米沢編第43話 黒川海斗、REBOOT?
K380
黒川「うるせえんだよ、じゃロリ35がああああ!! 格好だけつけて走ってんじゃねえぞッ!! こうしてやらァァァァ!!!!!!」
ドガアアアアン!!!!
ドゴオオオオン!!!!
黒川はステアリングを強引にこじ開け、エボXの角をクレアのフェンダーに叩き込み続ける!
カーボンパーツが砕け散り、デビルカラーの塗装がアスファルトに削り取られていく!!
山吹花「....クレアちゃんッッッ!!!!!」
クレア「.....ぐはッ.......。」
若林「直角コーナー!!!!
また来てしまった? いや...来てしまったアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
赤い戦闘機の溝落としィィィィ!!!!」
ギャン!!!!ギャアアアアアア!!!!ゴトンッ!!!!
カナタの86が、内側の深い溝にタイヤを引っかけ、物理法則を無視した角度で旋回するッ!
イヨ「わぁぁっ☆ カナタくんすごーいっ!!
またあの『ガリガリッ』てやるやつだねぇーっ☆
神様、びっくりして羽が抜けちゃいそうだよぉーっ✩!!」
イヨはスープラのステアリングを軽やかに回しながら、バックミラー越しに迫る86を見て、子供のように目を輝かせてはしゃいでいる。
イヨ「でもねー、イヨのスープラは、重力さんもお友達なんだよぉーっ!
えいっ☆ ピンク色の魔法、かかっちゃえぇぇーっ!!」
若林「なんとォォ!! 2位のイヨ、余裕たっぷりにわちゃわちゃとはしゃぎながら、
スープラから濃いピンク色のオーラを爆発させたァァッ!!
86の溝落としに対抗して、路面の重力を自在に操っているのかァァッ!!」
「赤い戦闘機が苦しいいいいい!!!!!」
カナタ「(……くっ、なんてプレッシャーだ!!
あんなに楽しそうに笑いながら、一ミリもラインを譲らねえ……!!
これが……神にふさわしい頂点の走りなのかッ.....!?)」
若林「しかし抜けない!!! GRSUPRAがわずかながらも上を取り、
そのまま突き進む!! 赤い戦闘機の溝落としをもってしても、
神の座を奪うには至りませんッ!!」
カナタ「(……くそっ! 溝を使ってインを刺したはずなのに、
まるで路面に吸い付いているみたいにスープラが離れない……!!)」
イヨ「えっへん☆ カナタくん、おしかったねぇーっ☆
でもでもぉ、神様のスープラは『重力操作』で路面をぎゅーって踏みしめてるから、
お外に膨らんだりしないんだよぉーっ☆!!」
イヨはぴょんぴょんとシートの上で跳ねるような勢いで、スープラを加速させる!
濃いピンク色の波動がリアタイヤから放たれ、アスファルトを掴んで離さない。
300馬力オーバーの86ターボが過給圧全開で追うが、スープラの背中は遠い!
若林「先頭のフリスが逃げる! それを追うイヨ!
カナタは3位を死守するのが精一杯かァァッ!?
飯坂のヒルクライムは、パワーと重力を味方につけた神様が支配しているゥゥッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
イヨちゃん、ノリノリだねぇーっ☆!
カナタくんのテクニックもすごいけど、イヨちゃんの『元気パワー』が
スープラの馬力を120%引き出してる感じだよぉーっ☆!!」
黒川「オラアアアアアアアアア!!!!!!」
ドガアアアアアアアアアアンッッッ!!!!
若林「うわああああああッ!!なんと黒川、クレアのデビルR35に真横から体当たりだァァァッ!!
火花が夜の闇を切り裂く!!
これまでの理詰めな走りはどこへ行ったんだァァァッ!!」
クレア「……ッ!? な、何をするかえ、この無礼者がッ!!
我の美しいR35を傷つけるとは、万死に値するぞえッ!!」
黒川「うるせえんだよ、じゃロリ35がああああ!! 格好だけつけて走ってんじゃねえぞッ!! こうしてやらァァァァ!!!!!!」
ドガアアアアン!!!!
ドゴオオオオン!!!!
黒川はステアリングを強引にこじ開け、エボXの角をクレアのフェンダーに叩き込み続ける!
カーボンパーツが砕け散り、デビルカラーの塗装がアスファルトに削り取られていく!!
山吹花「....クレアちゃんッッッ!!!!!」
クレア「.....ぐはッ.......。」
若林「黒川アアアアアアアアアアアアア!!!!!!!
またしてもこの男は...この男はアアアアアアアアアアア!!!!!
ルールも誇りもクソもない!
ただ相手を潰すためだけにアクセルを踏み抜いているゥゥッ!!」
ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!
花「.......ッ!!!!
(黒川……!! まるで昔のアイツに戻ったみたい……!!
あの男、本気でクレアを崖下へ突き落とすつもりだわッ......!!)」
黒川「安心しな、テメェも……松島で落としきれなかったチャンピオンイエローも、まとめて奈落へ落としてやんよオオ!!!!!!」
花「……ッ!! 黒川、アンタどこまで外道に落ちるつもりなの!?
伊藤くんは……伊藤くんはあんたみたいな奴には負けないわッ!!」
黒川「ハッ、あんなゴミ屑スポーツハッチがどうしたって?
テメェの甘っちょろい恋路ごと、その自慢のスバルをスクラップに変えてやるよ!!」
エボXが吠える。AYCの制御を、
コーナリングのためではなく「相手を効率よく弾き飛ばす」ための武器として使い、
花のWRXのリアバンパーを執拗に突き上げるッ!!
若林「黒川が完全に理性をかなぐり捨てたァァァッ!!
ターゲットは目の前の山吹花、そして後方を走る伊藤翔太!!
かつて松島で仕留め損ねた『チャンピオンイエロー』への執念が、
黒川をさらなる修羅の道へと突き動かしているゥゥッ!!」
クレア「……おのれ、我を無視して次を狙うとは……。舐められたものよ。黒川よ、貴様の背中に闇の裁きを与えてくれようぞえッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
黒川くんが本気で二人を消しに来てるよぉーっ!
花ちゃん、後ろを見て! 黒川くんの目が、もう人間じゃないよぉーっ☆!!」
@松島の生き残り: 「また『イエロー』を狙うのか……。あの時の因縁、まだ終わってなかったんだな」
@スズキ党: 「伊藤逃げてー!! 黒川が下に降りてくる前に、もっと前へ逃げるんだッ!!」
@4WDマニア: 「エボXをぶつける道具にするなんて……車が泣いてるぞ黒川ッ!!」
@花ちゃん応援団: 「花ちゃん、あいつの言葉に惑わされないで! 伊藤は強い!!」
@闇の観測者: 「クレア様が怒ってる。黒川、後ろにも気をつけた方がいいぞえ……」
若林「伊藤翔太が2台を抜き去り、、、GRヤリスにかかったァァァァ!!!!!
14位の高橋、13位のゾフィアを立て続けにパス!
勢いそのままに、岡田の駆るGRヤリスの真横に並びましたァァァッ!!」
岡田「バカなッ! このヒルクライムで、、、!?
300馬力にしたっては聞いたが、、、、ッ!!!!
いくらなんでも速すぎるだろ、そのスイスポォォ!!」
「いや...400馬力級の戦闘力のあるラリーカーの中でも軽量化されてるGRヤリスなんだぞ....ッ!??それよりも軽く施されてるというのか....ッッ!!??」
岡田は驚愕する。3気筒ターボのトルクを活かし、必死に勾配を駆け上がるヤリス。
だが、その外側から花セッティングのフジツボマフラーが、
空気を震わせるほどの重低音を響かせて迫りくる!
伊藤「岡田あああああああああッ!
1500馬力のシロンも、パガーニも抜いてきたんだ!ここで止まってたまるかァァァッ!! 花の期待に……応えるんだァァッ!!」
若林「並走したああああ!!
チャンピオンイエローとピュアホワイトが激しく火花を散らす!!
軽量ボディに300馬力を詰め込んだ伊藤のZC33S! 岡田のヤリスの懐に、その鋭い牙を突き立てるゥゥッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
伊藤くんの勢いが止まらないよぉーっ☆!
岡田くんのヤリスも4WDでグイグイ登ってるけれど、伊藤くんの『気合い』がそれを上回っちゃってるよぉーっ☆!!」
若林「狭い単車線ヒルクライムを、まさかの2台のハッチバックスポーツが並走ォォォ!!!!!
一台通るのが精一杯のこの道幅で、右にヤリス、左にスイスポ!!
ガードレールとボディの間は数センチもありませんッ!!」
岡田「またお前と並走かよ、、、。
松島の時もそうだったが、お前、俺の横がそんなに居心地いいのかよッ!!」
ヤリスのワイドフェンダーがスイスポのドアに迫る。
だが、伊藤の目に迷いはない。フロントガラス越しに見える勾配の先、
そのさらに上を走る「青い影」を見据えている。
伊藤「、、、ここは俺がいける、、、ッ!!!!
岡田、悪いが先に行かせてもらうぜ。
今の俺は、過去の自分を追い越さなきゃならないんだッ!!」
伊藤はギアを一段落とし、300馬力を絞り出すブースタージェットの過給圧をMAXまで引き上げる!
フジツボマフラーから放たれる咆哮が岩壁に反響し、
ヤリスのフロントノーズを、スイスポのリアハッチが鮮やかにかすめていった!
若林「抜いたァァァァァッ!!
伊藤翔太、針の穴を通すようなライン取りで岡田をパス!!
ついに……ついにトップ10が目前の11位へと踊り出たァァァッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆ 伊藤くん、有言実行だねーっ☆!
岡田くんとの友情(?)並走を振り切って、
一気にトップ集団の背中を捕らえにかかってるよぉーっ☆!!」
@ハッチバック愛: 「単車線で並走とか狂ってるww 伊藤、どんだけ心臓強いんだよ!」
@ヤリスの岡田推し: 「岡田……またしても伊藤に……。でも今の伊藤はマジで手が付けられねえ!」
@鈴菌最高: 「よしっ!! 11位!! 次はユナのGR86だ!! 行けえええ伊藤!!」
@花の整備日誌: 「見て、あのスイスポの加速……。花ちゃんのセッティングが完全に噛み合ってる……(涙)」
@黒川の嘲笑: 「……ハッ、随分と威勢がいいじゃねえか。存分に上がってこい、最高の高さから突き落としてやるよ……」
若林「失礼いたしました!
コース上では熾烈な順位変動が続いております!!
11位に浮上した伊藤、勢いは衰えるどころかさらに加速ッ!!
ターゲットは10位、夢野ユナのGR86だァァァッ!!」
ユナ「な、なにあのスイスポ……。
岡田さんのヤリスをあんな鮮やかに抜いてくるなんて……!!」
伊藤「ユナ! トップ10の座、譲ってもらうぜ!!
俺には、どうしても追いつかなきゃいけない背中があるんだッ!!」
ユナのGR86がNA特有のレスポンスでコーナーを駆け抜けるが、
伊藤のスイスポはブースタージェットの過給圧を武器に、立ち上がりでその差をジリジリと詰めていく!
若林「さあ、ついにトップ10の境界線で火花が散る!!
伊藤、悲願のシングル順位まであと一台!!
後方では古賀加奈子のM5も虎視眈々と順位を上げている状況だァァッ!!」
若林「おおっとォォ!! 11位争いのすぐ後ろでも激震ッ!!
第2戦からの古参レーサー、ゾフィアのコルベットC7が、
ついに岡田大成のGRヤリスを射程圏内に捉えましたァァァッ!!」
岡田「ゾフィア!!!! クリスタも抜かれたのか、、、!!
あいつも大概だが、お前のそのコルベットの加速……登りとは思えねえぞッ!!」
ゾフィア「……ハッ、甘いわね岡田。
アナタよりはベテランよ、、、私は第2戦からいるのよ、、、ッ!!!!
キャリアの差ってやつを、その小さなハッチバックに叩き込んであげるわッ!!」
ゾフィアはコルベットの極太タイヤに全トルクを乗せ、
岡田のヤリスのインサイドへ強引に巨体をねじ込む!
第2戦から修羅場を潜り抜けてきた彼女のライン取りには、一分の隙もない!!
若林「並んだァァッ!!
経験に裏打ちされたゾフィアのドライビングが、岡田を圧倒!!
岡田、伊藤に続いてゾフィアにも先行を許してしまうのかァァッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
ゾフィアさん、ベテランの貫禄たっぷりだねーっ☆!
岡田くん、新世代の旗手として踏ん張れるかなぁーっ☆!!」
@C7オーナー: 「ゾフィアさんかっけぇ!!
これぞコルベットの底力だ!」
@ヤリスの岡田推し: 「岡田ぁぁ! ここで踏ん張らないと賞金圏外までズルズル行くぞ!!」
@エーペックス歴史家: 「確かにゾフィアは第2戦から走ってるレジェンドの一人だからな。年季が違うぜ」
@伊藤の視線: 「……後ろも荒れてんな。だが、俺は前だけを見て……ユナを抜くッ!!」
@花の応援席: 「みんな必死……。でも、一番必死なのは、恋するメカニックに応えようとしてる伊藤くんだよ!」
若林「そういえば、、先程実況でも触れましたが……コース脇にそびえ立つあの巨大な建物、『聚楽』とは一体……?」
マヒロ「はーいっ☆!
地元っ子のマヒロが解説しちゃうよぉーっ☆!
あれは飯坂温泉のシンボル、『飯坂ホテル聚楽』さんだよぉーっ☆!!」
マヒロ「『じゅらくよ〜ん』のCMでも有名だよねっ☆!
昭和レトロな雰囲気もありつつ、今はライブキッチンのお食事が超豪華で大人気なんだよぉー☆
まさに飯坂の夜を象徴する、歴史ある温泉宿なんだからぁーっ☆!!」
若林「なるほど! その伝統ある聚楽の前を、
今まさに現代のモンスターマシンたちが爆音を轟かせて通過していく!
宿泊客の皆さんも、この非日常的な光景に窓から釘付けだァァァッ!!」
伊藤「(……聚楽の明かりが見える。あそこが飯坂の中心地……!
あんなに明るい場所で、俺は……俺は10位を掴み取ってやるんだァァッ!!)」
若林「なぜ『飯坂』ホテル聚楽なんですか? 聚楽といえば飯坂、というイメージでしたが……」
マヒロ「えっへん☆! 実は聚楽グループさんって、
昔は静岡県の伊東市や群馬県の水上町にも大きなホテルがあったんだよぉーっ☆!
今は飯坂がその看板を背負って、みんなを笑顔にしてるんだよぉーっ☆!!」
若林「そうなんですか!? まさに温泉リゾートの巨塔……!
そんな歴史ある聚楽の名を冠した地で、今、
歴史を塗り替えようとする若きレーサーが一人!!」
伊藤「(伊東……聚楽……。名前が少し似てるな……。飯坂の聚楽が歴史を守ってるなら、俺は……
この場所で『伊藤』という名をトップ10に刻んでやるッ!!)」
マヒロ「そうなの! 昔はいっぱいあったけど、今は飯坂だけにあるんだよぉーっ☆!
だからこそ、ここ飯坂の聚楽さんは特別なんだからぁーっ☆!!」
若林「なんと! まさに『オンリーワン』の輝き!!
その飯坂の誇りを背負って走るかのように、伊藤翔太が動いたァァァッ!!」
聚楽の巨大なネオンが、チャンピオンイエローの車体を黄金色に染め上げる。
伊藤はマヒロの言葉を噛みしめるように、ステアリングを左へ一気に切り込んだ!
伊藤「飯坂だけ……オンリーワンか……!!
なら、俺もここで唯一無二の走りを見せてやるッ!!
夢野! トップ10の座、飯坂の夜に置いていってもらうぜッ!!」
若林「並んだ! 完全に並んだァァッ!!
伊藤のスイスポが、ユナのGR86をストレートの伸びで圧倒していくゥゥッ!!」
若林「さあ! レースに戻ります!! コースは茂庭区間へ!!!
街の明かりは消え、そこにあるのは漆黒の闇と、立ち並ぶ木々のみ!
ここからはエンジンの真価、そしてドライバーの胆力が試される、
真のヒルクライム・バトルの始まりだァァァッ!!」
コースは飯坂からさらに山深い茂庭へ。
急激に冷え込む空気、そしてさらに角度を増す勾配。
ポルシェ、スープラ、86のトップ3が、夜の静寂を切り裂くように駆け上がっていく!
カナタ「(……ここからが本番だ。
茂庭のタイトなセクションなら、パワー差をテクニックで埋められる……ッ!!)」
一方、その後方。
黒川「ま、……いい暗さじゃねえか。
茂庭の奥まで来りゃ、誰も助けには来れねえ。
花……そして伊藤。テメェらの悲鳴、この山に響かせてやるよおおッ!!」
花「(……黒川……!! 完全に殺る気ね……。
でも、この茂庭の道は私が一番走り込んでる!
ここなら、アンタの暴力的なパワーなんて封じ込めてやるわッ!!)」
若林「ついに来たァァァァ!!!! 10位に浮上したばかりの伊藤翔太が、
変速レスポンス最強を誇る久我ヒカルのRCFに並んだァァァァ!!!!!
5リッターV8の咆哮を、1.4リッターターボの執念が凌駕していくゥゥッ!!」
久我「ん? なんだ、、、、ッ!!??
バックミラーが真っ黄色に染まって……後ろからスイスポが、、、ッ!!
うわああああああ!! なんでこんな上りで詰めてこれるんだよォォォッ!!」
RCFの8速SPDSが電光石火の変速を見せるが、
茂庭のタイトな上り坂では、RCFの重厚な車体がわずかに外へ膨らむ!
その一瞬の隙間を、伊藤のスイスポが「点」で射抜くように飛び込んだ!
伊藤「パワーやレスポンスだけで勝てると思うなッ!!
この茂庭の勾配なら、軽さがすべてを凌駕するんだァァァッ!!
久我! 9位の座、もらいうけるぜッ!!」
若林「抜いたァァァァァッ!!
伊藤翔太、ついに一桁順位目前の9位へと浮上!!
15位の門番から始まった彼の快進撃は、今やトップ集団を脅かす脅威へと変わったァァッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
伊藤くん、もう誰にも止められないよぉーっ☆!
RCFのレスポンスさえも、伊藤くんの『気合いのアクセルワーク』が上回っちゃったんだねーっ☆!!」
田中「やっと会えたか、、、伊藤、、、、!
15位の門番を卒業して、ここまで這い上がってくるとはな……ッ!!」
バックミラー越しに、かつて何度も火花を散らした黄色い影を確認し、
田中はFD3Sのステアリングを握る手に力を込める。
伊藤「田中か、、、、、!!
アンタを超えなきゃ、俺はあの4位の背中には届かないんだ……。
悪いが、今の俺は誰にも止められないぜッ!!」
茂庭の急勾配、Rのきつい左コーナー。
伊藤は躊躇なく、ガードレールとの隙間が数センチしかない「最内のライン」へ車体を沈み込ませる!
スッ、、、、!!!! ギュワアアアア!!!
若林「インから行くかァァァァ!!!!!?
伊藤、並のドライバーなら恐怖でアクセルを抜く茂庭の暗闇で、
イン側の縁石を削り取るような超高速進入を見せたァァァッ!!」
田中「ハッ! そう来なくっちゃな伊藤!!
だが、ロータリーの立ち上がり加速を……甘く見るなよッ!!」
若林「火花が散る!! 田中のFD3Sもサイドを合わせ、
伊藤の進路を塞ぐようにロータリーの咆哮を轟かせる!!
8位争いは、もはや言葉のいらない『魂のぶつかり合い』だァァッ!!」
若林「行ってしまったァァァァ!!!!!
伊藤翔太がついに大躍進! 田中を鮮やかにかわし、これで8位!!!!
だが彼の野心は止まらない! そのままのスピードで、
格上の猛牛、セシルのウラカンの横に滑り込んだアアア!!」
セシル「……なっ!? 何事ですの、この下品なほどに黄色い車は!
私のランボルギーニの横を走るなんて、身の程をわきまえなさいッ!!」
セシルが憤慨し、V10エンジンの咆哮と共に加速しようとする。
だが、茂庭のタイトな上り勾配では、ウラカンのワイドな車体が仇となる!
伊藤は軽量ボディを活かし、ウラカンが少しでも膨らんだ瞬間の隙間に
フロントノーズを捩じ込んだッ!!
伊藤「お上品な走りはサーキットでやってろッ!!
ここは峠なんだよオオオオオオオッ!! 」
「セシルッ!! 7位の座、その猛牛ごとぶち抜かせてもらうぜッ!!」
ンヴァアアアアア!!!!!!
若林「並走!! 1000万超えのスーパーカー vs 300馬力のモンスター・スイスポ!!
伊藤、ついに表彰台さえも見据える7位争いへと突入したァァァッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
伊藤くん、もう誰にも止められないよぉーっ☆!
田中さんを抜いて、セシルさんにまで並ぶなんて、今日の伊藤くんはマジで『山の神様』が憑いてるみたいだよぉーっ☆!!」




