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第十一章 神の棺

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第千四百八話 事象を引き寄せる

「そうか、正直で結構だ」


 カルビンはそれだけ言うと、シェスターの後ろに控えるアジオたちを睥睨した。


 そして軽く鼻でフンと息を漏らすと、あらためてシェスターを注視した。


「それで……今日はどんな御用向きだったかな?」


 カルビンの問いに、シェスターがすかさず言った。


「我らの仲間をお引き渡し頂きたい」


「仲間?……ああ、彼らか……いいだろう」


 カルビンはそう言うと、手近に控える部下を手招いた。


「連れてきてやれ」


 カルビンは一言短く用を言いつけると、再びシェスターへと向き直った。


「ところでシェスター君。君に聞きたいことがある」


「何でしょう?」


「ガイウス・シュナイダーのことだ」


 シェスターは顔色一つ変えずにいた。


「彼がどうかしましたか?」


「彼は……本当にそういう者なのかね?」


 シェスターは片眉をピンと跳ね上げて問い返した。


「そういう者とは、一体どういう意味でしょうか?」


 するとカルビンが難しい顔付きとなった。


「そうだな……わたしもよく要領を得ていないのでね。上手く表現することが出来ないのだが……なにやら特殊な体質だとか?」


 シェスターは、カルビンがどこまでガイウスのことを承知しているか判らない為、情報を小出しにすることにした。


「特殊ですか……まあそうでしょうな。彼はまだ若いですが、恐ろしいほどの魔力総量を誇りますから」


 するとカルビンが軽く首を横に振った。


「そうではない。いや、確かに魔力総量が尋常ではないとは聞いている。だが、わたしが言っているのはそうではない」


「では、なんだと?」


「彼は……事象を引き寄せるとか?……」


「事象をですか……さあ?それはまたずいぶんと抽象的な物言いですね?」


 シェスターは顔をしかめ、肩をすくめながら言った。


 カルビンは難しい顔はそのままに、実にたどたどしく問い直した。


「ああ、わたしも良くは判らないのだ。あまりにも荒唐無稽なのでな?」


「そうですか。で、その話し、誰からお聞きになったので?」


「ルキフェルという者だ」


「ルキフェルですか」


「そうだ。知っているかね?」


「いえ、直接会ったことはありませんが、名前は存じております」


「そうか。そのルキフェルがわたしに言ったのだ。ガイウス・シュナイダーは特別だとな」


「そうですか。事象を引き寄せる特別な存在……そう聞いてカルビン卿はガイウス君に興味を持たれたので?」


 カルビンは大きくうなずき、右の口の端を大きく歪めて言ったのだった。


「そうだ。とても興味を引かれたのでな。会ってみたいと思っているところだ」

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