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世界は広いよどこまでも  作者: 藍川 潤
10/16

副料理長はちゃっかりしている

毎度亀更新ですみません。

今回はパンを作ります。




拝啓 院長先生

夏が終わり段々と秋が近づいているかと思われますが、変わらずお元気でしょうか?

私はうっかり死んでしまいましたが、異世界で元気にしております。

昔、院長先生が教えてくださった家庭で作れるパンの知識のおかげで異世界でもパンが作れます。

貯金も微々たるものかと思いますが、是非あの子たちに使ってあげてください。

異世界でも料理をしていますので、先生もあまり無理せずお元気で・・・


○○○


異世界で天然酵母を作ってパン種を作って、とうとうパンができるで。

施設にいたときは院長先生はリンゴで酵母液を作ってたなぁと思い出しながら、数日間はいくつかの食材で試してみてん。

あっちじゃパンを専攻してへんかったからなぁ・・店でも焼きあがったパンを届けてもらってたし・・ちゃんとできるかちと不安やけど、やってみますか!!


 料理長ーベックさんーに使ってもいいガラス瓶がないか聞いて、5つほど貰いまずは酵母液を作成。

5つのガラス瓶を煮沸消毒して、洗ってリンゴみたいな味がする食材と水と砂糖を入れて蓋をする。後は一日に何度かビンを振ったり、蓋を開けたりしながら、酵母液ができるのを待って・・・


せやなぁ・・数日ぐらいして発酵しよって・・・できあがった酵母液に多分こっちの世界での全粒粉と思われるものと水を加えて混ぜて、寝かせて、かけ継ぎしながら、パン種を作った。


ほんじゃ、今日はさっそくパンを作りまっか。


○○○


ベックさん、今日も厨房の隅っこお借りしまっせ~

料理長のベックさんは料理長だが得体のしれない人間にも低姿勢で接して色々と助けてもらってます。毎度おおきにですわ。

せやからそろそろ私になれてくれへんやろか・・・


まぁ、ええわ。とりあえず、ふわっふわのパン作ろか。これができたら固いパンとはおさらばやで。


ほな、早速・・塩と砂糖と牛乳と諸々を混ぜて捏ねて・・・常温で発酵させて・・と


発酵したら小さく丸をいくつか作って、そのまままた発酵させて、先にオーブンをあたためておく。


発酵したらオーブンに投下。

オーブンあって良かったわ、ホンマに。


さぁて、パンはできるやろか?ワクワクしてまうけど。


○○○


「おぉ~」


いや~どうなるかと思ったけど良かったわ、うまく出来たみたいやわ。

焼きあがった丸いパンを出来立てなのでめっちゃ熱かったけど、中身を割って見たけど・・うんうん、ちゃんと中まで焼きあがっとうからめっちゃ嬉しいわ。


はいよー、メイさんも味見どないです?出来立てやし熱いから気いつけてね?


「これがパンっ!!?」


あ、ベックさんお疲れ様です。一つどうですか?

熱いので気をつ・・あー・・・


「あちゅいっ!!」


言わんこっちゃない。お水~・・メイさんおおきに。

じっくり噛みしめるように食べとうけど、大丈夫かいな?と思えば、目をカッと見開いて


「弟子にしてくださいっっ!!」


と言われたけど・・・

あ、天然酵母の作り方とか諸々のレシピはメイさんに書いてもらいますね~

これから主食になるかと思うし、一緒に作りまっか。


○○○


「これが異世界のパンか・・」

「柔らかくて美味しいっ!!」


せやろせやろ~?あの固い方よりこっちの方がええやろ?

あ、せやジャムも作ってみようかな。んー、イチゴジャムが個人的にあっちでは好きやってんけど、こっちの世界じゃ食材がまだようわからんからなぁ・・。何がええかな~。バターと砂糖とかはようけあるみたいやねんけど・・・。


あ、ブルーベリーぽいのはあったからそれのジャムにしてみるか。

とりあえず今は、パン争奪戦を行いそうな状況をとめますか・・・

お試しやったから失敗したら材料もったいないしでちょっとしか作らんかったのが悪かったな。




料理長=ベックさん

副料理長=ディーンさん


ベックさんは本気で弟子にしてほしいと思っているけど、主人公はレシピあげて一緒に作って自分の知識を確固たるものしておきたいだけ、または食生活がもう少しマシにしたいだけ


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