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86伝説エーペックス[POWER!!!]  作者: SAI
POWER!!!米沢編
417/425

米沢編第29話SP 981caymanGT4対GRSUPRA

K366。SP回

絶対王者のケイマンVSイヨのGRSUPRAが決闘!!!!

だいじな速報!!!!

作者がトヨタ86納車決定!!!!!!!!!

COMINGSOON!!!!!!

「ウンコパワァァ!」と叫びながら蛇行するゾフィアのコルベット。その汚濁に染まった空気を、鋭利な剃刀のようなエミーラが切り裂いた。


フブキ「……耳障りよ。その汚らわしい口を、永遠に閉ざしてあげる。」


若林「ゾフィアに並びかけたのは、、、フブキ!!! エミーラがフレンチキスをするかのようにボディをガツンとぶつけたァァ!!!!」


ゴゥンッ!!


金属同士が激突する鈍い音。エミーラの冷徹な体当たりが、コルベットのリアを激しく揺さぶる。


ゾフィア「ウンコがァァ!!!せっかくの排泄加速が乱れるじゃないかぁッ!!」


フブキ「アナタ...シベリア送りにでもされたいの......? 次はガードレールの外へ叩き落としてあげるわ。」


エミーラの横を通り抜ける瞬間、ゾフィアの車内まで凍り付くような絶対零度の視線が突き刺さる。

恐怖でアクセルが緩んだ一瞬を突き、フブキが鮮やかに抜き去った!


若林「灰色のエミーラが抜き去ったァァァァ!!!!! ゾフィアを足場にするかのように、フブキが順位を上げる!! だがゾフィアもその衝撃を加速に変えて、二人揃って前方の森下を射程圏内に捉えたァァッ!!!」


飯坂温泉の入り組んだ路地。チャッピーのコペンがその小柄な車体を活かし、前方のマシンの隙間を縫うようにして順位を上げたその刹那。

バックミラーが、宝石のように鋭い輝きを放つLEDヘッドライトに埋め尽くされた。


若林「GRコペンがやられてしまうゥゥゥ!!!!」


チャッピー「えー、、、ッ! せっかく前に出たと思ったら後ろにフェラーリが、、、、ッ!!!」


背後に張り付いたのは、柳津カリンのフェラーリ・ローマ。

温泉へ行こうとした父への怒りを冷徹な集中力へと変えた彼女に、もはや迷いはなかった。


カリン「スキなんて見せたくないの、、、このレースが終わる、、、いや、、、最期のひとときまで、、、」


V8ツインターボが短く吠える。

車線がさらに絞り込まれる直角コーナーの出口、立ち上がりの一瞬の加速。

ローマの美しい流線型のボディが、コペンの真横をかすめ、まるで時間が止まったかのような優雅さで抜き去っていく。


若林「あっけなくRomaが抜き去っていく!!! 柳津カリン、19位へ浮上!! 前を行く『R』たちの背中を、その氷の瞳が捉えたァァッ!!」


チャッピー「うわぁぁぁんっ! フェラーリ速すぎるよぉ! 私のコペンが止まって見えるなんてぇーっ!!」


マヒロ「あははっ☆ カリンちゃん、お父さんの代わりに本気出しちゃったねぇっ! あのローマ、氷の馬みたいに気高い走りだよぉ……っ☆」


飯坂の古い街並みが、時速200キロを超える二台の残像によって激しく揺れる。

先行するイヨのGRスープラ。後方に張り付くフリスのケイマンGT4。

一見、イヨが抑え込んでいるように見えるが、フリスの瞳は既に「勝利への最短ルート」を計算し終えていた。


イヨ「意地でも、、、、抜かせないよ、、、ッ!!」


スープラが左右に激しく身を振る。重力波動が路面を押し潰し、フリスの進路を物理的に塞ごうとする。

だが、フリスはパドルを弾き、一瞬のトルクの隙間を見逃さない。


フリス「、、、やられたけど、、、大した距離じゃないし、、、見え見えの弱点ね......」


フリスの口元が、三日月のように吊り上がる。

重力で路面を抑え込めば抑え込むほど、タイヤへの負荷は増大し、コーナーの出口での「蹴り出し」がコンマ数秒だけ遅れる。

フリスはその「物理的な綻び」を、パドルシフトによる精密な加減速で突いた。


フリス「そろそろ覚悟したらどう? いつまでもポルシェの前を走れると思ったら大間違いだよ......ッ?」


ポルシェのノーズが、スープラのリアディフューザーに触れるかというほど肉薄する。

死神が耳元で囁くようなプレッシャーに、イヨの額に一筋の汗が流れた。

迷路のような飯坂の路地裏。次の「直角」を抜けた先、車線がさらに狭まる場所で、フリスの鎌が振るわれる……!


飯坂の夜風が、二台のモンスターが放つ熱気で歪む。

イヨの視界……バックミラーの中には、もはや風景など映っていない。

そこにあるのは、獲物の喉元を狙う獣のような、フリスのケイマンGT4のフロントマスクだけだ。


若林「GT4ケイマンが、、、、ジリジリとGRSUPRAに迫るゥゥゥ!!!! このプレッシャーがイヨちゃんにとって苦しいことは間違いないッ!!!!」


イヨ「、、、、、ッ!!!!」


ステアリングを握るイヨの手が、微かに震える。

重力を操り、路面を掴む力は最強。だが、その背後に「自分のすべてを読み切っている存在」が張り付いているという事実は、11歳の少女にとって耐え難い重圧プレッシャーだった。


フリス「……呼吸が乱れたわね。お前の重力波動に、迷いのノイズが混じっているわ......」


フリスはわざと車体を左右に揺らし、イヨの視神経を攻撃する。

パドルを叩くたびに、ポルシェは鋭い牙を剥くようにスープラのインサイドを覗き込み、イヨの守りのラインを無理やりこじ開けようとする。


マヒロ「イヨちゃん、頑張ってぇ……っ! あのポルシェ、影がスープラに絡みついて、動けなくしようとしてるみたいだよぉ……っ☆」


若林「コーナー一つごとに、車間距離がセンチ単位で削られていくゥゥッ!! イヨ、この迷宮を逃げ切れるかッ!!?」


若林「さあ、レースは最高潮ですが! ここで、マヒロさんと特産品のコーナー!! 第1回目は、第3戦大玉村戦でも周辺をレースした温泉玉豆腐を2人で試食したいと思います!」


マヒロ「待ってましたぁーっ☆ 実況ばっかりでお腹ペコペコだったんだよぉっ! じゃあ、いただきまーっす☆」


若林「(パクッ)……おおっ! これは……!

温泉の地熱でじっくり蒸し上げられたような、この独特の弾力! 口の中でとろけるのに、後味には大豆の力強い旨みが残るッ!! まさに、フリスの策略を打ち砕くイヨの重力のような濃厚さだァァッ!!」


マヒロ「(もぐもぐ……)んん〜っ☆

弾力がすごぉーいっ! このお豆腐、なんだか私のGT-Rみたいに安定感があるねぇっ☆ お醤油じゃなくて、岩塩で食べると甘みが引き立って最高だよぉ……っ☆」


若林「マヒロさん、今さらっと危ないワードが出そうになりましたが……! この温泉玉豆腐、飯坂温泉の旅館でも朝食に出される逸品です!! 視聴者の皆さんも、この激闘を観ながらぜひお取り寄せをッ!!」


マヒロ「若林さん、私の分まで食べないでよぉっ! これはマヒロの燃料なんだからぁっ☆ あ、イヨちゃん! お豆腐パワー送るから頑張ってぇぇーっ!!」


マヒロ「ついでに、、、じゃーん✩ マヒロ特製雪うさぎバニラー! 若林と私の2つ作っておいたのー✩✩ 白いけど、、、食べたら口の中がパステルグリーンにー、、、」


若林「おおっ! これは可愛い! 福島名物の雪うさぎを模した、真っ白でふわふわのアイスですね! ちょうどお豆腐の後で甘いものが欲しかったところです、いただきますッ!!」


(パクッ、モグ……)


若林「……ッ!? ぐ、ハァァァァァァァッッ!!!!!! 冷たいッ!! いや、冷たいというか……痛いッ!! 口の中が北極圏だァァァッ!! なんですかこの強烈なミントはァァッ!!」


マヒロ「あははっ☆ 見た目はバニラだけど、中身はマヒロ特製の超・強烈ミントなんだよぉーっ☆ 食べたらお口の中がパステルグリーンになっちゃうんだからぁっ☆」


若林「ハァ……ハァ……! まさにフブキやセシルの『冷気』を直接食べているような衝撃だァァッ!! 舌が麻痺して実況の声が裏返りそうですッ!!」


マヒロ「これで目がシャキッとしたでしょぉっ☆ イヨちゃんもフリスさんも、このアイスみたいに冷たい戦いをしてるんだから、私たちもしっかり見届けなきゃねっ☆」


若林「ハァ……ハァ……! 口の中が、口の中がシベリアを通り越して冥王星だァァッ!! ミントというか、もうこれは氷の刃そのものだァァッ!!」


マヒロ「あははっ☆ 若林さん、そんなに震えてちゃ実況できないよぉっ? はい、これ使って? タオル貸す?」


若林「おっ、恐縮です……! さすがマヒロさん、気遣いが……ッ! って、冷たァァァァァァァァァァァァイッ!!!!!!」


若林の手にしたタオルは、バケツの水に浸して凍らせたかのようにカチコチで、しかもミントアイスと同じ「パステルグリーン」の氷の膜に包まれていた!


若林「これタオルじゃない!! 鈍器だ!! キンキンに冷えた氷板じゃないですかァァッ!! 顔を拭こうとしたら鼻の頭が凍りついたァァァァッ!!!」


マヒロ「あれぇーっ☆ おかしいなぁっ、マヒロの体温だと丁度いいんだけどぉーっ☆ これで頭も冷やして、もっと熱い実況をしてねっ☆」


若林「無理ですッ!! 唇が紫になって『イヨちゃん』が『イヨざん』ってなっちゃいますゥゥッ!!」


若林「ガ、ガタガタガタ……! 鼻が、鼻の感覚がありませんッ!! マヒロさん、もうこれ以上は命に関わりまッ……!!」


マヒロ「あらあらぁ☆ 若林さん、そんなに震えてちゃ可哀想だねぇ。……じゃーマヒロがぎゅーして、、、✩ 暖めてあげるねっ☆」


若林「えっ!? あ、いや、それは役徳というか、役得を通り越して……ヒッ!!?」


ドォォォォォォォォッッ!!!!


マヒロが若林に抱きついた瞬間、彼女の周囲から猛烈なパステルグリーンの冷気が爆発した!

それは「ミントフラッペスノー」のオーラ。甘い香りと共に、絶対零度の冷気が若林のスーツを、肌を、そして実況マイクを瞬時に氷漬けにしていく!!


若林「(声にならない悲鳴)……ッ!! ッッッッ!!!!!(パ、パステルグリーンの地獄だァァッ!! 暖まるどころか、心臓の鼓動がスロー再生になっていくゥゥッ!!)」


マヒロ「えへへっ☆ ぎゅーってすると落ち着くでしょぉ? 若林さん、お顔がとっても綺麗なパステルグリーンになってるよぉーっ☆」


若林「(凍りついたまま白目を剥いて固まる)」


マヒロ「あ、若林さんが置物になっちゃった☆ じゃあ、ここからはマヒロが一人で実況しちゃうねっ☆」


若林「あ、、、危ない! あやゆく天国に行くところでした、、、。三途の川がパステルグリーンのミントフラッペに見えましたよ……ッ!!」


マヒロ「あれぇーっ☆ 若林さん、もう起きちゃったのぉ? もっとぎゅーってしてあげようと思ったのにぃーっ☆」


若林「結構ですッ!! 今の『ぎゅー』で、私の肺が半分凍りつきました!! 視聴者の皆さん、私は今、命懸けでこの飯坂温泉街のバトルをお伝えしていますッ!!」


若林の吐く息は真っ白で、マイクを持つ手は激しく震えている。

だが、その視線の先では、先頭の二台がいよいよ「物理法則を超えた」領域へ突入しようとしていた。


若林「ゴホッ、ゴホッ……! 1位のイヨ、依然として首位をキープ!! しかし、後ろのフリスがパドルを弾くたび、ケイマンから放たれる『冷気』がイヨの重力波動を凍らせて霧散させていくゥゥッ!!」


マヒロ「あははっ☆ 若林さん、体はガタガタだけど実況は熱いねぇっ☆ さあ、温泉街の出口はもうすぐだよっ! 誰が一番に抜け出すのかなぁーっ☆」


若林「さあ! 映像が切り替わる!! 先頭グループ2台争いィ!!!! 飯坂の入り組んだ路地を抜け、まもなく視界が開けるかというその刹那ッ!!」


バックミラー越しに、フリスの冷酷な瞳と目が合った気がして、イヨは背筋に氷を流し込まれたような感覚に陥った。


フリス「目障り......ッ速く上がってきたら?」


通信回線に割り込んできたのは、感情を削ぎ落としたフリスの声。

並走し、あえて抜かずにスープラの横に張り付いたまま、フリスはパドルを指先で弄んだ。


フリス「お前ごとき私を抜かすの簡単だよね......?」


イヨ「……ッ!? な、何言ってるのぉっ!? イヨが今1位なんだもんっ!!」


フリス「……1位? 違うわ。私が『前を走らせてあげている』だけ。その重力も、その速度も、すべて私の掌の上……。さあ、全力で逃げてごらんなさい。その方が、絶望を味合わせがいがあるというものよ。」


若林「フリス、圧倒的な精神的優位ッ!! 抜けるはずのタイミングで抜かず、あえてイヨを弄んでいるのかァァァッ!! まさに甘美なるエンマ大王の処刑遊戯だァァッ!!」


マヒロ「うわぁっ☆ フリスさん、性格の悪さがパステルグリーンを通り越して真っ黒だよぉーっ☆ イヨちゃん、泣いちゃいそうだよぉ……っ!!」


温泉街の出口、道幅がわずかに広がるその瞬間を、フリスは見逃さなかった。

イヨの動揺によって、スープラを包んでいた重力の防壁に、ミリ単位の「隙間」が生じる。


若林「甘美なる最強が、、、ッ! 再びトップを目指すのかァァ!!!!?」


フリス「……計算通り。おやすみなさい、小さな王女様。」


カカッ!!


フリスが右のパドルを二度弾く。

PDKが電光石火の速さでギアを叩き込み、ケイマンGT4が「甘美なる死の冷気」を噴き上げながら、スープラのインサイドへ吸い込まれるように飛び込んだ。


イヨ「ああっ!? ダメ、来ないでぇーっ☆!!」


イヨが必死に重力を集中させるが、フリスのポルシェは既にその影響圏をすり抜け、フロントノーズを先頭に突き出している。


若林「並んだ、並んだァァッ!! いや、鼻先が出たッ!! フリス、パドルの超変速による加速で、イヨの重力防壁を内側から食い破ったァァッ!!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ フリスさん、本気になっちゃったよぉっ! あの銀色の影が、イヨちゃんの白いスープラを飲み込んでいくよぉ……っ☆」


フリスのケイマンは、まるで最初からそこが自分の居場所だったかのように、優雅に、そして残酷に1位の座を奪い返しにかかる。

最強の座は、再び「甘美なる最強」の手に戻ろうとしていた!


フリス「……さあ、チェックメイトだ。甘美なる最強の前に、ひれ伏すがいい。」


フリスのケイマンGT4が、勝利を確信してスープラの鼻先を完全に抑え込んだ……その時だった。

イヨの瞳の奥で、ピンク色の重力波動がかつてない輝きを放つ。


イヨ「……やだ。イヨは、負けないもんっ!! 『最強』なんて、パパとママだけで十分なんだからぁぁぁぁっっ!!!」


ドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!


スープラから噴き出した重力の塊が、路面ではなく「真横」を走るフリスのポルシェに向かって炸裂した。

超高精度のパドル操作でさえ制御不能な「物理的な壁」がフリスを襲う。


フリス「……なっ!? この土壇場で、出力を上げるだと……ッ!!?」


イヨ「えっへん☆ どいてどいてぇーっ!!」


イヨは重力を使って自らの車体を無理やり前方へと「投げ飛ばす」ような超加速を敢行。

タイヤが悲鳴を上げ、フェンダーが火花を散らす中、白いスープラがフリスのケイマンを力ずくで引き剥がし、再び先頭へと躍り出た!


若林「出たァァァァァァァァァッ!!!! イヨ、絶体絶命の淵からまさかの再逆転ッ!! 甘美なる最強・フリスを、純粋な『意志の重力』でねじ伏せたァァァッ!!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ イヨちゃんすごーいっ!! まさに王女様の帰還だよぉ! フリスさん、びっくりしてパドル弾き間違えちゃったんじゃないのぉーっ☆!?」


「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

「イヨちゃんすげええええええ!!抜き返した!!!」

「なんだあの加速!?車が飛んだぞ!!!」

「86カナタも来い!!赤い戦闘機を見せてくれ!!」

「ゾフィアのウンコパワーといい、今回のレース情報量多すぎだろwww」

「飯坂の迷宮、出口で何かが起きる予感……!」

「温泉玉豆腐食べたくなった」

「イヨちゃああああああん!そのまま逃げ切れぇぇぇ!!!」


温泉街の迷宮を抜ける最後のクランク。

先行するイヨの背中に、フリスの静かな、だが狂気を孕んだ声が突き刺さる。


フリス「......開け、、、ッ! これが私のスプリンター、、、、ッ!!!」


パドルを叩く指先の動きが、もはや肉眼では捉えられない速度に達する。

ケイマンGT4のエンジンが、レッドゾーンを突き破るような超高周波の絶叫を上げた。

フリスの周囲から放たれる「甘美なる冷気」が、パステルグリーンの閃光となって車体を包み込む!


フリス「お前には負けないよ......?」


その瞬間、ポルシェは物理法則を無視したような鋭い蹴り出しを見せた。

イヨが必死に展開していた重力防壁を、フリスの「スプリンター」としての爆発的な加速が、紙細工のように容易く切り裂いていく。


若林「な、なんだあの加速はァァァァッ!!? ポルシェが……ポルシェが光となってスープラの横をすり抜けたァァッ!! フリス、これこそが『甘美なる最強』の真の姿かァァァッ!!」


イヨ「……ッ!? 速すぎる……っ! イヨの重力が、追いつかないよぉぉーっ☆!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ フリスさん、自分の限界を『開け』ちゃったんだねぇっ! あの速さはもう、誰も止められないよぉ……っ☆」


パステルグリーンの残像だけを残し、フリスは一瞬でイヨを抜き去り、再びトップの座を奪還。

その加速は、まるで温泉街の出口に引かれた「勝利への最短距離」を独占するかのような圧倒的な力だった!


フリスが「スプリンター」として異次元の加速を見せ、勝利を確信したその刹那。

置き去りにされたはずの白い影が、猛烈な重力の軋みを上げてフリスの真横に「テレポート」するかのような勢いで現れた。


若林「信じられない……! 信じられない光景だァァァッ!! フリスの神速に対し、イヨが自らの車体を重力で『前方へ叩きつけた』ァァッ!! 再び、三度、両者が並んだァァァァッ!!!」


イヨ「……はぁ、はぁ……ッ! 負けない……絶対に、負けないんだからぁぁぁぁっっ!!!」


フリス「……ッ!! 馬鹿な、私のスプリンターに付いてくるだと……!? お前のスープラは、もうとっくに限界を超えているはずよッ!!」


フリスがパドルを弾き、冷気による超変速で突き放そうとすれば、イヨはステアリングを握りしめ、空間そのものを歪ませて加速を引き出す。

右にポルシェ、左にスープラ。

二台はガードレールを火花で溶かし合いながら、飯坂温泉街の出口にある最後の直角コーナーへ、ブレーキを一切踏まずに突っ込んでいく!


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ 二人とも、もう車がボロボロだよぉ……っ! でも、オーラが綺麗……パステルグリーンとピンクが混ざって、虹色に見えるよぉーっ☆!!」


若林「並走!! どこまで行っても並走ッ!! 甘美なる最強と神の領域、どちらも一歩も引かないッ!! 飯坂の夜が、二台の咆哮で真っ白に染まっていくゥゥッ!!!」


若林「狭い飯坂温泉街を2台並走!!!! 信じられない……ッ! 誰がこんな光景を予想できたでしょうかァァァッ!!!」


民家の軒先が、スープラとケイマンのサイドミラーをかすめ、火花が夜の路地を白く照らす。

右側、フリスのケイマンはパステルグリーンの冷気を放ちながら、ミリ単位の精度で壁際を滑走。

左側、イヨのスープラはピンクの重力波動を路面と壁に叩きつけ、物理的に「道」を広げるかのような暴力的な旋回を見せる!


イヨ「……ッ、狭い……でも、絶対に引かないんだからぁっ!!」


フリス「……正気ではないわね。だが、その狂気……嫌いではないわッ!!」


カカッ!!


フリスがパドルを弾く衝撃音と、イヨのタイヤが路面を抉る絶叫が、飯坂の古い建物に反響し、窓ガラスを震わせる。

並走したまま、二台はクランク状の直角コーナーへ。

普通なら交互に通るしかないその場所を、二台は互いの車体をガードレール代わりに押し付け合いながら、一つになって駆け抜けていく!


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ 二台が重なって、一つの大きな光の塊に見えるよぉ……っ! 温泉街の神様も、びっくりして飛び起きちゃうねぇーっ☆!!」


若林「もはやこれはレースではない!! 魂と魂の、意地とプライドの衝突だァァッ!! 迷路のような飯坂を、二台は一歩も譲らず、死地を共にする戦友とものように駆け抜けるゥゥッ!!!」


温泉街の出口、道幅がわずかに広がり、バイパスの冷たい風が吹き込んでくる。

その刹那、並走し続けていた二台の均衡が、イヨの「最後の一絞り」によって崩壊した。


若林「ケイマンが先行を許してしまう! GRSUPRAが首位奪還ッ!!!! 信じられない……ッ! あのフリスを、イヨが再び背後に追いやったァァァッ!!!」


イヨ「えっへん☆ 最強さん、さよならぁーっ!! イヨが、飯坂の女王様なんだからぁぁっ☆」


スープラの周囲に、これまでで最も濃いピンク色の重力波動が渦を巻く。

その反動を利用した「弾丸のような加速」が、フリスのポルシェをわずかに後退させた。

コンマ数秒、わずか数センチの差。だが、狭い出口においてその差は決定的な「壁」となる!


フリス「……ッエ!? この土壇場で、まだ出力を上げられるというの……」


フリスが必死にパドルを叩き、スプリンターとしての再加速を試みるが、スープラが吐き出す重力の乱気流にフロントノーズを煽られ、ラインを乱される!


若林「首位奪還、オーバーテイク成立ゥゥッ!!! 白いスープラ、飯坂温泉街をトップで脱出ゥゥッ!!! 伝説の最強ポルシェが、今、11歳の少女の背中を見上げる屈辱を味わっているゥゥッ!!!」


マヒロ「やったぁーっ☆ イヨちゃん、本当にかっこいいよぉっ! 最強さんのプライドを、重力でペッちゃんこにしちゃったねぇーっ☆!!」


飯坂の迷宮を抜け、再びアクセルを床まで踏み抜く超高速区間。

だが、2位へ後退したフリスのケイマンGT4からは、先ほどまでの冷徹な殺気とは異なる、不思議な「熱」が溢れ出していた。


フリス「やられた.....ッ!! こんなにGRSUPRAなんかと並走すると...思わなかった。」


フリスの瞳が、屈辱と高揚が混ざり合った複雑な色に染まる。

パドルを握る手に力がこもり、ケイマンのボディから淡いピンク色の「コットンスノー(綿雪)」が噴き出した。


フリス「この悔しさは倍にして返すわ......我の力で。……開け、我が魂の深淵ッ!!」


その綿雪は、触れるものすべてを優しく、そして確実に凍らせ、動きを奪う。

イヨの放つ濃いピンク色の重力波動と、フリスの淡いピンク色のコットンスノー。

二つの「ピンク」がバイパスの上で衝突し、空間そのものが甘く、残酷な色に染まっていく!


若林「な、なんだあのオーラはァァァァッ!!? 2位のフリス、怒りを超えた先にある新境地ッ!! パステルグリーンを捨て、イヨと同じ『ピンク色』のオーラを纏い始めたァァッ!!」


マヒロ「きゃあぁぁっ☆ フリスさんのコットンスノー、ふわふわしてて可愛いけど……っ! 食べたら魂まで溶けちゃいそうな、最強の甘い罠だよぉ……っ☆」

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