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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千九百十七話 ハッタリ

「ふん、やはりか。道理でタイミングがおかしかったわけだ」


 ガイウスは首をひねった。


「しかし、それにしてもよく見えたな?最高輝度の閃光弾を撃ったつもりだったんだけど」


「さあな。見えたものは見えた。それだけだ」


「まあ、そうなんだろうけど」


「とにかく、我が軍は引く気はないし、なんちゃら帝国なんてものの傘下に降るつもりもない」


「ヴァルハラ帝国だよ」


「なんでもいい。とにかく邪魔だ。そこをどけ」


「どけと言われてどく奴はいないだろ」


「では、実力で排除する」


「多くの死人が出るぜ?それでもいいのか?さすがに大軍が一気に押し寄せたら、俺も最大レベルの魔法で押し返すしかない。となれば当然、前数列は即死となるぞ」


「お前の魔導師としてのレベルが高いのはわかっている。だが、それほどの火力を有しているとは思えん。そのようなつまらぬハッタリで、我が軍を退けられると思っているのか?」


「じゃあデモンストレーションでもしてみるか」


 ガイウスはそう言いつつも、内心では『どうも最近、こればっかりで飽きてきているけどな』などと思った。


 だがガレーシャは、真顔でガイウスの顔をじっと見つめ、興味を示した。


 ガイウスはこれ幸いと、言った。


「じゃあ見せるから、ちょっと下がって。あ、いや、やっぱいいわ。俺が上に行くから」


 ガイウスは言うなり、上昇を開始した。


 そして地上から二十Ⅿほどの高さに到達するなり、足下のガレーシャに向かって言った。


「よく見ていろよ」


 ガイウスはすぐさま上空を見上げ、右手を高々と天に向けた。


 同時に、ユラシア軍に対して威圧的な意味を含めて、わざと叫んだ。


紅蓮の炎(バーフレイム)!」


 瞬間、ガイウスの右掌から、凄まじい火力の炎が噴き出した。


 炎は渦を巻きながら上昇し、巨大な火柱が天高く立ち昇った。


 ガレーシャはその火柱の規模に、目を剥いた。


 それは五万を超える兵士たち、そのひとりひとりも同様だった。


 皆、暴れ狂う大炎を纏った巨柱を見上げ、(おのの)(おそ)れた。


 だがガイウスは、さらなる一手を打つ。


 空いている左手も天に捧げるように向けると、同じように叫んだ。


疾風迅雷(ジュピトリス)!」


 ガイウスが叫ぶなり、左手の先が瞬くように輝き、耳を(つんざ)くような雷鳴を伴なって、黄金色の竜が立ち昇った。

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