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第8話 -角兎-
「兎……?」
突然現れたそいつに、まず思ったのが、
「かわいいっ!!」
久しぶりに癒される……と思っていたのだが、何やらおかしなところがある。
……何その頭に生えてるやつ?
何と言うことでしょう。
その兎にはツノが生えていたのです……
「ここ異世界だったああああああ」
その瞬間、そいつは突撃してくる。
それをなんとか避ける。
ドサッと後ろから音がするので見てみると、枝が、まるで落ち葉のようにハラハラと落ちてくる。
「……鋭すぎないかその角!?」
気がつけばそいつはまた攻撃態勢に入り、こちらに向かってくる。
それをまた、何とか避けるのだが、
「いたっ」
その角が俺の腕にかする。
気がつけば腕の一部が真っ赤に染まる。
……かすっただけでこの威力かよ。
そのとてつもない鋭さに驚いてしまう。
でもどうしようか。
素手では流石に殺すことはできやしないだろう。
……あれ、これ詰んでね?
そう感じると、気がつけばそいつは目の前からいなくなっていて……!?
「また死んだのか……」
気がつけば俺は、見慣れた森にいた。




