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世界は広いよどこまでも  作者: 藍川 潤
13/16

まずは、準備体操をしましょう。

半年以上もあけてしまってました。

お久しぶりです。とりあえず、生きてます。



青い空。固い地面。

そして、雄たけび?を上げたりしながら模擬試合をしている兵士のお兄さん・・

いや、ちゃうな。どっちかっていうとおっちゃんの方が多いわ。うん。


本日、筋肉祭り・・とかやなくて以前から言うてた平民が多いらしい兵士団と貴族が多い騎士団で模擬試合と言う名の合同訓練をやってるんやって。

広い訓練場の4か所でそれぞれ1対1の模擬試合みたいなんしとって、周りの人らのまぁ野次が多いこと・・声も大きいけどまぁ、懐かしい雰囲気やわ思ったけど孤児院の子供らの元気な声とおっさんらの野太い声を一緒にしたらあかんな・・・。


兵士っぽいおっちゃんらが鬱憤でも晴らしてやろうかってぐらい勢いが強い感じで、若干腰が引けてる貴族の騎士の兄ちゃんら・・・

かと思えば、冷静に剣筋を避けたり、逸らしたりして対処している人も普通にいるしでどっちかが一方的にってわけでもなさそうや。


んでもって、この国の皆さん多少なりとも魔力持ちなので魔法を使っての接戦をしているところもある。

例えば、急に動く速度が上がって相手の背後をとった人に対して、剣を持っていない手の方でなんか出して牽制?してるっぽい試合とかはメイさん曰く、速度強化の魔法を使った人と雷(といっても静電気みたいなもんで一瞬怯ませるとか痺れさせる程度)の魔法を使ってたとか。


面白いなぁ~、私も見てたらちょっと身体動かしたくなってきたけど魔法使えへんからなぁ~。ええなぁ・・

そういや、メイさんはどんな魔法が使えるんやろ?聞いてもええんやろか?


そう思って、後ろに立ってたメイさんに振り向いて―――キンッ!!


「ッツ!!」


―――カランカラン


「!?!?」


振り向くとメイさんの綺麗な顔がちょっと焦ったような・・・基本、無表情のようなメイさんも焦るんやなって思った瞬間、メイさんに抱きしめられ(とても柔らかかった)気づいたら、私が立っている近くに試合しとる人らが持っている剣が落ちとった。

なお、剣を叩き落としたのは私専用らしい護衛のネイトさんだったと思いますわ。助けて下さりありがとうございます。


「すみません~、大丈夫ですか~」とヘラヘラ剣を取りに来た人。

うわ、見覚えあるわ~その顔。

まだ20代半ばな、でもってプライドは高そうなお坊ちゃんな感じの人~。

前に見たときは苦み走った顔で逃げてったもんな~、あれから食堂来てへんみたいやから何食べてんやろ・・・。


「あなた・・・」


あ、メイさんも覚えとったみたいでお顔がさらに珍しく厳しめな感じ・・・美人はどんな顔も絵になるよなぁ・・

なお、今もメイさんに頭を抱きしめられてますがそろそろハズイし、屈んでいる態勢なので腰もキツくなってきたのでメイさんの腕を軽くたたく。と、気づいて、すみませんと謝りながら放してくれて、庇ってくれてありがとうと返す。


うーん、まぁどういう理由にせよわざとやろなぁ、多分。

あ、ちょうどええか。なぁ、お兄さんちょっと私の相手してくれへん?



※※※


リー様が先ほど下種に狙われました。彼女の頭上に剣を飛ばしてきた下種は、ニヤニヤとした顔を隠さずこちらに声をかけてきました。剣を狙ったところへ飛ばすなど、並みの兵士ではできませんが下種の得意属性は風。

飛ばした剣にわざわざ目くらましの魔法もかけて・・・・。

口から出てくる言葉は言い訳や謝罪ですが、目は雄弁に語ってくれていますね。その気持ちの悪い目を潰したくなります。

ふぅ、とため息をつきたくなるのを堪えて私は魔法を使おうとしましたが、


「お兄さん、ちょうどええわ。私の相手してもらってええかな」


リー様!!?目の前に立っている下種野郎も驚いた顔を一瞬

けれど、すぐにニヤニヤとした顔で


「騎士の私と手合わせを希望ですか?私は構いませんが、どうなっても知りませんよ」と答えました。

あぁ、本当に気持ちが悪い目ですね。えぐり抜いて差し上げたくなりますが、この状況を止めなければと彼女を見ると―――。

ニヤリとした顔でいて、なぜか優しい目を彼に向けていました。

以前、私を見ていた時のような目で・・・。


「それなら、よろしくお願い致します。あ、魔法は使えないんでなしで!」


―と、お陰で彼女を止めるタイミングを見失ってしまいました。

これで彼女に何か起こればあの面倒な上司に嫌味の一つでも言われかねません。隙を見て、あのにやけ顔の方を仕留めなければ・・・


「あと、私が使う剣は刃こぼれしているモノでお願いしますね」

「えっ!!?」

「は?」

「え?」


リー様・・・。なぜあなたが驚くのですか・・・。

思わず、素で驚いてしまいましたが奴も眉を上げて彼女を睨みはじめましたのでどうやら私の聞き間違いではないようです。

魔法を使わないという条件は分かりますが、刃こぼれをしている剣は相手を傷つけないという配慮になります。

サタニファス国は、4年前まで戦が度々あったため実戦での経験を積むため、模擬試合で使う剣も真剣で行っています。

それこそ、刃こぼれしている剣は――兵士になりたての見習いが使うときくらいでしょうか。また貴族の場合は、指南をする人間が手加減をする際に使用するぐらいです。

彼女がそのような剣を使って奴の相手をするという意味は、お前では相手にならない―――と言っているようですが・・・。


「うん?どうかしましたか?メイさん?」


その様子では、お気づきではないようで・・。

しかし、奴の顔が少し引きつっているのを目の端に捉えた私は彼女のそばへ行きました。

準備をしながら、彼女へお伝えしましょう。

次は護衛のネイトさん視点です。

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