61、忘れた頃に表彰式
61話です
4人で一緒にAクラスにへとやっ来てきた。
いつもどおりの教室、ヤンナとアーサーがBクラスになり、新たに姉ちゃんとエリーカがAクラスの仲間入りとなった。
ちなみにAクラスの面子は。
キサラギ[侍?]
エリーカ・フリクセル[魔族]
鏡・奈月[勇者]
ネリー[吸血鬼]
俺[魔神]
こう見るとすごい面子なんだなって思うよ。
人じゃないのが3人も居るわけだしな。
まだ教室には誰も居なかった。
俺達がどうやら最初だったみたいだ。
席に座って先生が来るのを待っていた。
アリスちゃんの席が無いため仕方なく俺の膝に座らせていた。
「お姉ちゃん、今から何するの?」
「何するんだろうね、授業かな?」
「お姉ちゃん生徒じゃないの?」
「生徒だけど、別の用事でしばらくは居なかったからね。」
「何してたの?」
「魚人族の国に行ってきたんだよ。」
「いいな~、アリスもいきたい。」
アリスちゃんが俺の膝の上ではしゃいでいた。
まぁ、綺麗な所ではあったよな。
色々あったよな、あそこでベルフェゴールと戦ったかり、リヴァイと戦ったり、ミルネに着せ替え人形にされたり、マーリンちゃんと一緒に寝たり。
「ねぇ、お姉ちゃん。
お姉ちゃんは何でみんなと同じ服じゃないの?」
俺が思い出に浸っていたら、いきなりアリスちゃんが聞いてきた。
あはははは、何で制服じゃないのって、制服はミルネの家に・・・・。
「俺制服忘れたんだった!!」
俺は両手で頭を抱えた。
そうだよ、今まで色々あって忘れてたけど、俺今白いワンピースに下着が水着と言う、何時でも海行けますよスタイルだった!
「お姉ちゃん大丈夫?」
「・・うん大丈夫だよ、後でジンに貰うから。」
俺は後でジンに制服を貰おうと心に誓った。
そんなやり取りをしているとドアからエリーカがやって来た。
そして俺の方を向いて何か言いたそうな顔をしている、いや、違うなアリスちゃんか?
「アリス、独り占めは駄目!」
「ヒュプノスこそ同じクラスじゃんずるいよ。」
ヒュプノス?こいつエリーカじゃないのか?
てかなんでアリスちゃんとエリーカは知り合いなの?
「エリーカ、お前ヒュプノスって言うのか?」
「うん、本当の名前はそう。」
「え?何でアリスちゃんを知ってるの?」
「ムネモシュネ様の屋敷に居たときによくしゃべったから。
それとアリスとは同い年だから」
「はあ?いくつなんだ?」
「今年で10歳。」
めっちゃ子供でした。
どおりでその身長なわけですね。
てか、10歳でこの学園の生徒とか飛び級なのか?
「エリーカはもしかして偽名なの?」
「うん。だけどエリーカでいい、ヒュプノスは可愛くないから。」
可愛くないからってどう言うこっちゃ。
本当に自由な奴だよなエリーカって、でもこいつくらい自由に生きられたら人生は楽しんだろうけどな。
「アリスそこをどく!」
「嫌だよ、ベーーだ。」
アリスちゃんとエリーカがケンカを始めだした。
ちょっと何で急にケンカを始める!
「久しぶりですなミツキ殿。」
ドアからキサラギが姿を表した。
「よお、久しぶりだなキサラギ!」
俺が挨拶を返すとこっちに近づいてきた。
いまだに二人は睨みあったままだが。
「元気そうで何よりでござった。
どちらにいかれてたので?」
「あぁ、魚人族の国に用が出来たから、ちょっと行ってきたんだよ。」
「1人でよく行けたでござるな。
あそこはリヴァイアサンが出ると噂を耳にしたのだが?」
「あー、うん、戦ったよ。」
「た、戦った!!」
キサラギが驚いていた。
あれ、何か不味いことしましたか俺は。
「よく死ななかったでござるな!」
「あーうん、なかなか強かったよ。」
「ミツキ殿はいつの間にそこまで強くなったので?」
「毎日死ぬような修行をしてたら強くなれたよ。」
俺はどこか遠い目をしながらキサラギに答えた。
そう、実際は死んでいたけどな夢の中で。
「それにしても元気そうで何よりでごさった。」
「所でキサラギ、授業はなにしてんの?」
「授業は無ありませぬ、この後はギルドに行く予定でござるが?」
「え!みんなギルドに行ってるの?」
「いや、行くのはAクラスとBクラスのみでござるよ。」
へーそんな風になってんだ。
ギルドか、ちょっと異世界来てから冒険者とかやってみたかったんだよな。
始めていったときは絡まれたけど。
「では、席に戻るでござるよ。」
と言って席に帰っていった。
ちなみにアリスちゃんとエリーカは威嚇を始めていた。
「シャァーーーー!!」
「ウウウウウウウー!」
何か野生化しちゃってるよ!アリス猫とエリーカ犬の威嚇が俺の近くで起きていた。
まだ喧嘩してたんかい!
仲介して噛まれたら嫌なので勝手にさせておいた。
再び教室のドアが開かれて、遂にアリッサが入ってきた。
「はい、皆さん席についてください。」
アリッサが教卓の後ろに立ちてを叩いて、着席を促した。
エリーカが威嚇をやめて席に突き出した。
「ふふん。」とアリスちゃんが勝ち誇った顔をしていた。
それに気づいた、エリーカが悔しそうな顔をしている。
まぁ、見ているぶんには面白い。
「それでは皆さん無事に出席していますね。
お知らせはこの後は生徒の皆さんは講堂に集まってください。
あ、あとミツキさんは待っていてください。
それでは皆さんは移動してください。」
朝礼が終わってそのままアリッサが俺に近づいてきた。
「ミツキ様、ありがとうございました。」
そして近づくなりいきなり頭を下げだした。
そうなると思っていたよ、今日は謝られるかお礼を言われる日なんだろうな。
「アリッサ、今回はたまたま運がよかったんだ。
お礼を言われるいわれはないよ。
でもねもし次、友達を差し出したら僕は許さないからね。」
「はい、申し訳ありませんでした。」
「それじゃ、この件は終わりだよ。
校舎の修繕がんばってね。」
俺は膝からアリスちゃんをおろした。
するとアリスちゃんはアリッサの方に走って抱きついて行った。
「ネリー、姉ちゃん、講堂に行こうか。」
「えぇ。」
「うん。」
俺は3人で講堂に向かった。
廊下の途中で制服じゃないことを再び思い出した。
だったジンにもらいに行かないと、制服が有るかは知らないけど。
「姉ちゃん、ネリー、ちょっと制服を貰ってくるから先に行ってて。」
俺は2人にそう告げて校長室にへと走った。
「こら、廊下を走るな!」
「サーセン!」
先生に怒られたが謝りながら走る!
怒られたからと言って歩くとは限らないぞ。
そして校長室のドアを開けて中にはいった。
最近ノックもせずに入っている気がするがまぁ、いいや。
中はいつの間にか修復されて綺麗な部屋に戻っていた。
椅子に座って何かを書いているジンの姿があった。
「ジンちょっといいか?」
「おや?どうしましたかミツキ君」
「ジン、スペアの制服と下着無い?」
「あるわけないではありませんか。
ここはお店ではありませんよ?」
何だと!制服と下着が無いだと!
俺は1人ワンピースで講堂に行くのか。
それは嫌だ、明らかに浮く!
「何とかならないかジン!」
「と言われましてもね。
うーーん・・・・。」
ジンが悩んでいるときに、ドアがノックされて誰かが入ってきた。
「失礼します。
ジン様そろそろ講堂に。
あれ?ミツキ様どうしてここにいらっしゃるのですか?」
アリッサが入ってきた。
「ちょうどいい所に来たね。
アリッサ君制服が余っていたかな?」
「制服ですか・・・あ!なるほどですね。」
アリッサが俺の一目見てから納得していた。
「そうですね、頼めば2日で届きますけど、今すぐには。」
「そんな!頼むよ!」
「と言われましても・・・今は我慢してもらうしか。」
くっ、仕方ないか俺はこの格好で過ごさないといけないのか。
「わかった、防御力もへったくれも無いこの服でやってやるよ。」
「それじゃアリッサ君、ミツキ君の制服と下着の発注しておいて下さい。
経費は学校で落として構いませんので。」
「わかりました。
それでは、ジン様ミツキ様講堂に行くお時間です。」
とアリッサに言われて講堂にへと向かっていった。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
[ネリー]
ミツキさんが1人で、制服を探しに走っていった。
私はミツキさんを殺そうとした時の記憶が頭のなかに残っている。
ムネモシュネを主と崇め、ミツキさんを敵として見ていた時の自分がどうしても許せなかった。
私は、ミツキのそばにいるべきじゃない。
そう考えてしまう。
「ネリーちゃん。」
ナツキさんが急に話しかけてきた。
「いっくんはね本当に気にしてないんだと思うよ。
もし本当に嫌なら勝手に去っていくはずだから。
私達もいつまでもいじけずにいつも通りに、接した方がいいと思うわ。
私もしてしまったことを今さらどうすることも出来ないわけだしね。
私はこれでもいっくんのお姉ちゃんなの弟の事くらいは分かるから。
ネリーちゃんはいっくんのこと嫌いなの?」
「そんなわけありません。
ミツキの為なら何だってしてあげたいと思っていますよ。」
「それならなおさらいつも通りにしてあげた方がいっくんも喜ぶと思うのよ。」
「そ、そうかもしれませんね。
わかりましたナツキさんありがとうございます。」
私はナツキさんに頭を下げた。
「ううん、私もいっくんを殺す気でいた事が信じられないのよ。
大切な人を手にかけようとした。
本当にここは今までいた世界とは違うんだなって理解させられましたからね。
今度は私達を助けてくれたいっくんに恩返しをするべきなんじゃないのかなって。」
「そうですねナツキさん、ミツキさんに一生付いていって今度は守ってあげるべきですね。」
私はナツキさんに言われてそうだと思った。
実をいうと、ミツキさんの膝をアリスちゃんが独り占めしていたのを目撃していたときは。
羨ましくて仕方がなかったのだ。
ミツキさんは私のものなのに!
そう、見ないようにするのが必死だったのだ。
それにミツキさんは魚人族の国に帰ってきてから私とコロシアムで戦ったのだが。
私の全力で手も足も出なかった、本当にミツキさんは強かったのだ。
このままではいずれもミツキさんの足手まといになるのは時間の問題なのだ。
私も強くならなくてはいけない、その為にどうすればいいのか。
はっきり言ってわからないのだ、強くなる方法が。
私はその事を考えながら、講堂にナツキさんと一緒に向かっていった。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
[ミツキ]
講堂に着くとほとんどの生徒がすでに並んでいた。
俺は後ろから静かに移動したが、1人だけ白いワンピースのせいで視線が集まってくる。
止めろ見るな、「服違くないか?」って目で俺を見るな。
俺は急いでネリーと姉ちゃんを探しだして横に並んだ。
どうやら前からA、B、C、Dと順番に並んでいるようだ。
俺達の前にも生徒が居るってことは2年生もいるようだ。
「ミツキさん、制服はありませんでしたか?」
ネリーが小声で話しかけてきた。
ネリーに話しかける元気が出てくれて嬉しかった。
「アリッサが2日かかるって。」
「そうですか。」
「ネリー下着が余ってない?今下着の代わりに水着なんだけど。」
「そうなんですか!」
ネリーが驚いていた。
まぁ、驚きますよね。でも海に行っていたから仕方がなかったんだ。
「わかりました。後で寮に帰ってから服を渡しますので。」
「ほんと!ありがとうネリー!」
「それくらいはお安いご用ですよ。」
俺に微笑んでくれた。
やっぱりネリーは笑顔が一番可愛よね。
そんなやり取りをしていると。
「それではトーナメント授賞式を始めます。
名前を呼ばれたら前に来て下さい。」
第三位、カガミ・ナツキさん、
第二位、ネリーさん
第一位、ミツキ・カガミさん
前に来て下さい。」
俺達3人がステージの方にへと向かっていく。
今度は2年生から俺に視線が集まる。
止めろ俺を見るな!
視線で体に穴が開きそうな気がする上に、恥ずかしくて仕方がない。
ジンがステージの上の机の前に立っていた。横に俺達が並ぶ。
「まずは、ナツキ君。」
「はい!」
「見事な戦いを見せてくれたのでこれを差し上げます。
更に上を目指して下さい。おめでとう。」
「ありがとうございます。」
と小さな小袋を渡されていた。
『ジャリ』と音がした。
うん?金か?
「次にネリー君。」
「はい!」
「貴方もその魅力と力に磨きをかけて頑張って下さい。おめでとう。」
「ありがとうございます。」
ネリーにも、同じように小袋が渡された。
同じものなのかな?
「最後にミツキ君」
「はい!」
「優勝おめでとう、君の活躍に期待します。」
「ありがとうございます。」
とジンに銀色の指輪を渡された。
何だこれ?何の指輪か分からないが良いものなのだろう。
3人で一緒に頭を下げてステージから降りて元の場所に帰っていった。
「それでは、これでトーナメント表彰式を終わります。
各自教室又はギルドに向かい自分のノルマを達成してください。
以上解散。」
と皆が出口にへと向かっていった。
俺は指輪を眺めながら考えていた。
ネリーと姉ちゃんが横で小袋の中味を眺めていた。
「お金ですね、えーーと金貨15枚ですね。」
「私もお金ですね、金貨10枚ですね。」
え!!いいな俺もお金が良かった!
何だよこの指輪?
俺は試しに右手の人差し指に付けてみた。
するとがばがばだったサイズがいきなり縮まり、俺の人差し指の大きさにぴったりになった。
俺は指輪にいい思い出が無いので、取れなくなったのかと思って焦ったが普通に取れた。
良かった、この呪われた指輪みたいにならなくて本当に良かった。
再び指にはめてみる、特に何も変わらない?
本当になん何だこれ!
俺はまだ近くにいたジンを見つけて追いかけた。
「ちょっとジン!」
「どうしましたか、ミツキ君。」
「この指輪何なの?」
「それはボックスリングですよ。」
「ボックスリング?」
「ええ、物を収納できる、珍しい指輪です。」
まじで!!今まで物をネリーに預けっぱなしだったけどこれで俺も物を運べるのか!
「ありがとうジン助かるよ。」
「ちなみに売れば、金貨500枚は下らないですよ。」
「そんな高いのかよ!!」
「えぇ、ボックス系の道具は高いですからね。」
「毎年こんなの配ってるの?」
「いいえ、それは私からミツキ君にへの感謝もありますからね。
生徒の皆さんには内緒ですよ。」
と人差し指を口に当てながら行ってきた。
そんな高価なもの貰って良いのかな?
「いつもは何をあげてるんだ?」
「その時によりますが、武器が多いですかね。
でもミツキ君は武器を使いませんからね。」
「そうなのか!ありがとうジン大事に使わせて貰うよ!」
俺はジンにそう告げて、2人の所に帰った。
「その指輪何でしたかミツキさん。」
「ボックスリングだって。」
「そんな高価なものをくれたのですか!」
ネリーが驚いていた。
すると姉ちゃんも指を俺に差しだしながら見せてきた。
「お姉ちゃんも持ってるよいっくん。お揃いだね。」
姉ちゃんの人差し指に俺と同じようなリングを付けていた。
「どうしたの姉ちゃんそれ?」
「王さまから貰ったよ。」
「太っ腹だなその王さま。」
「ずるいですよ!私もお揃いがほしいですミツキさん。」
とネリーが羨ましそうに言ってきた。
と言っても、俺は金貨1枚しか・・・
て!制服のポケットにすべて入れっぱなしじゃねーか!!
ギルドカードから部屋の鍵まで全部制服のポケットじゃねーか!!
「ネリー、姉ちゃん俺部屋の鍵とギルドカード無くした!」
「「えぇ!」」
「ジンの所に行こう!!」
俺は再び校長室に向かった!
もう、制服取りに行った方が早いんじゃねーかな?




