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86伝説エーペックス  作者: SAI
米沢編
PR
436/535

米沢編第47話 メヒョウ

K384

次回 スイスポ対86 明日夜公開!

若林「そして!!!!!

後方からも驚愕の咆哮が聞こえてくるッ!!

クレアのR35ですら一瞬で抜かれてしまったアアアア!!!!!

ランボルギーニが雨のなかでもビクともしない、、、、、ッ!!!」


クレア「……嘘でしょ!? この豪雨のダウンヒルで、あんな速度で突っ込んでくるなんて……ッ!!」


セシルの駆る白いウラカンが、ハイドロプレーニング現象など存在しないかのように路面に吸い付き、GT-Rのインサイドを容赦なく射抜く!


マヒロ「うわぁぁーっ✩ 白い稲妻が走ったみたいだよーっ✩

あのランボルギーニ、雨を怖がってないよーっ☆!!」


若林「セシル選手!! 伊藤翔太と腹切カナタの背後、一気に5位争いの山吹花のすぐ後ろまで迫ってきたァァッ!!

上位陣もうかうかしていられません!!

猛牛が、全員を飲み込もうとしています!!」


若林「さらに!!!!! 順位変動が止まりませんッ!!

中段グループから一気に駆け上がってきたのは、夢野ユナァァッ!!

老練な田中英二のFD、そして久我ヒカルのRCFを、若き情熱を乗せたGR86がまとめてオーバーテイク!!!!」


ユナ「雨が降れば、馬力差なんて関係ない!

私の86なら、この濁流さえも翼に変えられるッ!!」


若林「後方では、そこからゾフィアが直後にひとつ順位を上げて、、、、!!!

さらに、パガーニを駆る伊藤乎太郎が、クリスタのフェラーリの前へ!!!

世界最高峰のハイパーカーが、雨を切り裂く芸術品のように舞い踊りますッ!!」


マヒロ「うわぁーっ✩ 順位表がキラキラ入れ替わって、まるで宝石箱をひっくり返したみたいだよーっ✩!!

みんな、雨の中でダンスしてるみたいでカッコいいーっ☆!!」


若林「しかし再びクリスタのフェラーリ488GTSが並びます!!!

やはり跳ね馬の意地か、一歩も譲らないパッシング合戦!!」


激しい雨飛沫を浴びながら、真っ赤なフェラーリがウアイラの横に食らいつく。

だが、そのステアリングを握る伊藤乎太郎の瞳には、兄と同じ、静かだが烈火のごとき闘志が宿っていた。


乎太郎「ここで諦めるわけにはいかないんだ、、、ッ!!!!

お兄ちゃんが前で赤い戦闘機とやり合っているのに、、、、

自分で自分の足を引いてるんじゃねェェ、、、、、!!!!」


若林「なんと!!! 乎太郎選手、ここで信じられない行動に出たァァッ!!

下りのタイトコーナー、クリスタ選手が先にブレーキを踏んだそのさらに奥!!

ウアイラがブレーキングを遅らせてしまうゥゥゥゥ!!!!!!」


キィィィィィィッ!!


雨でロック寸前のタイヤが、アクティブエアロの咆哮と共に路面を掴む!

数億円の芸術品が、豪雨の壁を突き破るようにしてフェラーリのインサイドへ強引にねじ込まれたッ!!


@ハイパーカー・マニア: 「ウアイラであのレイトブレーキ!? 乎太郎、お前正気かよ!?」

@伊藤兄弟ファン: 「兄はスイスポで、弟はパガーニで……。二人とも熱すぎるだろ!!」

@跳ね馬の衝撃: 「クリスタが驚いてラインを空けたぞ。乎太郎のあの気迫、並大抵じゃない!」


セシル「……もうちょいでWRXを、、、、、」


白いウラカンのフロントガラス越し、豪雨に霞む山吹花のWRXのテールランプが大きく迫る。

四輪駆動のトラクションを活かし、猛牛がその牙を剥こうとした、その時だった。


若林「来たアアアアアアア!!!!!!

夢野ユナがクレアをいつの間にか一瞬で抜き去り、ダウンヒルの猛加速で追いついてきたアアアアアアア!!!!!!」


背後から迫る、狂気じみた速度のライト。

セシルがミラーを確認する暇さえ与えず、夢野ユナのGR86が

濁流の路面をスケートのように滑走しながら、ウラカンの真横へ並びかけるッ!!


ユナ「……悪いけど、ここは譲れない!

86の魂は、どんな格上のスーパーカーにだって屈しないんだからッ!!」


若林「信じられない!! 1000万クラスのモンスターマシンたちを相手に、

夢野ユナがダウンヒルの重力を全て加速に変えて襲いかかる!!

5位・花、6位・セシル、そして7位・ユナ!!

高畠のタイトコーナーを前に、三台が火花を散らす超接近戦に突入だァァッ!!」


若林「並んだアアアアアアア!!!!!!

ワイドなボディの芸術品であるウラカンと、たった240万のGR86が!!

豪雨に煙る急勾配、フルスロットルでコーナーを突き刺すゥゥゥゥ!!!!!!」


キィィィィィィッ!!


路面の濁流を切り裂き、白いウラカンと赤いGR86がサイド・バイ・サイドで

ヘアピンへとなだれ込む!


セシル「何、そのパワー......ッ!!!

見た感じではただの新型の86じゃない、、、!

この土砂降りの中、なんであんなにリアを蹴り出せるの……っ!?」


セシルの瞳が驚愕に見開かれる。

ユナのGR86は、ノーマルに見えてその中身はダウンヒルに特化した

『米沢の悪魔』直系のセッティングが施されていたッ!!


ユナ「……値段なんて関係ない!

この米沢の下りなら、私の86が世界で一番速いんだからァァッ!!」


若林「ユナ選手、コーナーの出口でウラカンの懐に完全に潜り込んだッ!!

猛牛が、若き乙女の駆る86に食い千切られようとしていますッ!!」


@86乗りの希望: 「240万が1000万をカモってる!! これぞ86の真骨頂だぜ!!」

@ランボ使いの困惑: 「セシルのウラカン、四駆なのに外に膨らんでる……。ユナのラインが鋭すぎるんだ!」


若林「バックストレートォォォォ、、、、、!!

ここでスーパーカーの心臓が目を覚ましたァァァッ!!

ウラカンが再び前へ!!!!!

夢野ユナを抜き返し、さらに山吹花に一瞬で張り付いたァァァァ!!!!!」


セシル「……調子に乗らないで、86。

下りでどれだけ速くても、この直線(ストレート)は私の領域よ!!」


豪雨を切り裂く水飛沫(スプレー)を上げ、セシルのウラカンが

怒涛の加速で5位・花ちゃんのWRXのテールランプを捉える!!


若林「夢野ユナのGR86の進撃はここで終わりなのかアアアアアアア!!!!!??

最高速の壁! 2.4リッターNAエンジンの限界が、

無慈悲なストレートで突きつけられてしまうのかァァッ!!」


ユナ「……くっ、速い……ッ!!

でも、まだ終わらせない……ストレートの終わりは、またコーナーなんだからッ!!」


花「……っ、後ろから凄い音が……。

セシルさん、本気なんだ……。でも、私も簡単に道は譲れないよ……っ!!」


若林「あとちょっと大変なことが起こっている!!! ご覧ください!!!

15位高橋勇太と14位クリスタがやり合っているぞ!!!!」


バックストレートの終わり、クリスタのフェラーリ488GTSの背後に、

漆黒の影――高橋勇太のNSX(NC1)が、猛烈な勢いで吸い付くッ!!


若林「NSX対フェラーリ!!!!

フェラーリを超えるために産まれたHONDA NSXッ!!!!

ここで意地を見せてくれるのかァァァァ!!!??」


高橋「……乎太郎のウアイラに抜かれたまま、俺の前を走ってんじゃねえ。

日本の峠で、NSXがフェラーリに遅れを取るわけにはいかねえんだよオオオオッ!!」


クリスタ「……な、何なのよ今日のレースは!?

さっきのパガーニと言い、このホンダと言い、みんな狂ってるわ!!」


若林「コーナー入り口!! NSXが3基のモーターをフル稼働させ、

内側からフェラーリを抉り取る!!

ハイブリッドの電撃的な加速が、跳ね馬のプライドを粉砕しにかかったァァッ!!」


若林「ハイブリッドマシーンに軍配が上がったアアアアアアア!!!!!!!

高橋勇太が14位へ!!! フェラーリの咆哮を、

SH-AWDの電撃的な駆動力が完全に封じ込めましたァァァッ!!」


高橋「……ハァッ、ハァッ!! 見たか、これが『超軽量』だけじゃねえ、

現代の和製スーパーカーの答えだッ!! さらばだ、クリスタ!!」


クリスタ「……嘘、信じられないッ!!

コーナーの立ち上がりで、あんなに早くアクセルを開けられるなんて……!!

あの車、雨を無視してるのォォォッ!!?」


若林「高橋勇太、会心のオーバーテイク!!

そのまま13位の伊藤乎太郎を視界に捉え、追撃体制に入りました!!

中段グループ、もはや賞金圏内の境界線は火の海だァァッ!!」


若林「そして高村圭吾の黒いZ33がここで仕掛けたアアア!!!!!!

3台を狙い、大外から狙えるかァァァァ!!!??」


視界を遮る猛烈な水飛沫(スプレー)の中、漆黒のフェアレディZが

コーナーの外側、川のように水が流れる『デッドライン』へ車体を躍らせる!


高村「……ガキどもが派手にやってるが、

この雨の下りなら、古臭いFRの使いこなし一つで道は開けるんだよッ!!」


若林「なんとォォォッ!! 前方を走る陽太のロードスター、フェルリアのシビック、そして天羽シオンのR34!!

この三台をまとめて抜き去ろうというのかァァッ!!」


豪雨で全車がインに固まる中、高村はあえて外側の『水の壁』に突っ込み、

ハイドロプレーニング現象を逆手に取った超高速スライドで三台の真横を滑走する!

まさに、命を天秤にかけたベテランの博打だッ!!


マヒロ「うわわわぁーっ✩ 黒い影が外側を飛んでいったよーっ✩

あんなところ通れるのぉーっ☆!!?」


シオン「みんな速い、、、、ッ!!!!

芦ノ湖の時もそれで負けた、、、、!!」


激しく路面を叩く雨音の中、シオンのスカイラインGT-R R34の車内に、

自分自身の荒い呼吸だけが響く。


シオン「何か次の時まで手を打たないと、、、、

今できることを最優先にする、、、、ッ!!!!

親は生贄に捧げられてしまった、、、、、、

残されたのは自分自身だけ、、、、、ッ!!」


若林「おおおっ!? 23位に後退した天羽シオン選手の走りが変わった!!

迷いが消えたかのような、鋭利なライン取り!!

高村のZ33に抜かれた屈辱を糧に、RB26エンジンが咆哮を上げますッ!!」


シオンはシフトを叩き込み、豪雨で滑る路面を4WDのトラクションで強引に掴み取る!

生贄となった過去も、親の呪縛もすべてこの雨の中に置き去りにするように、

GT-Rが高畠の闇を切り裂き、再び前方の集団へと牙を剥いたッ!!


若林「天使の白いR34がバックストレートで5台抜いてしまうゥゥゥ!!!!!!

なんということだァァッ!! 豪雨で全車が加速を躊躇する中、

天羽シオンだけがアクセルを踏み抜いているゥゥッ!!」


シオン「……自分には、もうこれしかないんだ。

馬力(パワー)が何だ……! 1500馬力が何だ……!!

この雨と下りなら、僕のR34は誰にも負けないッ!!」


若林「天羽シオンが坂田五郎丸のシロンを食ってしまったアアア!!!!!!

直線王者のブガッティを、コーナーへの超絶レイトブレーキで撃墜!!

柳津カリン、北斗、古田、坂田……並み居る強豪を、

たった一つのストレートで飲み込んでしまったァァッ!!」


マヒロ「うわわわぁーっ✩ シオンくんの車が真っ白な光に見えるよーっ✩

シロンを抜くなんて、まさにジャイアントキリングだよーっ☆!!」


@R34の奇跡: 「5台抜きぃぃ!? しかもシロンを直線(の終わり)で仕留めるとか神かよ!!」

@峠の観測者: 「シオンの目が完全に据わってる。ハイドロ現象を逆手に取って滑らせながら加速してやがる」

@シロン使いの絶望: 「1500馬力が……下りの雨でR34に差されるなんて。これぞ峠の魔力だ」


若林「そして!!! 伊藤翔太が、、、

神の領域を走るイヨのGRスープラに張り付いてきましたァァァァ!!!!!!」


豪雨のカーテンを突き破り、イヨの白いスープラの背後に

伊藤翔太のスイスポが、まるで磁石のように密着する!

この下り、この雨……軽量マシンの機動力が、ついに大パワーのスープラを追い詰めたッ!!


マヒロ「うわぁぁぁーっ✩ 伊藤くん、いつの間にあんなに近くにーっ✩

スープラの大きな背中が、スイスポに飲み込まれそうだよーっ☆!!」


伊藤「……『神の領域』か。面白い。

だが、この雨の下りでは、重いスープラよりも俺のスイスポの方が『自由』だ。

イヨ……そこ、開けてもらうぞ」


若林「ここで抜くのか伊藤ォォォォ!!!!!

コーナーの飛び込み、イヨのスープラがわずかに外側に膨らんだ一瞬の隙!!

伊藤翔太がそのクールな判断で、最短距離のインサイドを射抜いたァァッ!!」


イヨ「……えっ☆!?

伊藤くん、そこから来るのぉーっ☆!!

すごーい、本当にイチゴの種みたいにスッと入ってきたねっ☆!!」


@峠の古参ファン: 「え? 今日の伊藤ヤバくねェか、、、ラインの鋭さが先週までと別次元だぞ。

何があったんだよ……」


@スイスポ乗り: 「最近結構下の方だったよな、、、怖ッ。ずっと牙を隠してたのか?

それとも山吹さんのために覚醒したのか……?」


@米沢の走り屋: 「あの豪雨の中でスープラのインを刺すなんて、並の神経じゃできねえ。

今のアイツ、完全に『死神』の目をしてやがる……」


@ハイパーカー信者: 「格上のスーパーカーを次々とカモにしていくスイスポ……。

悪夢を見てる気分だ。誰かあいつを止めろよ!!」


若林「視聴者からも驚愕と恐怖の声が殺到しています!!

最近はスランプ気味で下位に沈んでいた伊藤翔太が、

この豪雨のダウンヒルで、まるで別人のような速さを見せつけているッ!!」


伊藤「……下の方にいたのは、ただの調整だ。

お前らが見ていたのは、俺のほんの一部に過ぎない……」


バックミラーを真っ黄色に染められた1位フリスは、初めてその背筋に「冷たい汗」が流れるのを感じていた。


フリス「......くっ、何だ、このプレッシャーは…我(われ)の甘美なる世界を、この泥臭いスズキが、冷徹な『刃』となって切り裂きに来るというのか……ッ!!」


若林「ついに!! 2位・伊藤翔太が、1位フリスのポルシェのリアバンパーを突っつくまでの超接近戦に突入だァァァッ!!」


若林「いや!? 低速ヘアピンでスイスポに再びGRスープラがアタマを抑えたアアアアアアア!!!!!! なんということだァァッ!! 抜かれたはずのイヨ選手、一瞬の隙も逃さず、伊藤翔太の目の前にその巨体をねじ込んだァァッ!!」


伊藤「、、、、、ッ!!! ……バカな、今のヘアピン、俺のラインは完璧だったはずだ……ッ!!」


豪雨の路面、スイスポが加速に移ろうとした鼻先を、スープラの太いタイヤが強引に、そして美しく塞ぐ。それはまさに、獲物を逃がさない「重力」の檻(おり)!!


イヨ「えっへん☆ 伊藤くん、ちょっと急ぎすぎだよっ☆ そんなに焦ってフリスのところに行っちゃ、メッ!なんだからっ☆!!」


若林「イヨ選手のスープラから、濃いピンク色の波動が立ち昇る!! 2位に返り咲いたイヨが、伊藤翔太を再び3位へと突き落としたァァッ!!」


若林「さらにそこから腹切カナタと山吹花、セシル、夢野ユナがなだれ込んできたアアア!!!!!!

上位二台のラインが交錯し、一瞬だけ空いた高畠のわずかな隙間!!

そこへ飢えた獣たちが、豪雨を切り裂いて突っ込んでくるゥゥッ!!」


カナタ「……チャンスだッ! 伊藤とイヨがやり合ってる今なら、まとめて抜けるッ!!」

カナタの86が、川と化した路面を厭わず、最短距離のインサイドへ鼻先をねじ込む!


花「……っ、私も離されない……! 86も、伊藤くんも……行かせないんだからっ!!」

しおらしい表情とは裏腹に、花のWRXが四駆の咆哮を上げ、セシルのウラカンを外側からブロックする!


ユナ「この混戦こそ私のステージ! 240万の86が、まとめてジャイアントキリングしてやるんだからァァッ!!」


若林「カオス!! 1位フリスから7位ユナまで、その差はわずか数メートル!!

豪雨で見通しのきかないダウンヒルを、六台の猛者が火花を散らして駆け抜けるッ!!」


若林「うおっと!!!! 後方からの中継!!

信じられない光景です!! バックストレートで柳津カリンが一気に、

なんと7台も数分足らずで畳み掛けてしまったァァァァ!!!!!!

来ないと思った他車の油断が仇となってしまったアアアア!!!!!!!」


豪雨のカーテンを突き破り、白銀に輝くフェラーリ・ローマが、まるで物理法則を拒絶するかのような滑らかな加速で先行車を次々と切り裂く!


カリン「このガラスのような、、、氷の宝石は、、、誰にも砕かれないわ、、、、ッ。

今度こそ行くよ、、、Roma、、、、」


柳津カリンの瞳には、かつての迷いは微塵もない。


高村のZ33、シオンのR34、さらには中段の古賀や森下までを、

バックストレートの超高速域から一瞬のブレーキングで葬り去ったッ!!


マヒロ「うわぁぁぁーっ✩ カリンちゃんが氷の魔法を使ってるみたいだよーっ✩

あんなに離れてたのに、もう賞金圏内の背中が見えてるよーっ☆!!」


若林「柳津カリン!! 22位から一気に15位、

クリスタの目の前まで浮上!!

このままの勢いで、14位の高橋勇太をも飲み込もうとしていますッ!!」


若林「柳津カリン!! 怒涛の追い上げで15位を死取!!

もはや誰にも彼女の勢いを止めることはできません!!」


マヒロ「柳津カリンちゃん、、、見る限り、、、

まさに繊細な氷と宝石の姫だよねー✩」


モニターに映し出される、豪雨を切り裂き白銀に煌めくフェラーリ・ローマ。

その走りはあまりにも美しく、そして冷徹なまでに無駄がない。


マヒロ「次回のレースとかで化けるんじゃないかなー?✩

今はまだ宝石の原石だけど、この雨の中で見せた輝き……

本物になっちゃう予感がするよーっ☆!!」


カリン「……次なんて、待っていられないわ。

今、この場所で、私の『完成』を証明してみせる……ッ!!」


若林「マヒロさんの予言通り、カリン選手から放たれるオーラが激変!!

15位に甘んじることなく、前方の14位高橋勇太、さらには13位の伊藤乎太郎を、その冷たい瞳で射貫きましたァァッ!!」


若林「ん? またかアアアアアアア!!!!!????

後方グループの勢いが止まりませんッ!!

AMG GTRも黙ってなあああい!!!

北斗神拳伝承者ァァァァ!!!!!!

クリスタまでを一気にオーバーテイク!!!」


豪雨を切り裂き、マットグリーンの怪物が猛烈なトラクションで先行するマシンたちのインサイドを次々と「秘孔」を突くように射抜いていくッ!!


北斗「……お前たちのラインは、すでに死んでいる。

この雨の下りこそ、V8ビットルボが真価を発揮する戦場だッ!!」


若林「なんということだ!! 先ほどカリンに抜かれたばかりのクリスタを、

今度は北斗が容赦なく叩き伏せた!!

一気に23位から16位へ!! 賞金圏内のカリンの背中を、

死神のような正確さで捉えましたァァッ!!」


マヒロ「うわぁぁーっ✩ 北斗くん、名前の通り星のように速いよーっ✩

後ろからどんどん怖い人たちが来ちゃうよーっ☆!!」


若林「まさに電光石火!! 誰もがカリン選手の走りに目を奪われていたその瞬間、

マットグリーンの怪物が背後から全てを飲み込んでいきましたッ!!」


マヒロ「うわあー✩ ここで来るとは思わなかったねー✩

北斗くん、ずっと牙を隠してたのかな?

まるで獲物を狙う野獣みたいに、静かに、でも一気にドーン!だよーっ☆!!」


豪雨の路面を力でねじ伏せるAMG GTR。

北斗は先行車が雨に怯んでブレーキを当てるコンマ数秒の隙を見逃さない。


北斗「……油断が死を招く。この峠では、一瞬の躊躇が致命傷だ。

カリン……お前の『氷』も、俺の拳(加速)で粉砕してやるッ!!」


若林「北斗、ついに15位柳津カリンのリアをロックオン!!

賞金圏内の境界線上で、宝石と神拳が火花を散らす超接近戦が始まりますッ!!」


若林「マヒロさん、それは禁断の仮定ですよッ!!

ですが確かに、今この瞬間の中段グループの加速は、上位陣を凌駕している!!」


マヒロ「もし甘美なる最強(フリス)とかイヨちゃんいなかったら、、、この二人相当前走ってたよー?✩」


マヒロが指摘するように、カリンの「氷の宝石」と北斗の「神拳」は、

もはや通常のドライバーが到達できるレベルを遥かに超えている。

しかし、そのさらに先には「神の領域」と「絶対の氷結」が立ち塞がっているのだ。


カリン「……フリスにイヨ。あの二人が壁だと言うなら、私はこのまま、その壁ごと凍らせて突き破るだけよ……ッ!!」


北斗「……フッ、面白い。最強の壁があるからこそ、俺の拳(アクセル)はさらに研ぎ澄まされるッ!!」


若林「マヒロさんの言葉が、二人の闘志にさらなる火をつけたかァァッ!!

15位カリンと16位北斗、もはや賞金圏内争いという次元を超え、

前方の高橋勇太、伊藤乎太郎までをも一気に飲み込もうという超加速を開始しましたッ!!」

次回 スイスポ対86 明日夜公開!

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