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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第二千九百十五話 お飾り

「ふ~ん……」


 ガイウスはガレーシャに見下すような視線を送り、それだけ言った。


 ガレーシャは冷静にガイウスを見つめ、言った。


「お飾りだから、情報をもらっていないとでも言いたげだな?」


 事実、ガイウスはガレーシャを完全にお飾りだと見下し、話す相手を間違えたくらいに思っていた。


 そのことをガレーシャは、敏感に察知していた。


 だが、またそれをガイウスも相手の反応をつぶさに見ることによって、直感した。


「お飾りだって言われ慣れている感じだな?」


 ガレーシャが吐き捨てるように言う。


「皇女などに生まれれば、大なり小なり、そう言われることはある」


「まあ、そういうもんかな」


「それで、お前は何者なのだ?」


「上で戦っていたのを見たろ?魔導師だよ」


「それはわかっている。お前が先程言った、ヴァルハラ帝国とやらではどういうポジションにいるのだ?」


 ガイウスはちょっと誇らしげに、軽く胸を反らした。


「皇帝だよ」


 ガレーシャの片方の眉尻が大きく跳ね上がった。


 胡散臭いものを見るような目で、ガイウスを見る。


 ガイウスはその視線を正面から受け取る。


「本当だぜ。七か国連合の上に建国されたヴァルハラ帝国の、俺は皇帝なんだよ」


 ガレーシャはさもつまらない冗談を聞いたときのような顔をした。


「それで、皇帝陛下御自ら御出陣したと?それも、単騎で?」


 小ばかにするようなガレーシャの言い方だったが、ガイウスは腹も立てずに言った。


「そうだよ。俺は無敵の強さを誇るからな。だから七か国の王たちも、俺に従ってくれたんだ。お前もどうだ?」


 ガレーシャは鼻で笑った。


「我にお前の下に降れと?つまらぬ冗談だ」


 ガイウスは大げさに両手を広げて天を仰いだ。


「おいおいおい、冗談じゃないぜ。全部本当のことだし、降れっていうのも本心からだぜ」


「これ以上、お前の下らぬ戯言に付き合っている暇はない」


「戯言じゃないんだよ。本気だって言っているだろう?」


「世迷言だ」


「違うね。さっきの上空での戦いを見ていなかったのか?俺の圧勝だったぜ」


 ガレーシャは、また鼻で笑い飛ばした。


「ふん、話をしていただけではないか」


「魔導師部隊が準備を整えるまで、ブリシアと話して待っていただけさ」


「何故準備を整えるまで待つ必要があるのだ?」


 ガイウスは、また横綱相撲と言いそうになったものの、それでは意味が通じないと思い、言い換えた。


「皇帝たるもの、すべての敵の技を受けるのが王道ってものなのさ」

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