で、二つの最強の氷雪が織りなす狂気の鬼ごっこは、フリスの完璧な心理戦によって完全に新たな局面へと突入していた。


吾妻スカイライン、1周目セクター3。双竜の辻に連続する凍てつく6連ヘアピンの出口付近で、誰もが予想し得なかった怪現象が起きた。

無邪気にキャッキャと笑いながら、甘くフワフワとした『コットンアイススノー』を撒き散らすフリスのポルシェ 718 ケイマン GT4。その極寒の雪が、トップを死守するちとせの日産 フェアレディZ RZ34を完全に包み込んだ、まさにその瞬間だった。


ちとせ「......へ? おじさん一瞬止まった....? 一瞬どこか行ったような気が...」


蒼色のロングヘアを揺らすロリっ娘の容姿をしたちとせの、ブルーグレーの瞳が驚愕に見開かれる。彼女自身の放つ、すべてを停止させるタチの悪い『絶対零度の冷気』ですら防ぎきれない、脳の芯まで甘く痺れさせるような奇妙な感覚。それは物理的なマシンの氷結ではなく、ドライバーの精神と知覚そのものをほんのコンマ数秒だけ強制的に「フリーズ」させる、フリスの悪魔的なトリックだった。


ちとせ「(だけど..それを糸のようにスルスルとケイマンが抜けていく....!!!! そのトリックは何なの....!!??)」


ちとせの意識が途切れた、その魔法のような一瞬の隙間。フリスはポルシェのミッドシップ特有の鋭利なコーナリング性能を極限まで引き出し、完全に塞がれていたはずのRZ34のイン側、わずか数センチのクリアランスをまるで「糸のようにスルスルと」滑り抜けていった。

可憐な少女の容姿をした絶対王者は、すれ違いざまに窓越しに満面の笑みを向け、いたずらっぽくペロッと舌を出してみせる。


フリス「えへへっ☆ ちとせちゃん、よそ見してたら危ないよー! ボクのコットンキャンディーの雪は、甘くて冷たくて……思考を少しだけ『おやすみ』させちゃう魔法なんだから!」


若林「フリスが抜けてしまうううう!!!!あの鉄壁のブロックを誇るちとせでさえもガード失敗だアアアア!!!!! 嘘だろう!? 双竜の辻の出口で、ポルシェがついにトップに躍り出たアアア!!!!」


実況席の若林がマイクを握り潰さんばかりの勢いで絶叫し、全世界の視聴者がその華麗なオーバーテイクに息を呑む。


エアリ「……ふふ、見事な手品ですね。フリスさんの放つ『コットンアイススノー』は、ただの冷気ではありません。あの甘い香りとフワフワとした雪の視覚効果、そして能天気で場違いな声。それらすべてを計算してぶつけることで、ちとせさんの警戒心を『物理的・精神的』に飽和させ、一瞬だけ脳をバグらせたんです。……ちとせさんの絶対零度が『肉体を停止させる氷』なら、フリスさんの雪は『精神を甘く麻痺させる氷』。……ちとせさん、おじさんの余裕、完全に出し抜かれちゃいましたね。」


ちとせはハッと我に返り、すぐにRZ34のアクセルを床まで踏み抜くが、すでにポルシェの美しいテールランプは彼女の前方へと躍り出ていた。のんびりとした仮面の裏に隠された極寒の自尊心が、かつてないほどの屈辱と静かな怒りで震え上がる。

双竜の辻を抜け、吾妻のダウンヒルはさらに加速していく。いたずら好きの絶対王者が、ついに先頭でその甘く残酷な吹雪を撒き散らし始めた!


若林「だが、その瞬間!! 山吹 花のWRXがちとせのRZ34をオーバーテイクッ!! さらにそのまま、すぐ前を走っていたケイマンにコーナリングで並んでしまうウウウ!!!!」


吾妻スカイライン、1周目セクター3。双竜の辻を抜け、フリスがちとせの脳を「フリーズ」させて首位を奪取した直後。誰よりも早くその一瞬の隙を見逃さなかったのは、青い電撃の桜狼こと、山吹 花だった。

ちとせの意識が途切れ、RZ34の絶対零度の冷気がわずかに弱まったコンマ数秒。花はSUBARU WRX STI VABのアクセルを一切緩めることなく、フリスがこじ開けたイン側のラインへ自らも真っ逆さまに飛び込んでいた。


ドゴオオオン!!!!


EJ20エンジンの猛烈なボクサーサウンドと、氷の壁を粉砕する轟音が夜の吾妻に響き渡る。WRXは強靭な四輪駆動のトラクションを活かし、凍りついた路面を文字通り「削り取り」ながら猛加速。ちとせを抜き去った勢いそのままに、次の高速コーナーでフリスのポルシェ 718 ケイマン GT4のアウト側へと完全に並びかけた。


クアアアアアアアア....!!!!!


ケイマンの水平対向6気筒が悲鳴を上げる。フリスの撒き散らす『コットンアイススノー』の甘い吹雪を、花から放たれる『氷の女王』の冷酷なブリザードが真っ向から叩き潰していく。


山吹 花「……ふふっ。フリスさん、ちとせさんを出し抜いた手品、お見事だったわ。でもね、あなたのその甘ったるい雪じゃ、私のWRXの『芯』までは絶対に凍らせられないのよ!」


花は極限の横Gに耐えながら、窓越しにフリスを見据え、氷のように冷たく生意気な笑みを浮かべた。


山吹 花「絶対王者だか何だか知らないけど、私の前で能天気に遊んでる暇なんてないわよ。さあ、今度は私が相手になってあげる!」


フリス「(なっ……!? この小娘、我のトリックでちとせが止まった一瞬を利用して、自らもスリップストリームから抜け出したというのか!? それにこの異様なオーラ……我のコットンアイススノーが、物理的に弾き返されている……ッ!!)」


可憐な少女の容姿をしたフリスの顔から、再び無邪気な笑みが剥がれ落ち、戦慄と怒りが入り交じった表情が浮かび上がる。


エアリ「……素晴らしいですね。花さんはちとせさんの絶対零度が弱まった一瞬の『風の通り道』を完全に見切りました。そしてWRXの絶対的な安定感で、凍結路面すらも味方につけている。……フリスさんの精神を惑わす雪も、仲間を守るために心を氷の鎧で覆っている花さんには全く通用しません。若林さん、氷の女王が、今度は絶対王者の喉元に深く牙を突き立てましたよ。」


スバルブルーのVABと純白のケイマンGT4が、火花と氷柱を散らしながら完全に横並びとなる。双竜の辻を抜けた先、ついに1位の座を懸けた極寒のサイド・バイ・サイドが勃発した!


若林「うおおおおっとオオオオ!!!? ケイマン側の車線の先が減速車線っ!!! フリスがここに来て大ピンチイイイイ!!!!!どうなってしまうのかアアアア!!!??」


吾妻スカイライン、1周目セクター3。双竜の辻を抜けた直後の高速セクションにおいて、コースの形状が突如として絶対王者に最悪の牙を剥いた。山吹 花のWRXと並走するためにフリスが選んだアウト側の車線は、登坂車線ならぬ「減速車線」——つまり、数十メートル先でゼブラゾーンと共に強固なガードレールへと消滅する、行き止まりのデッドエンドだったのだ。

ポルシェ 718 ケイマン GT4が叩き出す極限の速度域。迫りくるコンクリートの壁が、フリスの視界を急速に塞いでいく。


フリス「(なっ……!? 道が消えるだと!? 我の完璧な空間把握と計算式に、なぜこんな初歩的なエラーが……!!)」


可憐な少女の容姿を持つ女性、フリス。絶対王者として君臨してきた彼女の美しく愛らしい顔が、驚愕と焦燥で激しく引きつる。彼女の放つ甘い『コットンアイススノー』がいかに相手の精神を惑わせようとも、物理的なコンクリートの壁を透過することは決してできない。フリスが生き残るためには、急減速して花のWRXの後ろへ下がるか、あるいは強引にイン側へ幅寄せして彼女を弾き飛ばすしかない。

しかし、イン側を死守する山吹 花は、氷の女王としての冷酷で生意気な笑みを深め、WRXのステアリングを1ミリたりとも譲る気配を見せなかった。


山吹 花「……あら、絶対王者さん。あなた、ちとせさんの幻惑に夢中になりすぎて、コースの先を見るのを忘れていたんじゃない? 私がわざとあなたをこのアウト側に誘い込んだってこと、今頃気づいたのかしら?」


フリス「(こ、この生意気な小娘……!! 最初から我をこの行き止まりの車線に押し込むために、ちとせを抜いた直後のラインをミリ単位で計算していたというのか……ッ!?)」


花は挑発的な流し目でフリスのポルシェを見据えながら、EJ20エンジンのスロットルをさらに開け、WRXを重戦車のように前へと押し進める。彼女の放つ極寒の冷気が、ポルシェが割り込もうとするわずかな隙間すらも、物理的な氷の壁として完全に封鎖していく。


フリス「……ふざけるなッ!! 我は絶対王者だ!! こんなつるしの四駆風情に、道を譲ってたまるかアアアアッ!!!!」


フリスは一人の女性としての意地と、王者の誇りを剥き出しにし、ケイマンのステアリングを強引にイン側へと切り込んだ。しかし、花のWRXはスバル自慢のシンメトリカルAWDシステムとDCCDのトラクションをフル動員し、強烈な接地圧でフリスのポルシェの体当たりを完璧に弾き返した。


ガガァァァンッ!!!!!


弾き飛ばされたケイマンの鼻先を、無情にも減速車線の終わりを告げるガードレールが掠める。


フリス「……ッ!!」


フリスは可憐な唇を強く噛み締めながら、ついにPDKのシフトを叩き落とし、屈辱のフルブレーキングを強いられた。ポルシェのブレーキローターが赤熱し、激しい白煙と共に絶対王者の車体が大きく失速していく。


若林「フリス、痛恨のフルブレーキングウウウ!!!!! コンクリートの壁を前に、ついにアクセルを抜いたアアア!!!! そして山吹 花のWRXが、ポルシェをねじ伏せて単独トップに躍り出たアアアア!!!!!」


エアリ「……ふふ、見事な知略と度胸です。花さんは、フリスさんの慢心を完全に見抜いていました。力だけでねじ伏せるのではなく、コースの形状という絶対的な物理法則を利用して、王者を自滅の道へと誘い込んだ。まさに、氷のように冷徹な女王の采配ですね。」


スバルブルーのVABが、勝利の咆哮を上げながら先頭を駆け抜ける。

そして、急減速によって完全に失速したフリスの背後には、先ほど手品で出し抜かれ、真っ黒な殺意を煮えたぎらせたちとせのRZ34が、巨大な口を開けて迫っていた。


ちとせ「もへ〜……おじさんを置いてけぼりにして、随分と痛い目にあってるみたいだねぇ、フリスちゃん……。よそ見して減速なんて、本当に悪い子だぁ……」


のんびりとした口調とは裏腹に、ちとせの放つタチの悪い絶対零度の冷気が、逃げ場を失ったフリスのポルシェを背後から完全に包み込もうとしていた。

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