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55、ジンの死闘

55話です。


活動の方にコメントありがとうございました。

嬉しかったです。

返信の仕方が分からないのでここでお礼をさせていただきます。


読んでくれている人がありがとう“〆(^∇゜*)♪



刀のルビがおかしかったので直しましたごめんなさい

[ジン]


暖かな日差しを窓から浴びながら校長室の執務机に座り、いつものように書類仕事をこなしていた。


「今日も何事もなく平和ですね。」

 

そんなことを呟きながら、机に置いていた自作のコーヒーを一口飲んだ。

 

「う~ん、味がいつもよりいまいちですね。」

 

いつもより苦味が強く、後味が良くない。

可笑しいですね?いつもと入れ方を変えていませんが。

何かの前触れですかね?

そんな事を考えながら再び書類に向かって、作業を続けていた。

しばらく書類とにらめっこをしながら進めていると。

後ろから、不穏な気配を感じた。


誰でしょうか?私の後ろを取っている人は?

取り敢えず何をしてくるのか分からなかったので、ばれないように気づかないふりをした。


気配が1つだけ徐々に後ろから近づいてくる。

魔王側の手下でしょうかね?

ここに来て、慌てて来したか。

ミツキ君が学校で姿を消したとたんに、行動を移してくるあたり焦っているのがまるわかりですね。


敵に気づかれないよう静かに魔力を練り上げて隠蔽する。

 

「!!、この気配は!」

 

校長室の横の壁から魔力の高まりを感じた。


「いけません!この魔法は!」

 

椅子から立ち上がり。

私は学校側に被害を少なくするために魔法を想像し始めた。

横の壁が高熱で溶かされて、飴のようにどろどろに溶け始めた。

やはり!これはフレア!

私は右手に剣を出現させて、魔法の所に向けた。


「間に合ってください!」


私は、魔法急いで発動させた。


「すべてを喰らいつくしなさい、

青龍(せいりゅう)》」

 

私の剣先に魔方陣が現れて大きな風の龍の顔が姿を現し。

壁をぶち破り、外のフレアの塊を飲み込みし、空に向かって飛び上がった。

空を登りながら龍の体が徐々に真っ赤に光出す。

そして、顔が風船のように膨らみに上空で破裂した。

激しい爆音と、眩しい光が溢れだし空が真っ白に光輝いた。

校舎に爆風が襲い、激しく揺れ窓ガラスが割れ屋根が吹き飛んでいく。


「ぐうっ、何て威力ですか!」

 

風の障壁を目の前に張りながら、爆風を逃がし周りを警戒した。

幸い、校舎は窓ガラスと屋根が吹き飛んだだけで済んだ。

 

「《風を纏え》」

 

私も戦闘体制に切り替えて部屋から外に向かった。

 

中庭はさっきの爆風で荒れ果て周りの建物も無惨な姿になっていた。

真ん中の噴水は崩れ、水が漏れだし、木々はなぎ倒され、地面も荒れ果てていた。

これは片付けが大変ですね!

そして空中に浮かびながら見下ろしているネリー君の姿があった。


「私を狙ったのは、貴方ですか。」


目を真っ赤にさせて、片手に巨大な鎌をぶら下げて、いつもようにを笑顔を見せてくる。

まさか、ネリー君が敵だったとは!

 

「ジンさん、ムネモシュネ様の命令により、貴方を殺させていただきます。」

「ネリー君、貴方は私達の敵だったのですか?」

「そうですよ、私は昔からムネモシュネ様に遣える者。」

「そうですか、それなら遠慮はしませんよ!!」


私は空中にいるネリー君の場所に飛び上がった。

ネリー君が私の方を見て武器も構えずに笑ったままの状態でいる。

可笑しいですね、何か裏がありそうな気配がしますね。


すると横からいきなり斬撃が飛んできた。

私はとっさに剣で受け止めたが勢いが強くそのまま地面にへと戻された。

地面を滑りながら片手をつき、着地して再び上を見た。


崩れた校舎の上に、ドラゴンスレイヤーを構えたナツキ君が姿を現した。

馬鹿な!ナツキ君までもが!

私はこの光景が信じられなかった。

ミツキ君の親しい人達が敵になっている!

まさか!これは。

私はここでフェンリルが殺された時にシヴァにやられた意味を理解した。


「・・・、そう言うことでしたか。」

 

多分彼女達は操られている。

都合が良すぎるのだあまりにも。

ましてはナツキ君にいたっては勇者なのだ。


「ナツキ君、貴方は何故私を狙うのですか?」

「ムネモシュネ様の命令ですからね。すみませんが死んでもらえませんか?」

「イツキ君という人に覚えはありますか?」

「そんな人知りませんが?それが遺言でよろしいのですか?」

 

やはりだ、操られている。

どうやら操るというより、記憶を書き換えられているわけですね。

どおりで、簡単に懐に入れるわけです。

ですが、ここでこの2人を相手するのは文が悪いですね。

コロシアムまで逃げますか。


「《ウィンドカッター》」


私は片腕を振り、二人に向かって8発ずつ、計16発の風の斬撃を放ち、場所を変えるために逃げた。

二人とも余裕で斬撃を消し飛ばし、私のあとを追っかけてくる。

 

「逃げても無駄ですよジンさん。」

「逃がしはしませんよ。」

 

流石は、勇者と吸血鬼です。

油断していると私も足もとをすくわれますね。

後ろから、魔法が飛んでくるのをどうにか避けながら、コロシアムに向かって逃げた。

 

私が本気のスピードで逃げたため、コロシアムで少し一息つくことができた。

 

「・・・これは本気で相手をしなくてはいけませんね。」

 

そして、私の所に向かって光が落ちてきた。

すぐさま横に避け回避した。


「ゴッドサンダーですか!」


どっちかわかりませんが、こう上級と原初級をポンポン撃たれると学生としては強すぎですね。

目の前にネリー君と後ろにナツキ君が着地して挟まれた。

挟み撃ちですか、確かに戦術としては有効ですが。

 

「観念しましたか?ジンさん。

もう貴方に逃げ場はありませんよ」

「早く終わらせて、ムネモシュネ様に抱きつきたいのでジンさんには死んでもらいます。」

 

ネリー君とナツキ君が勝ち誇ったかのような、セリフをはいてきた。

私も舐められたものですね。

私を誰だと思っているのですかね。

 

「私の本気を見せてあげましょう。

魔族に操られた罰です、反省してください。」

 

たまには教師らしいこともしなくてはいけませんからね。

私はマジックバックから一本の刀を取り出した。

神刀天叢雲剣(しんとうあめのむらくものつるぎ)

これは、ヒヒイロカネで鍛えた剣だ。

ヒヒイロカネは古代龍(エンシェントドラゴン)の体の中に出来る鉱石だ。

すべての鉱石の中でも固く、一番魔力が伝わりやすく、更に恐ろしいほどに切れる。

世界を探してもこの剣と同じものはそう無いでしょう。

私は普段本気を出さないのは剣がもたないからだ。

ですがこの剣なら。


私がゆっくりと鞘から抜き放ち。

緋色(ひいろ)の綺麗な刀身の刀が姿を表した。

更にそこから私の風の魔力を纏わせて

金緑色(きんりょくしょく)に光輝いた。


「さあ、来なさい。」

「原初なる~」

「《聖気解放!!》」 

 

私が二人に挑発した。

するとナツキ君がドラゴンスレイヤーを構え、こっちに向かい、ネリー君が詠唱を始めた。

ナツキ君が私に向かって剣を振り下ろすが、はっきり言って遅い。

私は魔神の中でもスピードだけは誰にも負けません。

フェンリルは魔力が高すぎてついてこれているだけなのだ。

一瞬で後ろに回って峰の方でおもいっきりナツキ君の首を撃ち抜いた。

そのまま地面に糸の切れた人形のように崩れ落ちる。


「まだまだ、修行不足です!」

「《メテオショット!》」

 

ネリー君が詠唱が終わり私に向かって土属性最強魔法を放ってくる。

空から隕石が物凄いスピードで降り落ちてくる。


「相変わらず馬鹿げた魔力ですね!」


私は、刀を構え直し魔力を纏う。

普通の人ならここで詰むでしょうが、この剣と私なら!!

 

「はぁぁぁーーー!!!!

疾風連斬(しっぷうれんざん)》」


そのまま隕石に向かい刀を振る。

『ザァンッ』鳴り響いたおとは1つだけ。

だが、目の前の隕石は細切れになりチリとなる。

私が放った斬撃は2000回、風の魔法でスピードを強化し魔神の肉体を限界まで動かす。

更にそこから風の爆弾をちりばめ、それをなぞりながら切るとあり得ないスピードが出るのだ。

この武器だからそこ出来る技であり、普通の人がやったら腕が複雑骨折するのではないでしょうか。

普通の剣なら200は持たないでしょうし。

私はネリー君に振り返りゆっくりと近づいた。

ネリー君から笑顔が消えて真面目な表情になる。


「やはり、一筋縄ではいきませんか。

それなら私も本気でやらせていただきます。」


ネリー君が背中からコウモリの翼を広げ始めた。

今まで隠していた翼を出したと言うことは、本気になったということですか。

すぐに収めなくては、人が集まったら大変ですね。


「来なさい、すぐに終わらせてあげます。ミツキ君が悲しみますからね。」

「氷の魔神ですか?あれも殺さないといけませんね。」

 

笑顔でそんな事を言ってくる。

見ていて悲しいものですね、操られているとはいえ、ミツキ君が戦わなくて本当によかったです。

 

「貴方もすぐに殺してあげます。」

 

ネリー君が私に向かってコロシアムで戦ったときよりも早いスピードで迫ってきた。

吸血鬼ですから、多少の怪我は我慢してくださいよ。

鎌を振り上げ私に切りかかってくる。

お互いに剣を弾き合いながら競り合いが続く。

確かに強くなりましたが!!

まだまだ、経験不足!

ネリー君の斬撃の合間を縫いながら攻め、少しずつ体に私の刀が掠り始める。


「ぐっ!!」

「早く元のネリー君に戻ってもらいます。」

 

私は更に剣速を上げていく。

徐々にネリー君が追い付けなくなり、後ろに押され始め体勢を崩しのけ反った。

今です!崩した体勢に向かって刀の峰をうち当てた。

それでも、鎌で何とか防ぎ後ろに空中バク転をしながら着地した。

押されながらもこうも動けますか。

流石は、吸血鬼と言う所ですか!


「や、やりますわね!」

 

ネリー君が息を荒くしながら、睨み付けてきた。

そして、私が再び、刀を構えた瞬間、『ドスッ』と背中から何かが刺さった。


「何!」


私が後ろを向いた瞬間、涙を流しながら背中から私の心臓に向けて短剣を突き刺していた。


「アリッサ君、(きみ)も・だった・の・か。」

 

私はそのまま地面に前のめりに倒れた。

 

 

あーー、ジンやられちまった。

強キャラが背後を取られてやられる。

みんな後ろには気をつけてね!

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