米沢編第38話 飯坂温泉
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若林「ん?、、、16位走行中の柳津雄介と25位川村修一が車を停めているぞォォォォォ!!!??
故障か!? クラッシュか!? いえ、二人は悠々と車を降り、暖簾をくぐろうとしていますッ!!」
運営「何かありましたか!? 柳津さん!! レース中ですよッ!!」
柳津「あ、、、飯坂温泉入りたくなって、、、。
いやぁ、この硫黄の香りを嗅いだら、もうアクセル踏んでる場合じゃないかなって。」
運営「バカなことを言わないでください!!
……どうかしましたか? 川村さん! タイヤですか? ガソリンでしょうか?」
川村「あ、サウナ浴びたくなってさ、、、。
酷道の運転で肩凝っちゃって。ちょっと『整えて』からゴール目指すわ。」
運営「......はい? 整える……?」
実況席の若林はマイクを落とし、マヒロは目を丸くして固まっている。
その静寂を切り裂いたのは、15位で猛追していた黒川の、魂の絶叫だった。
黒川「ふざけんなァァァァ!!!!!!
こっちはおかあちゃに褒めてもらうために、死に物狂いでレースしてんだよォォォォォ!!!!!!
温泉!? サウナ!? レースを、僕の走りを、お湯で流すつもりかよォォォォォッ!!」
シラヌイ「あらあら……風情があるわね。私も誘ってくれればよかったのに✩」
セシル「……信じられません。最強リベンジャーの私を置いて、裸の付き合いですか……ですッ!!」
カナタ「(……助かった、今のうちに逃げよう……ッ!)」
若林「信じられない光景です……!
16位・柳津雄介、そして25位・川村修一の両名、なんと車を降りたまま戻ってきません!
たった今、運営本部から公式発表がありました……柳津、川村、両名リタイアですッ!!!」
運営「リタイア届の理由欄に『湯冷めしたくないから』『サウナ3セット回したいから』って……ふざけるなッ!!」
黒川「リタイアァァッ!? 逃げるのかよォォォッ!!
最後まで僕の相手をしろよォォォォォッ!!
この……温泉野郎ォォォッ!!!」
黒川のランエボXが、怒りの火花をマフラーから噴き上げ、路面を削りながら加速する。
一方で、17位から下位のドライバーたちは、ぽっかりと空いた「温泉組」の穴を埋めるべく、複雑な表情でアクセルを踏み込んだ。
マヒロ「ええぇーっ☆ 本当にやめちゃったのぉーっ!?
でも……柳津くんも川村くんも、ある意味自分に正直だねぇ……。
二人とも、湯船の中でレース中継見て笑ってそうだよぉーっ☆!!」
ゾフィア「何してんのよ二人ともォォォォォ!!!! このウンコがァァァァ!!!!!」
「私よりウンコじゃないのよッ!!!!
私なんてずっとウンコ我慢してんのよォォォォォ!!!!!!」
若林「な、なんだってェェェェ!!?
12位・ゾフィア、驚愕の事実公表ッ!!
彼女は今、1000馬力近いコルベットを操りながら、人知れず『人生最大の危機』と戦っていたというのかァァッ!!」
ゾフィア「温泉!? サウナ!? 舐めてんじゃないわよッ!!
こっちは一回踏むたびに『出そう』なのを、気合と括約筋で押し止めてんのよォッ!!
あんたたちがリタイアするなら、私のこの『我慢』は何なのよォォォォッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
ゾフィアさん、それ言っちゃダメなやつだよぉーっ☆!
でも、そんな極限状態でコルベットをねじ伏せてるなんて、ある意味今夜一番のプロ根性だよぉーっ☆!!」
岡田「ゾ、ゾフィア……。お前、そんな顔して走ってたのか……。
武士の情けだ、お前の前は走らねえよ(バックミラー見たくねえしな……)」
若林「残り33台! さあ! レースに、、、うわあああああ!!!!!!
湯町通りでウラカンがああああ!!!!
セシル選手、タイトなクランクを強引な慣性ドリフトで突破し、カナタの86のサイドに激しく体当たりだァァッ!!」
衝突の衝撃。だが、それはただの接触ではなかった。
ウラカンのボディから溢れ出した「最強リベンジャー」の殺気が、湯町通りの夜霧を一瞬で凍りつかせるッ!
カナタ「くっ……!? ドアが……凍りついて開かねえ……!?
何だこの冷気は……車内まで凍えるほど冷えてやがる……ッ!!」
セシル「……無駄ですよ、カナタさん。
わたくしを『小さい』と言った罪、そしてわたくしの前から逃げようとした罰です。」
セシルはベージュのマフラーの奥で、氷のように冷たい微笑を浮かべた。
ウラカンの白いボディが86を壁際へと押し付け、タイヤの回転を凍てつくオーラで止めていく。
セシル「……そのまま氷の棺で眠ってなさい……。
このわたくしに追われたことを、永遠に後悔するんです......ッ!!」
若林「オーバーテイクゥゥッ!!
セシルの白いドラゴンが、カナタの86をガードレールに氷漬けにしたまま、
5位の座を強奪して霧の中へと消えていくゥゥッ!!」
マヒロ「カナタくんんんんっ☆!!
86が凍っちゃったよぉーっ! セシルちゃんの執念、もう氷河期レベルだよぉーっ☆!!」
湯町通りのガードレールに押し付けられ、凍結した86。
その真横を、白いウラカンが嘲笑うかのようにゆっくりと滑り抜けていく。
セシル「……あら、まだ動こうとしているのですか? 往生際が悪いですね。
どうせならそのまま、、、氷風呂でも入ってみたらいかがでしょうか、、、、?
リタイアしたあの方たちと一緒に、湯冷めでもしていればよろしいんです……ッ!!」
カナタ「やられた、、、、! ハンドルが……ビクともしねえッ!
氷の結晶がステアリングラックまで入り込んでやがる……ッ!!」
若林「非情! まさに処刑ッ!!
セシル選手、カナタを完全停止に追い込み、優雅に、かつ冷徹に抜き去っていきましたァァッ!!
カナタの赤い戦闘機、湯町通りでまさかの氷結リタイアの危機かァァッ!!?」
セシル「……ふふ。さようなら、カナタさん。
あなたのことは、米沢のゴールで『氷像』として待っていて差し上げますから……。」
マヒロ「セシルちゃん、ドS全開だよぉーっ☆!
『氷風呂』なんて、温泉組への皮肉まで完璧すぎて、もう誰も逆らえないよぉーっ☆!!」
湯町通りの街灯が、舞い上がるダイヤモンドダストに反射して、幻想的かつ残酷な光を放つ。
セシルの白いウラカンは、まるで意思を持つ生き物のように、カナタの86を逃げ場のない「氷の檻」へと追い詰めていく。
セシル「このまま本当に凍ってしまいます……?
そんなに震えていては、まともにハンドルも握れないのではないですか。
不格好な走りのまま終わるのが、あなたにお似合いの結末
ですッ!!」
カナタ「、、、、、、ッ!!!!」
言葉を返す余裕などない。
バックミラーは白く濁り、サイドガラスには氷の結晶が這い上がる。
だが、セシルの攻勢は心理的な圧迫だけでは終わらなかった。
若林「さらにセシルの冷たい氷結の一撃が、、、!!!
白いドラゴンの尾が、86のフロントフェンダーを容赦なく叩きつけたァァッ!!」
激しい衝撃と共に、86の左フロントから不快な金属音が響く。
ウラカンのワイドなリアエンドが、まるで龍の尾が獲物をなぎ払うかのように、86のラインを強引に弾き飛ばしたのだ。
タイヤの摩擦熱さえもセシルの冷気に飲み込まれ、86のステアリングに伝わる手応えが、命を失ったかのように重く、冷たく変貌していく。
カナタ「くっ……! フェンダーが……!
押し出される……このままじゃガードレールの外へ叩き出されちまうッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
セシルちゃん、さっきの『氷風呂』の言葉通り、本当にカナタくんを凍らせて粉々にするつもりだよぉーっ☆!
86のフェンダーがひしゃげて、そこから冷気が入り込んでるみたい……! カナタくん、耐えてぇーっ☆!!」
湯町通りの狭いクランクを抜けると、摺上川沿いのさらに深い闇へと続くR399が口を開けていた。
前を走る白いウラカンのテールランプが、氷の結晶を撒き散らしながら妖しく明滅する。
マフラー越しに響くセシルの声は、丁寧ながらも、一切の慈悲を削ぎ落とした「死刑宣告」そのものだった。
セシル「……まだ食らいついてくるのですね。
ですが、いつまでもそうしていられると思わないでください。
わたくしの機嫌をこれ以上損ねるなら、あなた
その86ごとカチコチにしてもいいん
ですッ!!」
カナタ「、、、、、、ッ!!!!」
バックミラーから見えるセシルの瞳は、ベージュのマフラーに隠されていても、確かな殺意を持ってカナタを射抜いていた。
86の車内にまで伝わるほどの冷気。
エアコンは暖房を全開にしているはずなのに、吐息は白く、ステアリングを握る指先は感覚を失いかけている。
若林「セシル選手、もはや対戦相手への敬意すら凍りつかせる猛攻ッ!!
言葉の鋭さが、そのままウラカンの加速へと乗り移っているかのようですッ!!
カナタ選手、必死に食らいついてはいますが、精神的なリミッターが削り取られようとしていますッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
セシルちゃんの『カチコチ』宣言、これマジなやつだよぉーっ☆!
86のエンジンブロックまで凍らされたら、もう再始動なんてできないんだからぁーっ☆!!」
セシル「ふふ……震えているのですか?
なら、その震えが止まるまで……永遠に眠らせて差し上げます。」
若林「田中、久我、ユナが一気に抜いていくゥゥゥ!!!!!!
ロータリーエンジンがここでやってくれましたァァァ!!!!
22位を走行していた田中英二! FD3Sのシーケンシャルツインターボを全開にし、酷道のわずかな直線で上位陣をまとめて飲み込んだァァッ!!」
田中「……お待たせ。ロータリーの真骨頂、ここから見せてやるぜッ!!」
純白のFD3Sが、まるで針の穴を通すような精密さでコーナーを旋回する。
その後ろには、久我のRCFが放つV8の重低音、そしてユナのGR86が放つ軽快なエキゾーストノートがピタリと追従する!
久我「田中さん、いいラインだ! 借りますよッ!!」
ユナ「お菓子食べてる暇なんてなーいっ! みんな、道を開けてぇーっ!!」
若林「三連星の進撃ィィッ!!
田中、久我、ユナの3台が、パガーニやシロンといったハイパーカー勢が道幅に苦戦する隙を突き、一気に順位を10以上跳ね上げたァァッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
田中さんのFD、エンジンルームから火を吹いてるみたいだよぉーっ☆!
ロータリーエンジンの超高回転が、酷道の重苦しい空気を全部焼き尽くしちゃったぁーっ☆!!」
若林「おっと!! ここでRが4台を食おうと飛び出したァァァァ!!!!!
14位走行中、相川律のGT-R R35 NISMO!
コーナー出口の立ち上がり、VR38DETTが咆哮を上げ、先行する岡田、ユナ、久我、田中をまとめて飲み込みにかかるゥゥッ!!」
視聴者コメント(相川の激走に総立ち!)
@R35_GTR: 「ッしゃああ! いけェェ!
相川ァァァァ!!!!!」
@スピード狂: 「GTRの力、みんなに見せてやれェェ!!!!!! 日本の宝だぞ!!車の勲章だァァァ!!!!」
@美保推し: 「33使いの美保ちゃんの応援があれば、相川は無敵だ! そのまま表彰台まで行け!」
@車好き: 「あの狭い酷道で4台抜き!? 正気かよ!? 相川、歴史を作ってるぞ!」
酷道の狭い一車線。本来なら1台抜くのも困難なその場所で、相川は狂気とも言えるアクセルワークを見せる。
視界が加速のGで歪み、心臓の鼓動がレブリミットを越えていく。
その時、極限状態の相川の脳裏に、あどけない少女の熱い声が響いた。
美保「お兄ちゃん、、、、ッ!!!!」
相川「ぐぐ、、、うおああああああああ!!!!!
おばあに美保……見ているか! お前の信じた兄貴の走りを、このRの誇りをォォォッ!!」
相川はステアリングを叩きつけるように切り込み、先行する4台のわずかな隙間に、銀色の巨体を強引にねじ込んだ!
ガードレールにサイドミラーを擦り、火花を散らしながら、相川のRは「重戦車」のような加速でトップ10の壁を粉砕するッ!!
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
律くん、完全にリミッターが外れちゃったよぉーっ☆!
美保ちゃんへの想いが、GTRの電子制御さえも凌駕する『魂の加速』に変えたんだぁーっ☆!!」
飯坂温泉街。風情ある旅館が立ち並び、石畳の路地からは湯煙が立ち上る。
時速を落とさざるを得ないタイトな低速セクション。
街灯に照らされたWRXの桜色が、背後に迫る漆黒のR35によって塗り潰されようとしていた。
花「またクレアね、、、、ッ! どうせ幅寄せとかするんでしょ?」
花はバックミラーを睨みつけ、ステアリングを小刻みに動かしてラインを塞ぐ。
だが、漆黒の機体から漏れる気配は、かつてのような強引なものとは違っていた。
クレア「……ふふ、そんなに警戒するでない。
我の闇は、ただ強引に押し通るだけのものではないぞ。
それに、この美しい温泉街の夜を、野蛮な音で汚すのは無粋というもの。
静かに、、優雅に、貴様の桜を散らしてやろう。
覚悟は良いかえ?」
若林「レースは依然として飯坂温泉街! 各車、街の景観を壊さぬよう、
ペースを落としながらも極限のライン取りを競っていますッ!!
8位の山吹花と、9位のクレア! まさにチェスを指すかのような、
静かなる火花が石畳の上で散っているゥゥッ!!」
クレアはアクセルを軽く煽り、R35の巨体を花のWRXのわずか数センチ横に滑り込ませた。
物理的な接触はない。しかし、花はその「闇」が放つ圧力に、
まるで真冬の摺上川に突き落とされたかのような錯覚を覚える。
クレア「ほれ、どうした。ステアリングが震えておるぞ。
闇に怯え、足が竦んだか? 桜の狼よ。
貴様の誇りもろとも、我の深淵へ誘ってやろうッ!!」
マヒロ「きゃあぁぁっ☆
クレアちゃん、じゃロリ全開でめちゃくちゃ可愛いけど、言ってることは闇の支配者だよぉーっ☆!
飯坂の静かな夜に、クレアちゃんの不敵な笑い声が響いてるみたいだねぇーっ☆!!」
若林「さあ、現在は飯坂ですが……かつての『松島編』を思い出しますねッ!!
あの時のバトルも、真鶴のように入り組んだ海岸線と、
逃げ場のないアップダウンが続く過酷な『シティ・シーサイド・バトル』でした!!」
マヒロ「そうだよぉーっ☆!
真鶴は『オレンジライン』が有名だけど、松島は『赤い橋(福浦橋)』が見える絶景バトル!
どっちも景色は最高だけど、ドライバーにとっては『一歩間違えたら海ダイブ』の恐怖との戦いなんだよぉーっ☆!!」
クレア「ふふ、真鶴か。懐かしい響きよの。
だが、我の闇がより濃く溶け込むのは、この入り組んだ東北の街よ。
海風に混じる闇の香りが、我をより強くする……ッ!!」
花「松島の時もそうだったけど……。
こういう『狭くて入り組んだ場所』こそ、86やWRXみたいな、
機動力のあるマシンの見せ所なのよッ!!」
若林「にしてもマヒロさん! なぜ真鶴のお話を、、、、?
あそこは別のレースの舞台でしょ!? 読者が混乱……いや、話が逸れすぎて……」
マヒロ「そんなのもういいからさー✩
ねえ若林くん、そんな堅苦しいこと言ってないで……私とぎゅーしない?
ついでに君の周りにフラッペスノーの吹雪ばら撒いてあげるねー✩」
若林「えっ……ちょ、マヒロさ……冷たッ!? 何ですかこのパステルグリーンの粉雪はァッ!!?」
一瞬にして実況席の視界がゼロになる!
マヒロが両手を広げると、そこからミントフラッペを細かく砕いたような、甘く、冷たく、そして鼻に抜けるような刺激的な「スノー」が吹き荒れた。
若林「目が……目がミントでスースーするゥゥッ!!
視聴者の皆さん! 実況席がミントフラッペのパステルグリーンに、、、!!!
冷たすぎてマイクが凍りそうですッ! マヒロさん、ぎゅーって、これ締め技じゃないですかァァッ!!」
マヒロ「えへへーっ☆ 若林くんもカチコチにしてあげるっ☆
ほらほら、ミントの吹雪に包まれて、一緒に『伝説』になっちゃおうよぉーっ☆!!」
セシル「……(無線越しに)実況席が不潔です。仕事中にイチャイチャしないでくださいッ!!」
若林「あが……がが……ッ! マヒロさん……
冷た、すぎ……息が……ッ!!」
マヒロ「えへへー✩ そんなに暴れないでよぉ。
このまま、、、、ぎゅー✩
若林くんの熱い実況、私のフラッペスノーでクールダウンしてあげるね。
ほら、だんだん気持ちよくなってきたでしょー✩?」
若林の視界は、マヒロのミント色の萌え袖と、舞い散るパステルグリーンの結晶で埋め尽くされる。
ミントの清涼感が肺の奥まで入り込み、若林の意識は真っ白な(というよりパステルな)霧の彼方へと溶けていく。
実況用のモニターも、スイッチ類も、すべてがミントフラッペの氷に覆われ、静寂が訪れた。
マヒロ「……よし、若林くん静かになったねー✩
さあ、レースのみんな! 私にぎゅーされたい人は、もっと熱い走りを見せてねー✩!!」
セシル(無線から漏れる若林の呻き声を聴いて)「……本当に、最低です。若林さん、代わってください……いえ、何でもありません。わたくしは、目の前の標的を凍らせるだけ
ですッ!!」
マヒロ「はい✩ ふぅぅぅ、、、、ふぅぅぅぅ、、、、」
若林「ひ、ひぎゃあああああああッ!!? 冷たッ! 脳が……脳がミントで凍るぅぅぅッ!!」
マヒロが若林の耳元に顔を寄せ、そのパステルグリーンの唇から、ダイヤモンドダスト混じりの「ふぅぅぅ」を注ぎ込む。
ただでさえ「ぎゅー✩」で逃げられない若林の身体は、その至近距離からの氷結ブレスによって、文字通りパステルグリーンの氷像へと変貌していく!
若林「……あ……が……(実況……して……る……場合……じゃ……)」
カチーン! という小気味よい音と共に、若林の眼鏡が凍りつき、マイクの風防は霜で真っ白になった。
もはや実況席から聞こえるのは、マヒロの楽しげな鼻歌と、パチパチと弾けるミントフラッペの氷の音だけだ。
マヒロ「えへへー✩ 若林くん、いい色に染まったねー✩
さあ、これでもっとレースが盛り上がるはずだよぉーっ☆!!
……あ、セシルちゃん、そんなに怖い顔して見ないでよぉーっ☆!!」
無線から聞こえるマヒロの「ふぅぅぅ」という吐息に、コース上の乙女たちの空気が一変した。
視聴者コメント(もはや放送事故)
@ミント中毒: 「おいおいおい! 耳ふーは反則だろwww 若林、そこ代われッ!!」
@86Lover: 「パステルグリーンの氷像www
若林、安らかに眠れ……」
@セシル親衛隊: 「セシル様の『不潔です』待ち。てか無線に吐息を流すなマヒロwww」
@闇の少女: 「……あやつ、我の闇より恐ろしい術を使いおるな(クレア)」
@運営: 「放送事故確定。でもマヒロを止められる奴がいない……!!」




