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Magic of OZ~天性持ちの転生者~  作者: 赤間 そあ
~第三章 国境都市編~
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~客人~

(そういや、俺の前世の事グレイに話してなかったわ……。んーーー、言っても分かってくれるかな………。)


いままで苦楽を共にした幹部達には、俺がこの世界に来た出来事を説明しておきたいが困惑は必至だろうが、グレイには説明することにした。アルディ王と大老マツバにはこの事は伝えてある事もグレイには言っておいた。


「そうだったんですね。不思議と納得できますよ。」


「えっ?できんのかよ!」


「そりゃ、ジル様の魔法や作り出す物を見てれば、納得もしますって。魔法はイメージで強さが変わりますから。前世の記憶を活用していたと、考えれば至極当然ですよ。」


「すまないな。黙っていて。」


「今さら、こんなことくらいで我らの信頼は薄れませんよ。」


「ありがとう………。」


「幹部連中には私から伝えておきます。ですが、少し内容を変えてもよろしいですか?」


「どういうこと?」


「ジル様が前世の記憶を持ったまま生まれ変わったという事にする方が良いかと。アルディ王まで変わったなど、言えませんからね。」


「ああ、そうだな。頼む。」


グレイとのやり取りを聞いていたマツバとアルが、こっそり俺に話しかけてきた。


「ジル君、ちょっと簡単すぎやせんか?」

「ちゃんと説明してもいいんじゃないの?」


「他の奴ら脳筋ばっかだからなー。絶対無理でしょ。」


「「 あぁーー。確かに………。」」


「まぁ、時期を見て皆には、ちゃんと話しますよ。」


その後、残りのパンケーキを食べながら今後の事を話していく。とりあえず当面は街の発展に重点を置き考えていくことになったのだが、マツバが新たな仲間になったこともあってか、アルから嬉しい提案があった。


「ジル、グランベル城を改築したほうがいいんじゃない?」


「いきなり何??」


「いやぁね、神樹の事もあるしマツバ老の住む屋敷も建てる予定だろ?なら思いきって城丸ごと改築したら?」


「そりゃそうだけど…。さすがに、そんな金無いぞ。」


「そこは、心配しなくていいよ。国から援助するからさ。」


「えっ!!マジで!!」


「ああ。バルバロッサの一件で世話にもなったし、神樹の庇護は絶対にしなければならないからね。ただ上役のシリウスとローガン、あと爺には竜王や神樹の事を教えないといけないから、そこは了承してもらいたいんだ。」


「信頼している方々だから言っても問題ないよ。有難うアル。」


「我からも礼を言うよ、アル君。」


「二人ともやめてください。友人なのですから当然ですよ。」


グランベル城の改修。アルの粋な計らいにより、思わぬ褒美を国王から頂いた。だが新たな仲間が増えたとはいえ城を改修するほどの人員はいないので落ち着いた頃に工事を開始するとアルに伝えた。

ありがたい提案を聞き終え紅茶を飲みながら談笑していると突然、俺の腰にぶら下げた伝達ナイフから音が鳴った。


ビービービービービービービービー!


「こちら、ジル。」


『忙しいとこ、すんません。ガーネットす。』


「ライルとエリスの付き添いご苦労さん。」


『それはいいんすけど。ジル様に面会したいという方々がいるんすけど。』


「面会?」


『古くからの知り合いだと、言ってますが…。』


「知り合い?ガーネットは見たことある顔なのか?」


『いえ。面識ないっすね。』


「ふーん。」


あからさまに怪しい…。転生前のジルは病床にいたから顔見知りは少ないし、俺がジルとなってからならガーネットが知らない筈はない。遠い親族ならばライルが知っているはずだしな。


『どうします?』


「とりあえず、執務室にお連れしてくれ。」


『了解っす。』


しかし、いったい誰だ。敵国からの侵入者ならば、わざわざガーネットを介して取り次ぐ真似はしないだろう。他国からの行商人ならば古くからの知り合いだという嘘をつくなんてしないだろうし……。

(さっぱり、わからん……。)

頭の中で考えていると、アル、マツバ、グレイが何かあったのかと聞いてきたので、説明した。


「んー。ジルの思っているように、怪しいな。」


「深く考えても仕方ありませんよ。会えば分かるのですから。」


「じゃの。」


「いきなり戦闘にならないだろうし、とりあえず客として迎え入れ相手の出方次第だな。」


アル、マツバ、グレイには共に見極めてもらうため、このまま居てもらい、ラベンダーに客をもてなす準備を命じた。

そうこうしていると、ガーネットが執務室のドアをノックし客を案内してきた。

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