56、すれ違う2人
56話です
明日休日なので張ります。
空は雲がゆっくりと泳ぎ、小さな鳥が空を優雅に飛んでいる、周りはどこを見ても青い海が広がっていた。
「多分そのあたりのはずだ。」
「ありがとうリヴァイ。
あ!そうだ、学園都市アプテットは知ってる?」
「いや知らん。」
マジですか!!!
あれ?いきなり俺詰んだ!どうしよう、あれここどこだったけ?
確かこの場所は・・・・・・・。
だ!思い出した南だ、てことは北に帰ればいいのか!
「じゃぁ、北の方角はわかる?」
「あ?それなら~。」
リヴァイが空を見上げてから、頭を左右に降り星を確認していた。
俺は振り落とされないように、捕まっていたが。
「わかった!向こうだ。」
リヴァイが巨大な頭を北に向けて方向を示した。
「ありがとうリヴァイ、これで帰れるよ!」
「それくらいはお安いご用だぜ。」
「帰ったら、魔族に警戒をしてくれ。
そしてポセイドン王に魔神が殺られていたことを報告するんだ。」
「あぁ、わかった。」
「来い、《グリフォン》」
俺はリヴァイの頭の上でグリフォンを、召喚した。
目の前に魔方陣が出来、グリフォンが飛び出した。
すると、足をバタバタさせて下の海の方に落ちていった。
あ、何してんだあいつ?
「あれ?、地面が無いやないかーい!!!」
と突っ込みながら必死に翼をはためかせて海に落ちないように頑張っていた。
「おお!!巨大な蛇がおる!!」
と慌てて逃げようとした。
「落ち着けこのアホ!!!」
俺はグリフォンに向かって怒鳴った。
「え!何処からご主人の声がするんや。腹ん中か!!」
「そんな訳あるか!この馬鹿鳥、頭の上だ、上。」
ゆっくりと上に上がってくる。
そしてほっとした表情をして俺を見てきた。
「本当に勘弁してくれや、いきなり地面無いとこに出されるわ、後ろ見たら前おった蛇おるわで、こっちはパニックや。」
「うるせー!文句いうな。」
「で、ご主人は何で水着何や?」
「あ!・・・・服忘れてもーた。」
グリフォンのエセ関西弁がうつった。
「やっベー服忘れた!!どうしよう、リヴァイ!!」
「服着てんじゃん何言ってんだ魔神様?」
「違うの、陸で着る人の服が無いの陸の。」
「布の服ね・・・あ!そう言えばこんなものあるぞ。」
と言って俺の頭上にボロボロの白のワンピースが出てきた。
「ボロボロやないかーい、いやちょっと待て直せばいいか!
何でこんなものもってんの?」
「俺が泳いでたらたまに船が沈没するからその時に珍しそうな物はすべて飲み込むだ。
そんときに小さい服が混じってたんだが、捨てようと思ったときに魔神様が上空をうろうろしてたから忘れてた。」
盗人じゃねーか、しかも沈めてんのお前だろ!リヴァイの天然が恐ろしい。
まぁ、いいや俺は服に《リペア》をかける。
服が輝きだし光に包まれていく、すると綺麗な白いワンピースに元通り。
まさにビフォーアフター。
なぁぁんというぅことでしょぉ~~!!このボロボロだったワンピースが匠の技によって新品同様に、ってやってる場合じゃねーや。
俺は自分の水着の水気を飛ばすために、《クリーン》をかける。
そして白のワンピースに着替えた。
よし、この際水着は下着代わりだ。
何か水着が透けてるような気もするが仕方ない、見えなかったことにしよう恥ずかしいが。
リヴァイの頭から飛び降り、グリフォンの背中へと乗り換えた。
「それじゃぁリヴァイまた何かあったら来るよ。
助けてほしいときは誰か送ってくれれば来るから。」
「いや、それならちょっと待ってくれ魔神様、手をだしてくれ。」
俺が言われた通りに手を出すと、リヴァイが鼻先を俺の手のひらに近づけてきた。
そしてオレの体が光だし、体から魔力が減った。
「召喚契約だ。お前の頭に乗ってるスライミーと同じだ。
これならいざというときも手を貸せるし、知らせることが出来る。
いつでも呼んでくれ」
「ありがとうリヴァイ、じゃあ、俺は帰るよ。」
「グリフォンあっちの北の方に全力で飛べ。」
「任せとき!!」
俺はグリフォンと共に大空を飛び去った。
リヴァイに手を降りながら別れた。
「よかったなドラ、仲間できたぞ。」
「ピィーー!!」
といって跳ねていた。
うんやっぱりドラも嬉しいようだ。
「なぁ、ご主人、その頭に乗っとるの何や、魔物ちゃうんか?」
「魔物だけど俺のテイムした魔物だよ。回復魔法が出来る優れものだぞ。」
「ほえー、そりゃすごいやんけ!
あんたなかなかやりおるわ!」
「ピィー!」
ドラは当たり前だ、と言ってるような気がした。
ドラの回復のお陰て俺の魔力も戻ってきて、じじいから受けたアザや傷も治ってきた。
だいぶ痛かったからな、あのパンチ。
フェンリル程じゃなかったけど。
フェンリルのは食らったら血反吐吐くから洒落にならないから。
「なぁ、まだ速く出来ない?」
「何や、まだ速くしろ言うんか?
ならご主人の魔力もらうけどいいか?」
「あぁ、やってくれ。」
「わかった、しっかり捕まっとれよ。」
すると俺の体から魔力が少し吸われた。
「よっしゃーこれで魔素をぎょうさん集められるで!!」
スピードが上がり風を纏いながら進む。
はえーー!あはは楽しいこれ!暴走族だこれ。
頭のドラが風になびかれて頭が波打っている。
「ドラきついなら帰っても大丈夫だよ。」
「ピィー!、ピィー!」
帰らずに体を左右に降っていた。
体が風で波打っていますが、大丈夫だそうです。
まぁ、風を感じているのだろう。
そして再び奴が現れた。
「グゲーーーーーーー!!!」
空を旋回しながら、俺らの上空を飛び回っている。
あ!ハイコンドルだ。
すると狙いを定めて俺達のとこに向かって、斜めに降下してくる。
俺がハイコンドルを落とそうと立ち上ろうとしたら
「ご主人座っとき、今のワイは誰にも止められんのやーーー!!!」
グリフォンの様子がおかしい。
どうしたのだろうか、この馬鹿鳥は。
魔力集めすぎて頭がおかしくなったのだろうか。
グリフォンのスピードが速かったせいで、ハイコンドルの狙いが外れて少し後から追いかけてくる。
「グゲーー!グゲーー!!」
何か怒ってるっぽい、鳴き声を響かせてきた。
スピード違反した俺達が警察に終われてる気分になるから倒そう。
後ろに張り付いてきた、ハイコンドルに向かって片手を突き出し、氷柱をぶつけた。
「ギョエ!!」
そして海にへと落ちていき、再び巨大な魚の餌さとなった。
「御愁傷様だな、ハイコンドルよ。」
俺は両手を合わせながら祈った。
そんな事をしているうちに、大陸が見えてきた。
おっグリフォンが馬鹿みたいに飛ばしているお陰でかなり着くのが早かったな。
「グリフォン、学校に向かって。」
「了解や任せとき!」
グリフォンの加速によりみるみる大陸が大きくなり、近づいてくる。
港の船を見下ろし、途中の平野を飛び去り、遂に街が見えてくる。
もうすぐ学校だと思ったが様子が変だ。
学校の屋根の部分が崩れて黒煙が上がっているのだ。
それに街の人がみんな外に出て学校の方を眺めていた。
「何だ!いったい何があったんだ!」
「ご主人、何か嫌な雰囲気や、注意しいや。」
「わかってる、取り敢えず学校の上空を・・・!!!」
といいかけた瞬間、空から隕石が降ってきた。
「なんじゃありゃー!!」
「ご主人、あんなの落ちたら学校と街がヤバイで!!」
街の人達も悲鳴を上げて叫ぶ人も出ている。
そして次の瞬間その隕石チリとなって消え去った。
誰かが戦っているんだ!いったいあそこで何が起きてる。
「急いでグリフォン、コロシアムだ。」
「了解や!」
そしてグリフォンと共にコロシアム上空に着いた。
アリッサ先生がジンの背後にゆっくりと近づいて何かを刺したのだ。
俺は目を疑った。
俺は慌てて駆け出した。「《氷を纏え》」
足場をすぐに形成して猛スピードでコロシアムに飛び込んだ。
「ジーーーーーーーーン!!!!」
俺の叫び声でアリッサ先生とネリーが振り向いた。
地面にクレーターを作り、砂ぼこりを舞い上がらせ、すぐさまアリッサ先生の方に突っ込んだ。
「ジンに何してんだ!!!!」
俺はアリッサ先生に近づき殴り飛ばそうとした。
だが、よく見ると涙を流していた。
俺は一瞬で軌道を変えてアリッサ先生の顎を撃ち抜いた。
アリッサ先生はそのまま地面に倒れ気絶した。
すぐさまジンに近づき周りを囲むようにして、分厚い氷の壁を想像して、ドームのようにして囲った。
「ドラ、ジンを頼んだ。」
「ピィーー!!!」
ドラが俺のアタマからジンの背中に飛び移り、短剣を包み込むようにして傷口に張り付いた。
徐々に短剣がジンの体から抜けて、地面に落ちた。
「どうだドラ直せそうか?」
「ピィーー!!」
と頭をコクコクさせた。
よかった、間に合ったか。
俺はほっと一息ついたするとドラが「ピィ!」と鳴いて俺を呼ぶ。
「いったいどうしたんだドラ!」
「ピィ!ピィ!ピヒィ。」
「魔力をくれって?」
「ピィ!!!」
頷いていた。
俺はドラの体に手を近づけた。
すると俺の手を加え込んだ。
体から魔力を吸われてドラが大きく膨らんでいった。
な、なんだこれは、いったい何が起きてるんだ!!
すると分裂して2体になった。
片方は俺の頭に登って、もう片方はジンの傷の中に入っていった。
血は止まって、傷口を緑のゼラチンのようなものが塞いでいた。
「ドラ、これで大丈夫なのか?」
「ピィ!」
と言って頭の上を跳ねた。
傷口の緑色が徐々に肌色に色を変えていった。
すごすぎでしょスライミーの体、万能過ぎるでしょ。
俺はジンをうつ伏せから、仰向けに戻し口に手を当てて呼吸を確認した。
よかった!息はしている、間に合った。
「ドラ、ジンをしばらく看護してくれ。」
「ピィ。」
再び俺の頭から飛び降り、ジンのお腹に乗り体を光で包みこんだ。
俺は氷のドームを壊して、ジンを1人、再び氷のドームで囲った。
そしてネリーに近づいていった。
初めて見たコウモリのような翼を広げて、赤い目をしたネリーを。
ネリーの他にも姉ちゃんも地面に倒れていた。
いったいここで何があったんだ。
誰が敵で誰が味方なのかわからない。
姉ちゃんが倒れてジンが刺され、アリッサ先生は敵だった。
そして、ネリーが傷を負いながらも、たっている。
ネリーはきっとアリッサ先生が近づいたのは、わかっていたはずだ。
「ネリー、いったいなんのつもりだ?」
「ミツキさん私にはわかりません。
いきなり、アリッサ先生がジンさんの背中を刺して。」
「嘘は止めようよネリー、その姿でアリッサ先生がジンの後ろに潜んでいるのは分かっていたんだろ。」
「ばれてしまいますか?そうですよ私はムネモシュネ様の部下、そして忠実なる僕。」
ネリーがあっさりと敵と認め、聞きたくない言葉が飛び出した。
俺は奥歯を強く噛み締めて怒りに震えた。
そうだ、だから俺は人が嫌いなんだ、いづれ人は裏切る。
俺が死ぬ前もだ、仲のよかった奴らですら俺を裏切った。
いじめの標的になったとたん、手のひらを返すかのように俺との関わりを切っり去っていった。
今回は信じようと思った矢先がこれか!!!
俺の顔は、きっと人に見せられないほど怒り狂った顔をしているだろう。
片方の瞳から涙がこぼれ落ちた。
もう、いいや今回は殺人技を解放しよう。
向こうがその気なら俺も殺ってやろう。
今まで人を殺さないように注意してたけど今回はもう・・・・いいよね。
「ネリー、覚悟してくれ、僕は君を殺すよ。」
「あらあら、私を殺すおつもりですか?ミツキさん私とても悲しいです。」
不愉快だ、あぁ不愉快だ、ネリーの言葉が1つ1つに怒りを感じる。
あぁー、これが殺意って奴なんだな。
心はマグマのように煮えたぎっているのに、頭のなかは氷のように冷たく冷静だ。
いや、冷静な気がしているだけなのかもしれないが。
「貴方も殺すようにムネモシュネ様に言われていますので、死んでください、氷の魔神さん。」
「じゃあね、ネリー、いや魔族。」
繰り返される惨劇を回避して!!
ケー○チ君
ごめんなさい、何でもありません。




