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転生君主 ~伝説の大魔導師、『最後』の転生物語~  作者: マツヤマユタカ@ワンバイエイト第四巻発売中!漫画も第二巻発売中!
第十一章 神の棺

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第千四百二十六話 カルビンとの出会い

 傍らのカルラは、鼻でフンと一息吐いた。


「聞いたところで答えまい。それにシェスターたちがハッキリと見ておるからな。この者らにわざわざ確認する必要は無いさ」


「ま、判っているけどね」


 ガイウスがそこで、カルラに向かって可愛らしくウインクした。


 カルラは思わず苦笑した。


 すると、そこで執事がくるっと振り向いて言ったのだった。


「こちらでございます」


 執事が言うや、他の召使いたちが突き当たりの扉を観音開きに開いた。


 ガイウスは、胸をそびやかして明るい室内へと入っていった。


 すると、中には噂のカルビンが、ガイウスたちを満面の笑顔で待ち構えていたのだった。


 ガイウスは一度カルラと顔を見合わせると、広大な大広間をズンズンと大股で歩いた。


 そして程なく、カルビンの前へと辿り着いたのであった。


「君がガイウス君かね?」


 ガイウスが軽くうなずくと、カルビンはほのかに微笑んだ。


 次いでカルビンはおもむろにカルラを見た。


「そして貴女が、伝説の大魔導師と名高いカルラ殿か」


 カルラは失礼を承知で鼻でせせら笑った。


「まあそうだ。貴方がカルビン卿か?」


 カルビンは大きくゆっくりとうなずいた。


「そうだ。お初にお目にかかる」


 カルラは片眉をピンと跳ね上げ、カルビンを品定めした。


(ふん、堂々としているね。それに顔がいい。こりゃ出世しそうな顔だね)


 カルラは品定めを終えると、皮肉な笑みを浮かべた。


「一人かい?てっきりガード役がいると思っていたが?」


 カルラの言うとおり、広間にはカルビンの他には誰も居ず、先程案内した執事たちの姿すらなかった。


「必要ないさ。仮にいたところで君たちが相手では、どんな精鋭部隊であったとしても、ひとたまりもあるまい」


 カルビンが笑みを浮かべながら言った。


 するとガイウスが、いつもの悪い癖で調子に乗った。


「たしかに!俺たちが揃えば一個小隊どころか、一個大隊であっても勝ち目はないさ。よく判ってるじゃん」


 すると当然のようにカルラがガイウスに対して、睨みを効かせた。


「調子に乗るな、この馬鹿弟子が!」


 カルラはガイウスを一喝するや、あらためてカルビンと向き合った。


「ところでシェスターたちの姿がないが?」


 カルラの問いに、カルビンがさもうっかりしていたとばかりの表情を作った。


「ああ、そうだったな。今頃は召使いたちが呼びに行っているところだろうから、もうまもなく来るだろう」


「そうか。で、どうやら貴方はガイウスに用があるようだが?」


 カルラは単刀直入に切り出したのであった。

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