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6、初めての仲間

6話目です

南の門を抜けて、草原の広がる道を進んでいた。


天気がいいし昼寝とかしたら気持ちがいいんだろうけど、こんなとこで寝たら魔物の餌になってしまうし流石になやめよう。

しばらく歩いていると、緑色でゼリー状の丸い物体が道の前に現れた。

これはわかるぞスライムだどうだあってるだろ、と自信満々に上の文字をよんだ。

 

【スライミー】

 

微妙に違った、なんだろう間違って無いと言いたい自分がいる。

スライミーに近づいてみると以外と丸くて可愛いなこれ。

プルプルしてる物凄く触りたい、そんなことを考えていたら。

いきなりスライミーが顔面に張り付いてきた。

い、息ができない、急いで顔面に張り付いた!!急いでスライミーを掴んで引き剥がした。

 

「このくそったれがー!」


と叫んで草原に投げつけて先に進んだ。

まったくひどい目にあった。

『少女スライミーに張り付かれて死亡』・・・洒落ならんがな。

なんか後ろに気配を感じて振り返ると。

また緑色のスライミーがいた。

何となくムカついたのでまた草原に放り投げた。

しばらく歩いているとまた後ろに気配を感じて振り返る。

また緑色のスライミーがいた。

同じ奴かわからないけど、しつこいなこいつ。


「なんだお前。」

「ピーー!」

 

鳴いた、こいつ鳴いたぞスライミーって鳴けるものなのか。

信じられない真実に驚愕した!!

 

「つ、付いてきたいのか?」

「ピー!」と鳴いて跳ねるスライミー。


まあ、ついてきてもいいか1人で寂しかったし。

 

「お前の名前は【ドラ】だな、」

 

と言ったら鳴きながら跳ねた、喜んでいるのだろうか?

俺はドラを掴んで頭に乗せた。

少しひんやりしていて頭が気持ちい、あれだ、冷えピタ張ってるみたいだ。

ドラもおとなしく頭にのっているようだ。

そしてリーフ港の方にドラを頭に乗せながら進んでいると。

あれ荷馬車じゃないか?うん?何か襲われてないか?

俺は荷馬車に向かって走った。

 

恰幅のいいおじさんが盗賊らしき男3人に襲われていた。

太った男と小さい男とノッポの男の3人だ。

 

「おいテメー、金目の物は何処だ!!」

「さっさと出すっす。」

「寄越せ。」

 

青竜刀とナイフと爪のようなものを突きつけておじさんを脅していた。


「ひぃー殺さないでくれ頼む。」

「うるせー、さっさと出さねーと殺すぞ、テメー!!」

 

おじさんの胸ぐらを掴んで持ち上げた。


「わ、わかった出す、出す。」

 

おじさんは腰からお金の入った袋を出し渡した。

ニヤッとして太った男がおじさんを地面に落とした。

そして、さらに貰おうと脅しをかける。


「ほかにまだ隠してねーだろうな!!」

「ただじゃおかねーすよ!」

「殺す!」

「おら、ちょっとジャンプしてみろよ!」

 

「「「・・・あ?」」」

 

3人が呆けた顔をして横を振り返った。

スゲー、ハモったよこいつら仲良すぎだろ。

 

「何だこの餓鬼は!どっからわいて来やがった。」

「お前何者っす!」

「驚愕!」

 

3人が驚いてこっちに武器を向けてくる。

その間におじさんが荷馬車の後ろに隠れた。

俺を三人で取り囲むようにして武器を突きつけてくる。

あらためてみると何か漫才でもやってるのかな、全然怖くない。


3人ともかわの鎧と布のズボンを履いていて、

太った奴は豚のような顔をしていて、

小さいやつは猿のような顔をしている、

ノッポの奴は馬のような顔をしている。


これでどう怖がれと言うのだろうか?

新手の魔物なのかこいつらは。


「お前!よく見たらなかなか上玉じゃねーか。

サルテガ、メッシュこいつ捕まえて売るぞ。」 

「了解っす!」

「承知」


太った男の号令で3人で襲いかかってきた。

すると頭にのっていたドラが小さい盗賊のサルテガの顔に飛び付いた。

ナイスだドラ俺は太った男が真っ直ぐ振り下ろした剣を、横に軽く避けて後ろを向いた。

すると、ナイフで横に斬りかかろうとしてしている、ノッポの盗賊のメッシュの上をジャンプで跳び越えて空中で背中を蹴る

メッシュは太った男にそのまま突っ込んで二人ともこけた。

サルテガはドラが取れなくて、いまだにもがいている。


「なにやってんだメッシュ!!。」

「謝罪。」

 

どうしようかな?

なるべくは殺したくは無いんだけど。

そうだと、俺は龍を想像して両手を地面についた。

地面から大きな魔方陣が現れてそこから巨大な氷の龍の顔から胴体が少し現れて盗賊たちに向かって吠える。


『グルァァァァァァァァァァァ!!!!』


激しい咆哮が二人の盗賊に放たれた。

 

「や、やべーぞこれは!おいお前ら逃げるぞ!!」

「承知!」

 

盗賊の二人が顔を青くして、森の方に逃げていく。

よし、うまく行ったな、と思い龍を消した。

そしてあれ、二人?、とドラの方を見たらサルテガがドラを顔に引っ付いたままぴくぴくしていた。

 

「あーー!、ドラもういいから、もういいからこっちにおいで!。」


俺が必死に「ハウス!ハウス!」とドラを呼ぶと、「ピーー」と鳴いて近づいてきた。

ドラを頭に乗せて小さい男に近づいて様子をたしかめたが、ぴくぴくしているから大丈夫だろ。

そのまま放置した。

何か個性的な盗賊って最後まで使いたいですよね。

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