米沢編第39話 スリップマン相川再来
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マヒロ「えへへー✩ 若林くん、いい感じにパステルグリーンの氷像になっ……えっ!?」
バリバリッ! メキメキッ!!
実況席を覆っていたミントフラッペの氷が、内側から凄まじい熱量で砕け散る!
若林「まだ生きてますよー!!!!」
若林は湯気を上げながら、凍りついたマイクを無理やり口元へ引き寄せた。
その瞳には、実況者としての意地と、ミントの刺激で流れた大量の涙が光っている!
若林「マヒロさん! 甘く見ないでくださいッ!
私はこれまでの過酷な実況で、喉も心も鍛え上げてきたんです!
ミントの清涼感なんかに、私の実況魂を凍らせることはできませんッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆ 若林くんが自力で解凍しちゃったよぉーっ☆!
すごーい! まるでサウナから出てきたばっかりの川村くんみたいに熱々だねぇーっ☆!!」
セシル「……(無線)チッ。うるさいのが戻ってきてしまいました。
ですが、ちょうどいいです。
わたくしが今から行う『処刑』を、余さず世界に実況しなさい。」
若林「望むところだセシル選手ッ!!
さあ視聴者の皆さん! 実況席のミントを吹き飛ばすほどの熱いバトル、再開ですよォォォッ!!」
順位 | ドライバー | 搭乗車種 | 属性/状況
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01 | イヨ | トヨタ GRスープラ (白) | 神の領域
02 | フリス | ポルシェ 718 ケイマン GT4 | 甘美なる最強
03 | ちとせ | 日産 フェアレディZ RZ34 | 氷雪の獣神
04 | シラヌイ | レクサス LFA | 天使の咆哮
05 | セシル | ランボルギーニ・ウラカン (白) | 最強リベンジャー
06 | 腹切 カナタ | REVIVE 86 TURBO | 赤き戦闘機
07 | フブキ | ロータス エミーラ (銀) | 鋭利なる吹雪
08 | 山吹 花 | スバル WRX STI | 桜狼
09 | クレア | 日産 GT-R R35 デビルカラー | 闇の少女
10 | 相川 律 | 日産 GT-R R35 NISMO (銀) | 不屈のフミッパ
11 | 田中 英二 | マツダ RX-7 FD3S | 純白の旋風
12 | 久我 ヒカル | レクサス RCF | 青い衝撃
13 | 夢野 ユナ | トヨタ GR86 | お菓子クイーン
14 | 岡田 大成 | トヨタ GRヤリス | 白い狼
15 | クリスタ・ニールセン | フェラーリ 488 GTS (赤) | デンジャラス・クイーン
16 | ゾフィア | シボレー コルベット C7 (赤) | 限界突破(我慢の限界!)
17 | 高橋 勇太 | ホンダ NSX (NC1) | 銀色の狼
18 | 森下 遊矢 | マツダ RX-8 (787B Swap) | 吹雪の瞳
19 | 黒川 海斗 | ランエボX Final Edition (黒) | 黒鉄の重戦車
20 | 伊藤 乎太郎 | パガーニ・ウアイラ (黒) | 深淵からの刺客
21 | 坂田 五郎丸 | ブガッティ シロン | 漆黒の魔王
22 | 古田 のりあき | トヨタ MR-S (K24A Swap) | レジェンド
23 | 北斗 | メルセデス AMG GTR (緑) | Rの称号を持つ独車
24 | 柳津 カリン | フェラーリ ローマ | 氷と宝石の姫
25 | 古賀 加奈子 | BMW M5 G90 | 紅蓮の猛獣
26 | 天羽 シオン | 日産 スカイラインGT-R R34 (蒼) | 蒼きポニーテール
27 | クレア(偽) | --- | ※9位のクレアと重複のため欠番扱い
28 | サテラ | 三菱 ランサーエボリューションVII | 水色の閃光
29 | フェルリア | ホンダ シビック TYPE R (FD2) | スイートホワイト
30 | 陽太 | マツダ ロードスター (ND) | 橙の旋風
31 | 高村 圭吾 | 日産 フェアレディZ Z33 | 漆黒の執行者
32 | 藤堂 セイジ | マクラーレン 650S | 銀翼の魔術師
33 | 大袈裟 雅人 | トヨタ アリスト V300 | 300馬力の号泣
34 | --- | --- | リタイア:柳津 雄介 (飯坂温泉入浴中)
35 | --- | --- | リタイア:川村 修一 (サウナ整い中)
36 神代ナツメ
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若林「先頭争いが6台に膨れ上がろうとしているぞォォォォ!!!!
トップを独走するイヨ、追うフリス、そして獣神ちとせ!
その後ろでシラヌイ、セシル……そこに、あの男が帰ってきたァァッ!!」
ちとせ「おやおや? 来たみたいだね〜、、、もへ〜、、、
のんびりしてたら、氷が溶けて蒸気になっちゃったみたいだねぇ〜」
シラヌイ「このまま終わらせられない、、、ッ!!!!!
私のLFAの咆哮を、冷気なんかに閉じ込めさせはしないわッ!!」
セシルは信じられないものを見たというように、バックミラーを凝視する。
そこには、フェンダーをひしゃげさせ、全身から蒸気を噴き上げながら突っ込んでくる「赤」があった。
セシル「馬鹿な……!? 完全に凍りつかせたはずです!
そろそろ赤い戦闘機は氷の棺に、、、ッ!!!??
なぜ、そのボロ布のような機体で、わたくしのウラカンに迫れるというのですかッ!!」
若林「外から赤い戦闘機が飛び出してくるゥゥゥゥ!!!!
カナタの86! 路肩の砂利を撒き散らし、セシルさえも予想だにしない『大外刈り』のライン!
タービンの熱が、氷の呪縛を焼き尽くしたァァッ!!」
カナタ「……待たせたな、セシル!
悪いが、氷風呂に入ってる暇はねえんだよッ!
俺の86は……ここからが本当の『伝説』だッ!!」
若林「聚楽前を、、、先頭争いが通過していくゥゥゥゥ!!!!!!
飯坂温泉街を駆け抜け、格上のLFAやウラカン、RZ34に対抗していくトヨタ86GT!!
観光客の拍手と歓声が、石畳を揺らしていますッ!!」
カナタ「……ハァ、ハァ……ッ!
この狭い路地なら、馬力の差は関係ねえ!
シラヌイさんのLFAも、セシルのウラカンも、この直角コーナーの連続には手を焼いているはずだッ!!」
カナタは聚楽の巨大な建物をかすめるように、86をドリフトでねじ込む。
外側に膨らもうとする慣性を、ひしゃげたフェンダーを恐れずガードレールギリギリまで使い切り、最短距離でコーナーを脱出していく。
セシル「……くっ、なぜ離れないのですか……!
あの不格好な赤い影が、わたくしの網膜に焼き付いて離れない……ッ!!」
シラヌイ「ふふ、いいわねカナタくん!
そのボロボロになった機体で私に挑む勇気……天使の歌声で、どこまで耐えられるか試してあげるッ!!」
ちとせ「もへ〜、、、聚楽の明かりが綺麗だねぇ〜。
でも、その明かりも私の氷雪で、もっと白く染めちゃおうかなぁ〜、、、」
若林「先頭集団、もはや一塊!
RZ34、LFA、ウラカン……そして86!
排気量も駆動方式も違う怪物たちが、飯坂の夜をパズルのように組み替えていくゥゥッ!!」
飯坂温泉街の路地が、かつてない轟音に揺れる。
パガーニやブガッティといった怪物たちが、その車幅ゆえに攻略を躊躇う石畳のクランク。
そこを、黒い弾丸が一切の躊躇なく突き抜けていった。
若林「黒川海斗ォォォォォ!!!!!!
またしてもやってくれたァァァァ!!!! 前回優勝者は伊達じゃなかった!!!!」
黒川「……フン。路地が狭い? ハイパワー車には不利?
そんな言い訳、俺のエボには通用しねえんだよッ!!」
若林「ここにきてなんと6台ごぼう抜きです!!!
ACDが飯坂の石畳を完全に掌握しているッ!
そしてラインを変えて、、、13位を走っていた夢野ユナのGR86の真横に出たァァァァ!!!!!」
ユナ「ええっ!? 何この黒い影……速すぎるよぉーっ☆!
私のお菓子ブーストが追いつかない……ッ!!」
黒川はユナのGR86をサイドミラーに追いやり、冷徹な加速で次なる獲物をロックオンする。
前回王者にとって、この位置はまだ「屈辱」でしかない。
黒川「カナタ、待ってろ。
その赤い86を……今度は俺の黒鉄で叩き潰してやるッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
海斗くん、まさに『重戦車』の進撃だよぉーっ☆!
この狭い飯坂で6台抜きなんて、タイヤが悲鳴を上げてるのが実況席まで聞こえてきそうだよぉーっ☆!!」
飯坂の夜風を切り裂くV10の調べ。
だが、その背後には死神のようなプレッシャーを放つ赤い影が、寸分違わぬラインで張り付いていた。
シラヌイ「……くっ、しつこいわね!
この狭いコーナーの連続、LFAのパワーを解放する隙がない……ッ!!」
若林「さあ、飯坂名物のタイト・ジャンクション!
シラヌイ、最短ラインを潰しにかかる! だが、カナタの86はそこからさらに奥……
ガードレールにマフラーを擦り付けるほどの超絶ブレーキングだァァァッ!!」
カナタ「……ここだッ!!
REVIVEのブレーキ、信じてるぜッ!!」
LFAのブレーキランプが点灯するその一瞬、カナタはさらに1メートル奥まで突っ込んだ。
タイヤが悲鳴を上げ、ひしゃげた左フェンダーが猛烈な摩擦熱で赤く光る。
シラヌイがクリッピングポイントに付くコンマ数秒前、86の鼻先が、まるで針の穴を通すようにLFAのインサイドを射抜いた!
若林「腹切カナタがついにシラヌイをオーバーテイク!!!
ブレーキングのスキで前へ! 天使の咆哮を置き去りにして、
赤い戦闘機が4位の座を奪い取ったァァァァッ!!」
シラヌイ「は……っ!? 嘘……あの状況で止まりきったというの!?
カナタくん……恐ろしい子……ッ!!」
セシル「……シラヌイさん、情けないですね。
次はわたくしが、その赤い残像を叩き潰して差し上げます……ッ!!」
4位に躍り出たカナタの86。だが、その喜びも束の間、バックミラーには獲物を逃さないスナイパーのような眼光を湛えたウラカンが張り付いている。
マフラーの奥で、セシルの唇が冷たく動いた。
セシル「……お見事なブレーキングでした。ですが、今の無茶でタイヤの寿命は尽きたはず。
ボロボロの機体でどこまで逃げられるか、じっくりと見定めさせていただきます。
わたくしが、あなたの息の根を止めるその瞬間まで」
若林「セシル選手、語尾の激しさを消し、逆に静かな殺気を漂わせています!
これこそが最強リベンジャーの真の姿か!?
カナタ、4位に浮上したものの、背後のセシル、そしてすぐ前には獣神ちとせが立ちはだかりますッ!!」
ちとせ「もへ〜、、、カナタくん、熱いねぇ。
でも、私の前を走るなら、私の吹雪を全部浴びてもらうことになるよ」
カナタ「(……冷気がさらに強まってやがる。セシルのプレッシャーもちとせさんのオーラも、
飯坂の夜を完全に凍てつかせてるぜ……ッ!!)」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
セシルちゃん、話し方が普通になった分、余計に怖さが増してるよぉーっ☆!
カナタくん、後ろを振り向いちゃダメ! 蛇に睨まれたカエルになっちゃうよぉーっ☆!!」




