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第54章:1990年7月終盤の「夏山合宿」の話(4)

 バスが緑濃い、森林の中を抜け・・・


 急こうばいの上り坂を進み・・・


 やがて、開けた広い駐車場に停車した。


 かなり山の上に位置した絶景だった。


 まるで展望台のような、この駐車場から「下界げかい」を見下ろすと、


 いま、バスでのぼって来た道のりのみならず・・・


 山肌や森林・林、


 ふもとの家々や町や河川の様子までもが、手に取るように眺められた。


 ・・・バス旅行の「行き」はここまで。


 ここからは徒歩で、


 目指すキャンプ場へ。


 ・・・暑かった。


 湿度はそれほどではなかったので、ジメジメしておらず、


 気持ちのいい汗をかいてはいたが・・・


 快晴に近い天候だったので、日差しがモロにぼくらの顔といわず、肌といわず、


 ようしゃなく突き刺さってくる。


 バスを降りたぼくは・・・


 前年とは比較にならぬほど軽くなったカラダでもって、


 「ポロシャツ」「長いトレパン」「ナップザック」「コンバース・キャップ」といういでたちで、


 舗装された上り坂を元気にゆく♪


 ・・・軽いステップで歩を進めるぼくに対する、


 生活科、とりわけ、


 『上野じゅんこ女史じょし』の熱い視線を感じながら。

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