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世界は広いよどこまでも  作者: 藍川 潤
11/16

とある兵士の話

変わらずの不定期更新ですみません(;'∀')


今日は別の人目線です。




僕の名前は、アレン。サタニファス王国の下っ端兵士だ。

今日は軽く訓練をしたあと、城門の警備をしていた。ついさっき、昼の鐘が鳴ったので交代の兵士が来てからお昼を食べに城へ向かうと、途中で別の場所で警備をしていたヨハンとサムのペアに合流した。二人とも僕と同じく食堂へ向かうところで


「あぁ~、腹減った・・今日もいい匂いがするなぁ・・」

「本当にな、今日の昼飯はなんだろうなぁ」

「昨日の飯も美味かったよなぁ・・あーもうだめだ、さっきから腹の虫が鳴いてるんだよ、早く行こうぜ」


愚痴りながらも3人とも早歩きで向かっている。ヨハンは、本当にぐぅ~~っとお腹を鳴らせながら歩いている。

僕もつられてお腹が鳴りそうなのでお腹をさすっている。

と、前方から満足げにお腹をさすりながら歩いてきた先輩兵士たちがいて


「お、今から飯か?」

「今日の日替わりメニューも最高だったぞ~!!」


僕たち3人の足は早歩きから駆け足になった。


※※※


食堂に近づくにつれ、人が並んでいるのが見えた。ここは大人しく並ぶ方が賢明だ。10日ほど前はみんなそれぞれの行動をしていたが、異世界から来た人物によってある程度のルールが設けられるようになった。それでも始めはやはり文句を言う人物も少なくなかったが、大人しく待った方が美味しいご飯にありつけることを文字通り見せられてから全員が列を乱さず順番に並ぶようになった。

兵士と騎士はそれぞれの矜持からお互いが嫌いあっていたのでテーブルも大体は騎士は騎士で兵士は兵士で固まっていたが、今ではお互いに席を譲り合ったりなど協力しあうようになった。近いうちに共同訓練をする予定というのも以前であれば信じられないことだ。


食堂に入って、今日のメニューは・・とメニュー表を確認する。定番メニューから今日の日替わりメニューなど種類も5日ほど前から増え、メニュー表には使用されている材料の記載もあって、食べれないものがある場合は少しアレンジをしてもらえるそうだ。僕は特に嫌いなものや食べられないものはないが、人によっては体が受けつけない食材もあるらしい。これも異世界人の言葉だ。実際にとある先輩兵士が食べられないものがあるそうだ。それでも美味しく作ってもらえるのであの異世界人はすごいと思う。

ちなみに今日の日替わりメニューには「オムレツとトム芋サラダ、ジェドスープ」と書かれてあった。トム芋サラダなんて名前の通りトム芋を使うと思うが、サラダとは一体なんだ?異世界人が来てからご飯の時間が楽しみでしょうがなくなった。


そう思いながら、大人しく順番が来るのを待って、手を少し濡らしたタオルで拭く。

これも異世界人が設けたルールの一つだ。なんでも、人間は手を使うことが多いので目に見えない物がついているかもしれないとのこと・・・よくは分からないが、手を拭けばご飯が食べれるので以下略。


トレイが置かれている場所にまでやっと進み、見習い料理人の少年に日替わりメニューを頼み、そのままスプーンやフォーク類をトレイに乗せて列がゆっくり進むのを待ちながらスープとサラダと呼ばれるものをもらい受ける。そしてメインのオムレツとやらは、異世界人と料理長、副料理長が作っていた。


が、思わず二度見した。

異世界人は魔力がないから魔法は一切使えないと聞いている。一般的な平民でも生活魔法といった基礎の魔法が使えるが、彼女は使えない。それなのに彼女の手の動きは、いくつもあるように手早くてまるで魔法のようだった。あっという間にオムレツとやらを作り上げ、サッと平皿に乗せてはまた作るの繰り返しを見ているが、動きが早い。自分の順番まですぐに来て、湯気がうっすら見えるオムレツを乗せて手渡してくれた。


一瞬、呆けてしまったが次の人のためにさっさとサムやヨハンがすでに座っているテーブルへ向かった。

2人ともすでに料理に手を付けている。早い。


「あぁ~、美味い!!」

「それも美味そうだな、何を頼んだんだ?」

「これはだなーって、おいヨハンがヤバいっ!!」


見るとヨハンが喉を詰まらせていたので慌てて水を持ってきた。

危なかった。ゆっくり味わって食べろ。


サムや自分の分の水も確保してゆっくり昼食を食べる。

オムレツは、まだあたたかくスプーンで食べようと切れ目を入れると中身がトロトロあふれてきたが、パンと一緒に食す。

美味い。トム芋サラダと書いていたものは少しひんやりして、これも口に入れると今まで食べ飽きてきたトム芋の食感とは違ったが、やはり美味い。今まではただただ硬い芋だったが、こちらは柔らかめで、添えられたディッシュと一緒に食べても美味い。それにトム芋だけでなく他の食材も混ざってあって、まとめられた味付けが美味である。

そしてジェドスープ。色からしてくすんだ緑色の見た目だが、これがスープなのか。味は少し濃厚ではあるがほんのり甘い?ようなそれでパンに浸して食べてみるもやはり美味しい。

3人ともあとは黙々と食べた。


あぁ、美味かった。午後も頑張ろうと思った。



オムレツやサラダは異世界にあまりない言葉のため、日本での言葉で


レタス=ディッシュ

トム芋=じゃがいも

ジェドスープはかぼちゃスープですが、色が緑なのは食材のせいです。


次は主人公目線です。



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