↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86伝説エーペックス  作者: SAI
米沢編
PR
427/535

米沢編第38話 飯坂温泉

k375

若林「ん?、、、16位走行中の柳津雄介と25位川村修一が車を停めているぞォォォォォ!!!??

故障か!? クラッシュか!? いえ、二人は悠々と車を降り、暖簾(のれん)をくぐろうとしていますッ!!」


運営「何かありましたか!? 柳津さん!! レース中ですよッ!!」


柳津「あ、、、飯坂温泉入りたくなって、、、。

いやぁ、この硫黄の香りを嗅いだら、もうアクセル踏んでる場合じゃないかなって。」


運営「バカなことを言わないでください!!

……どうかしましたか? 川村さん! タイヤですか? ガソリンでしょうか?」


川村「あ、サウナ浴びたくなってさ、、、。

酷道の運転で肩凝っちゃって。ちょっと『整えて』からゴール目指すわ。」


運営「......はい? 整える……?」


実況席の若林はマイクを落とし、マヒロは目を丸くして固まっている。

その静寂を切り裂いたのは、15位で猛追していた黒川の、魂の絶叫だった。


黒川「ふざけんなァァァァ!!!!!!

こっちはおかあちゃに褒めてもらうために、死に物狂いでレースしてんだよォォォォォ!!!!!!

温泉!? サウナ!? レースを、僕の走りを、お湯で流すつもりかよォォォォォッ!!」


シラヌイ「あらあら……風情があるわね。私も誘ってくれればよかったのに✩」

セシル「……信じられません。最強リベンジャーの私を置いて、裸の付き合いですか……ですッ!!」

カナタ「(……助かった、今のうちに逃げよう……ッ!)」


若林「信じられない光景です……!

16位・柳津雄介、そして25位・川村修一の両名、なんと車を降りたまま戻ってきません!

たった今、運営本部から公式発表がありました……柳津、川村、両名リタイアですッ!!!」


運営「リタイア届の理由欄に『湯冷めしたくないから』『サウナ3セット回したいから』って……ふざけるなッ!!」


黒川「リタイアァァッ!? 逃げるのかよォォォッ!!

最後まで僕の相手をしろよォォォォォッ!!

この……温泉野郎ォォォッ!!!」


黒川のランエボXが、怒りの火花をマフラーから噴き上げ、路面を削りながら加速する。

一方で、17位から下位のドライバーたちは、ぽっかりと空いた「温泉組」の穴を埋めるべく、複雑な表情でアクセルを踏み込んだ。


マヒロ「ええぇーっ☆ 本当にやめちゃったのぉーっ!?

でも……柳津くんも川村くんも、ある意味自分に正直だねぇ……。

二人とも、湯船の中でレース中継見て笑ってそうだよぉーっ☆!!」


ゾフィア「何してんのよ二人ともォォォォォ!!!! このウンコがァァァァ!!!!!」

「私よりウンコじゃないのよッ!!!!

私なんてずっとウンコ我慢してんのよォォォォォ!!!!!!」


若林「な、なんだってェェェェ!!?

12位・ゾフィア、驚愕の事実公表ッ!!

彼女は今、1000馬力近いコルベットを操りながら、人知れず『人生最大の危機』と戦っていたというのかァァッ!!」


ゾフィア「温泉!? サウナ!? 舐めてんじゃないわよッ!!

こっちは一回踏むたびに『出そう』なのを、気合と括約筋で押し止めてんのよォッ!!

あんたたちがリタイアするなら、私のこの『我慢』は何なのよォォォォッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

ゾフィアさん、それ言っちゃダメなやつだよぉーっ☆!

でも、そんな極限状態でコルベットをねじ伏せてるなんて、ある意味今夜一番のプロ根性だよぉーっ☆!!」


岡田「ゾ、ゾフィア……。お前、そんな顔して走ってたのか……。

武士の情けだ、お前の前は走らねえよ(バックミラー見たくねえしな……)」


若林「残り33台! さあ! レースに、、、うわあああああ!!!!!!

湯町通りでウラカンがああああ!!!!

セシル選手、タイトなクランクを強引な慣性ドリフトで突破し、カナタの86のサイドに激しく体当たりだァァッ!!」


衝突の衝撃。だが、それはただの接触ではなかった。

ウラカンのボディから溢れ出した「最強リベンジャー」の殺気が、湯町通りの夜霧を一瞬で凍りつかせるッ!


カナタ「くっ……!? ドアが……凍りついて開かねえ……!?

何だこの冷気は……車内まで凍えるほど冷えてやがる……ッ!!」


セシル「……無駄ですよ、カナタさん。

わたくしを『小さい』と言った罪、そしてわたくしの前から逃げようとした罰です。」


セシルはベージュのマフラーの奥で、氷のように冷たい微笑を浮かべた。

ウラカンの白いボディが86を壁際へと押し付け、タイヤの回転を凍てつくオーラで止めていく。


セシル「……そのまま氷の棺で眠ってなさい……。

このわたくしに追われたことを、永遠に後悔するんです......ッ!!」


若林「オーバーテイクゥゥッ!!

セシルの白いドラゴンが、カナタの86をガードレールに氷漬けにしたまま、

5位の座を強奪して霧の中へと消えていくゥゥッ!!」


マヒロ「カナタくんんんんっ☆!!

86が凍っちゃったよぉーっ! セシルちゃんの執念、もう氷河期レベルだよぉーっ☆!!」


湯町通りのガードレールに押し付けられ、凍結した86。

その真横を、白いウラカンが嘲笑うかのようにゆっくりと滑り抜けていく。


セシル「……あら、まだ動こうとしているのですか? 往生際が悪いですね。

どうせならそのまま、、、氷風呂でも入ってみたらいかがでしょうか、、、、?

リタイアしたあの方たちと一緒に、湯冷めでもしていればよろしいんです……ッ!!」


カナタ「やられた、、、、! ハンドルが……ビクともしねえッ!

氷の結晶がステアリングラックまで入り込んでやがる……ッ!!」


若林「非情! まさに処刑ッ!!

セシル選手、カナタを完全停止に追い込み、優雅に、かつ冷徹に抜き去っていきましたァァッ!!

カナタの赤い戦闘機、湯町通りでまさかの氷結リタイアの危機かァァッ!!?」


セシル「……ふふ。さようなら、カナタさん。

あなたのことは、米沢のゴールで『氷像』として待っていて差し上げますから……。」


マヒロ「セシルちゃん、ドS全開だよぉーっ☆!

『氷風呂』なんて、温泉組への皮肉まで完璧すぎて、もう誰も逆らえないよぉーっ☆!!」


湯町通りの街灯が、舞い上がるダイヤモンドダストに反射して、幻想的かつ残酷な光を放つ。

セシルの白いウラカンは、まるで意思を持つ生き物のように、カナタの86を逃げ場のない「氷の檻」へと追い詰めていく。


セシル「このまま本当に凍ってしまいます……?

そんなに震えていては、まともにハンドルも握れないのではないですか。

不格好な走りのまま終わるのが、あなたにお似合いの結末

ですッ!!」


カナタ「、、、、、、ッ!!!!」


言葉を返す余裕などない。

バックミラーは白く濁り、サイドガラスには氷の結晶が這い上がる。

だが、セシルの攻勢は心理的な圧迫だけでは終わらなかった。


若林「さらにセシルの冷たい氷結の一撃が、、、!!!

白いドラゴンの尾が、86のフロントフェンダーを容赦なく叩きつけたァァッ!!」


激しい衝撃と共に、86の左フロントから不快な金属音が響く。

ウラカンのワイドなリアエンドが、まるで龍の尾が獲物をなぎ払うかのように、86のラインを強引に弾き飛ばしたのだ。

タイヤの摩擦熱さえもセシルの冷気に飲み込まれ、86のステアリングに伝わる手応えが、命を失ったかのように重く、冷たく変貌していく。


カナタ「くっ……! フェンダーが……!

押し出される……このままじゃガードレールの外へ叩き出されちまうッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

セシルちゃん、さっきの『氷風呂』の言葉通り、本当にカナタくんを凍らせて粉々にするつもりだよぉーっ☆!

86のフェンダーがひしゃげて、そこから冷気が入り込んでるみたい……! カナタくん、耐えてぇーっ☆!!」


湯町通りの狭いクランクを抜けると、摺上川沿いのさらに深い闇へと続くR399が口を開けていた。

前を走る白いウラカンのテールランプが、氷の結晶を撒き散らしながら妖しく明滅する。

マフラー越しに響くセシルの声は、丁寧ながらも、一切の慈悲を削ぎ落とした「死刑宣告」そのものだった。


セシル「……まだ食らいついてくるのですね。

ですが、いつまでもそうしていられると思わないでください。

わたくしの機嫌をこれ以上損ねるなら、あなた

その86ごとカチコチにしてもいいん

ですッ!!」


カナタ「、、、、、、ッ!!!!」


バックミラーから見えるセシルの瞳は、ベージュのマフラーに隠されていても、確かな殺意を持ってカナタを射抜いていた。

86の車内にまで伝わるほどの冷気。

エアコンは暖房を全開にしているはずなのに、吐息は白く、ステアリングを握る指先は感覚を失いかけている。


若林「セシル選手、もはや対戦相手への敬意すら凍りつかせる猛攻ッ!!

言葉の鋭さが、そのままウラカンの加速へと乗り移っているかのようですッ!!

カナタ選手、必死に食らいついてはいますが、精神的なリミッターが削り取られようとしていますッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

セシルちゃんの『カチコチ』宣言、これマジなやつだよぉーっ☆!

86のエンジンブロックまで凍らされたら、もう再始動なんてできないんだからぁーっ☆!!」


セシル「ふふ……震えているのですか?

なら、その震えが止まるまで……永遠に眠らせて差し上げます。」


若林「田中、久我、ユナが一気に抜いていくゥゥゥ!!!!!!

ロータリーエンジンがここでやってくれましたァァァ!!!!

22位を走行していた田中英二! FD3Sのシーケンシャルツインターボを全開にし、酷道のわずかな直線で上位陣をまとめて飲み込んだァァッ!!」


田中「……お待たせ。ロータリーの真骨頂、ここから見せてやるぜッ!!」


純白のFD3Sが、まるで針の穴を通すような精密さでコーナーを旋回する。

その後ろには、久我のRCFが放つV8の重低音、そしてユナのGR86が放つ軽快なエキゾーストノートがピタリと追従する!


久我「田中さん、いいラインだ! 借りますよッ!!」

ユナ「お菓子食べてる暇なんてなーいっ! みんな、道を開けてぇーっ!!」


若林「三連星の進撃ィィッ!!

田中、久我、ユナの3台が、パガーニやシロンといったハイパーカー勢が道幅に苦戦する隙を突き、一気に順位を10以上跳ね上げたァァッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

田中さんのFD、エンジンルームから火を吹いてるみたいだよぉーっ☆!

ロータリーエンジンの超高回転が、酷道の重苦しい空気を全部焼き尽くしちゃったぁーっ☆!!」


若林「おっと!! ここでRが4台を食おうと飛び出したァァァァ!!!!!

14位走行中、相川律のGT-R R35 NISMO!

コーナー出口の立ち上がり、VR38DETTが咆哮を上げ、先行する岡田、ユナ、久我、田中をまとめて飲み込みにかかるゥゥッ!!」


視聴者コメント(相川の激走に総立ち!)

@R35_GTR: 「ッしゃああ! いけェェ!

相川ァァァァ!!!!!」

@スピード狂: 「GTRの力、みんなに見せてやれェェ!!!!!! 日本の宝だぞ!!車の勲章だァァァ!!!!」

@美保推し: 「33使いの美保ちゃんの応援があれば、相川は無敵だ! そのまま表彰台まで行け!」

@車好き: 「あの狭い酷道で4台抜き!? 正気かよ!? 相川、歴史を作ってるぞ!」


酷道の狭い一車線。本来なら1台抜くのも困難なその場所で、相川は狂気とも言えるアクセルワークを見せる。

視界が加速のGで歪み、心臓の鼓動がレブリミットを越えていく。

その時、極限状態の相川の脳裏に、あどけない少女の熱い声が響いた。


美保「お兄ちゃん、、、、ッ!!!!」


相川「ぐぐ、、、うおああああああああ!!!!!

おばあに美保……見ているか! お前の信じた兄貴の走りを、このRの誇りをォォォッ!!」


相川はステアリングを叩きつけるように切り込み、先行する4台のわずかな隙間に、銀色の巨体を強引にねじ込んだ!

ガードレールにサイドミラーを擦り、火花を散らしながら、相川のRは「重戦車」のような加速でトップ10の壁を粉砕するッ!!


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

律くん、完全にリミッターが外れちゃったよぉーっ☆!

美保ちゃんへの想いが、GTRの電子制御さえも凌駕する『魂の加速』に変えたんだぁーっ☆!!」


飯坂温泉街。風情ある旅館が立ち並び、石畳の路地からは湯煙が立ち上る。

時速を落とさざるを得ないタイトな低速セクション。

街灯に照らされたWRXの桜色が、背後に迫る漆黒のR35によって塗り潰されようとしていた。


花「またクレアね、、、、ッ! どうせ幅寄せとかするんでしょ?」


花はバックミラーを睨みつけ、ステアリングを小刻みに動かしてラインを塞ぐ。

だが、漆黒の機体から漏れる気配は、かつてのような強引なものとは違っていた。


クレア「……ふふ、そんなに警戒するでない。

我の闇は、ただ強引に押し通るだけのものではないぞ。

それに、この美しい温泉街の夜を、野蛮な音で汚すのは無粋というもの。

静かに、、優雅に、貴様の桜を散らしてやろう。

覚悟は良いかえ?」


若林「レースは依然として飯坂温泉街! 各車、街の景観を壊さぬよう、

ペースを落としながらも極限のライン取りを競っていますッ!!

8位の山吹花と、9位のクレア! まさにチェスを指すかのような、

静かなる火花が石畳の上で散っているゥゥッ!!」


クレアはアクセルを軽く煽り、R35の巨体を花のWRXのわずか数センチ横に滑り込ませた。

物理的な接触はない。しかし、花はその「闇」が放つ圧力に、

まるで真冬の摺上川に突き落とされたかのような錯覚を覚える。


クレア「ほれ、どうした。ステアリングが震えておるぞ。

闇に怯え、足が竦んだか? 桜の狼よ。

貴様の誇りもろとも、我の深淵へ誘ってやろうッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆

クレアちゃん、じゃロリ全開でめちゃくちゃ可愛いけど、言ってることは闇の支配者だよぉーっ☆!

飯坂の静かな夜に、クレアちゃんの不敵な笑い声が響いてるみたいだねぇーっ☆!!」


若林「さあ、現在は飯坂ですが……かつての『松島編』を思い出しますねッ!!

あの時のバトルも、真鶴のように入り組んだ海岸線と、

逃げ場のないアップダウンが続く過酷な『シティ・シーサイド・バトル』でした!!」


マヒロ「そうだよぉーっ☆!

真鶴は『オレンジライン』が有名だけど、松島は『赤い橋(福浦橋)』が見える絶景バトル!

どっちも景色は最高だけど、ドライバーにとっては『一歩間違えたら海ダイブ』の恐怖との戦いなんだよぉーっ☆!!」


クレア「ふふ、真鶴か。懐かしい響きよの。

だが、我の闇がより濃く溶け込むのは、この入り組んだ東北の街よ。

海風に混じる闇の香りが、我をより強くする……ッ!!」


花「松島の時もそうだったけど……。

こういう『狭くて入り組んだ場所』こそ、86やWRXみたいな、

機動力のあるマシンの見せ所なのよッ!!」


若林「にしてもマヒロさん! なぜ真鶴のお話を、、、、?

あそこは別のレースの舞台でしょ!? 読者が混乱……いや、話が逸れすぎて……」


マヒロ「そんなのもういいからさー✩

ねえ若林くん、そんな堅苦しいこと言ってないで……私とぎゅーしない?

ついでに君の周りにフラッペスノーの吹雪ばら撒いてあげるねー✩」


若林「えっ……ちょ、マヒロさ……冷たッ!? 何ですかこのパステルグリーンの粉雪はァッ!!?」


一瞬にして実況席の視界がゼロになる!

マヒロが両手を広げると、そこからミントフラッペを細かく砕いたような、甘く、冷たく、そして鼻に抜けるような刺激的な「スノー」が吹き荒れた。


若林「目が……目がミントでスースーするゥゥッ!!

視聴者の皆さん! 実況席がミントフラッペのパステルグリーンに、、、!!!

冷たすぎてマイクが凍りそうですッ! マヒロさん、ぎゅーって、これ締め技(ホールド)じゃないですかァァッ!!」


マヒロ「えへへーっ☆ 若林くんもカチコチにしてあげるっ☆

ほらほら、ミントの吹雪に包まれて、一緒に『伝説』になっちゃおうよぉーっ☆!!」


セシル「……(無線越しに)実況席が不潔です。仕事中にイチャイチャしないでくださいッ!!」


若林「あが……がが……ッ! マヒロさん……

冷た、すぎ……息が……ッ!!」


マヒロ「えへへー✩ そんなに暴れないでよぉ。

このまま、、、、ぎゅー✩

若林くんの熱い実況、私のフラッペスノーでクールダウンしてあげるね。

ほら、だんだん気持ちよくなってきたでしょー✩?」


若林の視界は、マヒロのミント色の萌え袖と、舞い散るパステルグリーンの結晶で埋め尽くされる。

ミントの清涼感が肺の奥まで入り込み、若林の意識は真っ白な(というよりパステルな)霧の彼方へと溶けていく。

実況用のモニターも、スイッチ類も、すべてがミントフラッペの氷に覆われ、静寂が訪れた。


マヒロ「……よし、若林くん静かになったねー✩

さあ、レースのみんな! 私にぎゅーされたい人は、もっと熱い走りを見せてねー✩!!」


セシル(無線から漏れる若林の呻き声を聴いて)「……本当に、最低です。若林さん、代わってください……いえ、何でもありません。わたくしは、目の前の標的を凍らせるだけ

ですッ!!」


マヒロ「はい✩ ふぅぅぅ、、、、ふぅぅぅぅ、、、、」


若林「ひ、ひぎゃあああああああッ!!? 冷たッ! 脳が……脳がミントで凍るぅぅぅッ!!」


マヒロが若林の耳元に顔を寄せ、そのパステルグリーンの唇から、ダイヤモンドダスト混じりの「ふぅぅぅ」を注ぎ込む。

ただでさえ「ぎゅー✩」で逃げられない若林の身体は、その至近距離からの氷結ブレスによって、文字通りパステルグリーンの氷像へと変貌していく!


若林「……あ……が……(実況……して……る……場合……じゃ……)」


カチーン! という小気味よい音と共に、若林の眼鏡が凍りつき、マイクの風防は霜で真っ白になった。

もはや実況席から聞こえるのは、マヒロの楽しげな鼻歌と、パチパチと弾けるミントフラッペの氷の音だけだ。


マヒロ「えへへー✩ 若林くん、いい色に染まったねー✩

さあ、これでもっとレースが盛り上がるはずだよぉーっ☆!!

……あ、セシルちゃん、そんなに怖い顔して見ないでよぉーっ☆!!」


無線から聞こえるマヒロの「ふぅぅぅ」という吐息に、コース上の乙女たちの空気が一変した。


視聴者コメント(もはや放送事故)

@ミント中毒: 「おいおいおい! 耳ふーは反則だろwww 若林、そこ代われッ!!」

@86Lover: 「パステルグリーンの氷像www

若林、安らかに眠れ……」

@セシル親衛隊: 「セシル様の『不潔です』待ち。てか無線に吐息を流すなマヒロwww」

@闇の少女: 「……あやつ、我の闇より恐ろしい術を使いおるな(クレア)」

@運営: 「放送事故確定。でもマヒロを止められる奴がいない……!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。