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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千九百十六話 王道

「言っている意味がさっぱりわからぬ」


 ガレーシャが一刀両断した。


 ガイウスは困り、説明を試みる。


「いや、つまりだなあ、相手より遥かに自分が強いということをアピールするために、相手の技を全部喰らって、その上で倒すってことだよ。そうしたら相手も圧倒的な差を感じるだろ?だからだよ」


「それが王道なのか?」


「そうだよ。こう泰然自若と全部受けて、それから倒すんだ。余裕綽々でね。格好いいだろう?」


「先程から何を言っているんだお前は。さっぱり意味がわからないぞ」


 ガイウスは諦めた。


「まあ王道のことはともかく、魔導師部隊の準備が整ってから戦って、俺が倒したのを見たろ?」


 ガレーシャの眉が曇った。


「魔導師たちがお前に圧力をかけたものの、それをお前が打ち破ったのは見た」


「おお、ちゃんと正確に把握しているじゃないか」


「だが、その後お前はまた話をしただけではないか」


 今度はガイウスの眉が曇った。


「いや、その後閃光弾で倒したのを見たろ?」


 ガレーシャは即座に否定した。


「閃光弾は見たが、それによって魔導師部隊が倒されるところなど見てはいない」


 ガイウスは少し焦った。


「いや、それは、閃光弾があまりにも眩し過ぎて、お前からはよく見えなかったからだろ?」


 ガレーシャは首を横に振って、これまた即座に否定した。


「いや、よく見えていた。閃光弾の後、お前が魔導師部隊に何事か言った後、彼らがやられたふりをして、軍の後方に後退していったのをはっきりと見た」


 ガレーシャははっきりと断定した。


 ガイウスはいよいよ焦りまくった。


「い、いや、そんなはずは、ないと、思うんだけど……な~」


 あからさまに動揺するガイウスを見て、ガレーシャはほくそ笑んだ。


「魔導師部隊と事前に通じていたのだな?」


「あ、いや、それは違う、事前とかじゃない」


「ほう、ではあの場にて買収でもしたか?」


「い、いや、そういうわけでも、ない、というか、そのう……」


「なんだ。はっきり言ったらどうなんだ?先程は王道がどうとか言っていた御仁とは思えんな」


「いや、それは、そのう……」


「はっきり言えと言っている」


 事ここに至り、ガイウスは諦めた。


「わかったよ。正直に言うよ。上で戦った時、圧倒的な力の差を見せつけた後、やられたふりして逃げろと言ったよ」

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