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おなかすいたでしゅ!!~転生したらちびっこだったので、おいしいものを探してがんばりましゅ~  作者: 紫楼


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第21話 おやつのおねだん

 セシルさんはアルノーとピエールとで獲物の分配をした。内臓の取り分で少しピエールともめていた。

「こんなレア物、めっちゃたけぇんだぞ。おやつで食うなんてありえない」

「ア゛ババ――ギョエ――!!コノヤロッ」

 高度な錬金術に使える素材を気軽に食うなとか言ってる。この森、すごい魔獣がいる説……

「ペットの餌の値段じゃねぇ……」

『失礼な男だ。私たちは自分で狩ったのだから自由であろう』

 虚無顔なのに馬鹿にしきったような顔をしてセシルさんを見るアルノー。

「……そうだな」

 アルノーの声はセシルさんには聞こえていないはずなのになぜか伝わっているっぽい。お風呂で裸の付き合いでもして分かり合ったとか?


「じゃ半分。こっちは全部やるから」

 別の獲物二体の内臓を全部渡して、もめた原因の方の内臓を半分くれって。

「……ア゛ア゛――?……ヴァ」

『妥協してやろう』

 ピエールはアルノーに一瞬相談するような仕草をしてから、めっちゃ嫌そうに渋々頷いた。アルノーはまぁまぁ納得したといった顔だ。

 等価交換的な範囲に収まったのかな。


「ちぇー、賢いやつらだなぁ」

 頭をかきながら、ぼやくセシルさん。ケチったりだましてる感じじゃなくて、値切りみたいなやり取りだった。

 セシルさんは解体してくると作業部屋に、ピエールは見張り?についていった。捌いてすぐ食べたいだけかも。


 全部解体し終わったら、無事に分配を終えて、パパの仕事部屋に入っていった。


 パパと二人で部屋から出てきたセシルさんは、ルルカに焼きあがったお菓子を包んでもらって「これでシェリーちゃんにモテる」ってセシルさんはちょっと鼻の下を伸ばして笑った。シェリーちゃんとは。

「フィーの前で下世話な話はしないでくれ」

 私は中身はおばさんなので興味津々ですよ。もっと詳しく話してほしいくらい。

 セシルさんってパパと歳が近いならまだ若いよね。なら、モテたいのも仕方ないかな……パパのが若く見えるけど……多分同じくらいね。


「パパももてたいでしゅか?」

 パパは私を持ち上げてぎゅーっと抱きしめた。

「うん。パパはママとフィーにモテれば幸せなんだよ」

「パパ、フィーはパパだいしゅきでしゅよ」

 パパの少し切ない声音に私はもちもちの幼児の手で頬をぺちぺちしてみた。

 

『そこは頬にキスをするべきであろう』

 なんだって。何言ってんのよ。この無愛想モノリスキャット。

 パパとはいえ、中身の私より若いイケメンにキスなんて、無理。精神が保たないよ。

(おばさんがイケメンにキスしたら死刑だよ)

『お前は子供であろう。おばさんは何歳からの分類なのだ?』

 ……そうだった。見た目は幼女だ。犯罪じゃない。


 って、無理!!


(恥ずかしいからやだよ)


 ちゅ。


 アルノーとやり取りしている間にパパの方からほっぺにキスされた。


「パパの宝物。愛してるよ」


 ギャーーー。ここ日本じゃないから愛情表現が外国ちっくだった。

 背中をぽむぽむされながら、イケメンの顔がずっとくっついたまま。

 今まであんまり意識してなかったけど、いざキスされると恥ずかしいよ。


 もさっとしててもイケメンはイケメン……


「ははは、レイ。嫁さんにも甘かったが娘にはもっと甘いか」

「セシル、子供の前で二度と変な言葉を話さないでくれ」

 パパはわりとガチのトーンで怒ってる。

「こどもの成長は早い。もっといろんな言葉をそこらで覚えてくるさ」


 ……森の中なので話し相手がパパとアルノーとピエールだけだけどね。


「ここはいい環境だがもう少ししたらフィーにも友達がいたほうがいいぞ」


 セシルさんはわりと常識的らしい。でも、三歳。幼稚園に入るか入らないか……くらいだとどうなんだろう。子育て経験がないからなぁ。でも言葉や協調性を学ぶためには早めに人の輪に入るべきかな。


 ……中身おばさんなので……どっちかと言えば子供の中に入るのしんどいかも。


「まだ当面は必要ないだろう。しゃべり始めたばかりだ」

 そうだった。人との接触が少なすぎて、食事も栄養重視で少なかったし、ルルカのお世話も赤子向けで、三歳にしてはゆっくりめなんだった。


「ま、おいおい考えたらいいさ」


 うーん。お友達、おばさん、子供たちとうまくやれるかしら……


「じゃまたな」


 セシルさんは能天気な様子で帰っていった。


「アガガ、ゴハーン」

『ふむ。食事の準備をするがよい』


 ……パパはルルカにアルノーたちの食事を頼んで、少し考えこんだ様子で。

 ソファに座って私を抱いたまま考え事をしている。


「パパ、フィーはここがいいでしゅよ」


 うん。しばらくは森の暮らしを堪能したい。

 アルノーとピエールとルルカ、そしてパパ。まったり暮らすのも悪くないよね。



=========


 いつも読んで下さっってありがとうございます。


 サブ機を調整しつつ、メインの復帰が出来ないかアレコレやっていたら……

 メインがなんとか復帰しました。まだ調子悪くなるかもですがサブも使えるようになったので。頑張って新しいパソコンを買う方向にしたいものですがしばらくはこの環境で……

 スマホも交換したばっかだし、なんとか!!






 いつも読んで下さっってありがとうございます。


 サブ機を調整しつつ、メインの復帰が出来ないかアレコレやっていたら……

 メインがなんとか復帰しました。まだ調子悪くなるかもですがサブも使えるようになったので。頑張って新しいパソコンを買う方向にしたいものですがしばらくはこの環境で……

 スマホも交換したばっかだし、なんとか!!

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