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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千九百二十五話 偽装

「任に着いてからということは、俺と出会う前からか」


「第三方面軍副司令官を拝命してすぐ、でしたかねえ。違和感を感じたんですよ」


「どんな?」


「なんと言えばいいのか――誰かにずっと見られているような気がしていました」


「それは四六時中ってことか?」


「どうなんでしょう。感じる時もあれば、そうでない時もあったので。正直、わたしは魔導には詳しくないんです。なので、なんとなくです。あくまでなんとなく」


「頻繁には見られている感覚があったんだな?」


「そうですね。ちょくちょくありましたねえ」


「ということは、どちらなのか――」


「どちらとは?」


「監視対象が、あんたなのか、それともガレーシャなのか、さ」


「なるほど。わたしは任官してからは、ほとんどガレーシャ司令官と行動を共にしていますからねえ。本当の監視対象は、ガレーシャ司令官だったのかもしれませんねえ。でも――」


「でも、なんだ?」


「司令官はいまだ齢十五の少女でいらっしゃいます。ここだけの話ですが、いわばお飾りのようなお立場です。もっともそのことはご本人も重々承知されておられます。その上で、そのことを大変に気にしていらっしゃるので、このことはくれぐれも司令官にはご内密にお願いいたします」


「わかっているよ。健気に頑張ってるんだろ?だからあんたもガレーシャのことは、憎からず思っている」


「おっしゃる通りです。影ながらお支えいたしたいと本心より思っております」


「ただ、本当にあの子はただの十五の少女なのか?」


「と、仰いますと?」


「あんたは上での戦いを見ていたか?」


「魔導師部隊との一戦ですか?もちろん見ておりましたが?」


「どう見えた?」


「どう――と仰られても、何やら眩い輝きを放つ魔法で、魔導師部隊を倒されたようにわたしには見えましたが」


「だよな。俺もそう偽装したし」


 パルススは一瞬呆気にとられた顔をした。


「偽装――と仰られましたか?」


「言った。あれは偽装工作だ」


「それはまた、どういうことで?」


「俺はヴァルハラ帝国の皇帝になったが、本当の目的は大陸統一なんだ」


「さらっと凄いことを仰いますね」


「まあ、聞いてくれ。なので俺はユラシアもその傘下に収めたいと思っている」


「これまたさらっと、ヤバいことを仰られましたが――まあ、とりあえずお聞きいたします」

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