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第十一章 神の棺

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第千四百十三話 トポロ

「つまりわたしを経由して、ガイウス君の関係者になると?」


 困惑気味の表情で尋ねるシェスターに、イオーヌが明快に答えた。


「正確にはロンバルド・シュナイダーも経由しているわね」


 シェスターは一度大きく息を吐き出し、気持ちを整理した。


「……それは我々だからか?」


 イオーヌはすかさず返答した。


「そうよ。貴方とロンバルド・シュナイダーは、ガイウス・シュナイダーにとって重要人物だから、その貴方たちと関係の深いアルスとオルテスが引っかかるのよ」


「だが……我らとアルス、オルテスの両名は長年の知己というわけではないぞ?」


「ええ、そうらしいわね。でも付き合いの長さじゃないのよ。貴方たちにとって彼らが重要人物なのかどうかが大事なのよ」


「そのことが、その残滓とやらに判るのか?」


 シェスターの問いに、イオーヌはさも当然と言いたげに答えた。


「ええ、わかるわよ。人の思いっていうのは、貴方たちが考えている以上に、重く漂うものなのだから……」


 イオーヌはそう言うと、何やら憂いを帯びた悲しげな表情となった。


 シェスターは、その表情に気付いたものの、今はそのことに触れずにいた。


「なるほどな。だとしたら、そのトポロも同様ということか?」


「たぶんね」


「たぶん?そのトポロはエル様の手下なのだろう?そのエル様はガイウス君にとって重要なお方だ。だからそのトポロも襲われたんじゃないのか?」


 するとイオーヌが肩をすくめた。


「手下っていうのは、トポロ本人が言っているだけでしょ?本当かどうかはわたしにはわからないわ」


「ふむ……ではそのトポロはどうなったのだ?」


 するとイオーヌが両手を広げた。


「消えたわ」


「それは、ガイウス君やエル様同様ということか?」


「たぶんね」


「またたぶんか……それも確認したわけじゃないからということか?」


「ええ、そうよ」


「ふむ……で、君たちはアルス、オルテスを救い出し、地下水路から脱出したと?」


「そう、その通りよ」


「トポロは救えなかったわけだな?」


 矢継ぎ早やのシェスターによる質問に、イオーヌが思わず肩をすくめた。


「しょうがないじゃない。『わしがおとりとなって引きつける!お前たちはサッサと逃げい!』とかなんとか言って、勝手に敵の懐に飛び込んでいっちゃったんだから」


「ふむ、おとりにか……」


 シェスターが呟くように言うと、イオーヌが異を唱えた。


「逃げ出せば良いんだから、別におとりになんてならなくて良かったのよ。なのに慌てて飛び込んでっちゃったんだから」


 イオーヌは呆れ顔でそう言うのであった。

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