36、学年トーナメント予選開始
36話です。
フェンリルとの激闘の末、俺は目覚めた。
まぁ、俺じゃなくて戦ったのは、スノウフェアリーなんだけどね。
だが、今日は滅茶苦茶頭が痛い。
何これ吐きそう、スゲー頭が痛い、何これ二日酔い、酒のんだことは無いからわからないけど。
俺は始めての感覚に戸惑いながら「うん、うん」唸っていると。
「大丈夫ですか?ミツキさん。」
とネリーが心配しながら顔を覗いてきた。ネリーがおでこに手を当ててきた。
あーー、冷たくて気持ちいい。
「風邪、・・ではないようですね。
これは、魔力切れではないでしょうか。もしかして夜の戦いでギリギリまで魔力を使用しましたか。」
「うん、鼻血が出てきて、そのまま倒れたよ、こんなに気分が悪くなること無かったから。頭痛い。」
頭が痛い割れそうだ、それに吐き気もする。車酔いにひどい頭痛をブレンドした最悪な状態だ。
「今日はトーナメントですが、お休みしますか?」
「いや、出ないとこの部屋が使えなくなるから出る。」
と俺はベッドから起き上がっよろよろしながら制服に着替える。
すると急に頭からドラがポンと言う音を鳴らして現れた。
あれ、どうしてドラが出てきたんだ?
するとドラが「ピーー」と鳴いて光った、どうやら俺を治療してくれたようだ。
さっきまでの気持ち悪さと頭痛が嘘のように消えた。
あれ、治った、やった気持ちがスッキリする。すげー、ドラ様々ではないか。俺はお礼を言うためにドラを頭から下ろした。
するとまた、あの頭痛と吐き気に襲われた。
「お、おぇ、」俺は一瞬固まってしまった。きっとまた、顔が青くなっているだろう。
そのままドラを地面に落として、床に崩れ落ちた。
「大丈夫ですかミツキさん!!!」
とあわててネリーが床にしゃがんで俺を優しく抱き上げる。
俺はまるで最後を迎えてしまうかのような雰囲気を出しながらネリーの頬に手を当てた。
「ごめんねネリー、僕はどうやらここまでのようだ、あと・は・た・たの・ん・だ。」
俺がガクッと崩れ落ちた。
ネリーが苦笑いしながら。
「ミツキさん、魔力切れでは死にませんから安心してください。」
ネリーが素で返してきた。
おっえ、吐き気が、何故だ、何故舞い戻ってきた。
そして地面に落としたドラがおでこに乗ってきた。
「ピ~ピ~」と言ってまた、治療してくれているようだ。
俺にはやれやれと言われているような気がしたが、きっと気のせいだろう。
そして俺はドラを頭に乗せたまま、ネリーと食堂に向かった。
食堂に向かう途中から着くまでの間にみんなの視線が俺の頭に注がれている。
それもそうだろうな、いくら弱くても頭に魔物乗せてるんだしな。
何かひそひそ言われているが無視だ無視。
俺は食事を選んで席に着いた。
今日は少な目にしておこう、もしドラが落ちたら俺はきっとテレビでお見せ出来ない映像が出てしまうだろう。
いつもの量の3文の2くらいを頭に居るドラに運んだ。
「ほーら、食えドラ今日はお前がいないと俺は死んでしまうからな。」
嬉しそうにばくばく食べるドラに若干癒された。
ネリーが心配そうな顔をして俺をみていた。
「大丈夫でしょうかミツキさんは。」
とネリーがポツリと呟いていた。
そしてご飯食べ終えて教室に向かった。
「みんなおはよう!」
「皆さんおはようございます。」
と俺達が挨拶をした。
「「「おは!!!」」」
と3人が俺の頭を見て驚いていた。
ヤンナが最初に笑いを堪えながら。
「ミ、ミツキ、貴方、あ、頭をスライミーに襲われてますわよ。くふ。」
襲われてねーはむしろ助けられてるんだよ。それに笑ってんじゃねーよ。
次にキサラギが心配そうに?
「ミツキ殿、頭に魔物が乗っておるが、だいしょうぶなのか?」
「うんペットだからね。」
最後にアーサーが立ち上がってドラを駆除しようとした。
「ミツキさん、今からそいつを倒すから動かないで。」
「落ち着いてアーサー、これ襲われてないから。」
俺はアーサーを必死に押さえた。
Aクラスは朝から大騒ぎだった。
そしてアリッサ先生が教室に現れるが俺の頭のドラを一目みて、そのままスルーした。
流石先生だ、どんな状況でも慌てない。あ、そう言えばドラを見たことあったわにアリッサ先生は。
そして教壇に立って。
「はい、皆さん席についてください。」
と、アリッサ先生に言われて席に着いた。あ~あ、いよいよ始まるのか今日がワクワクしねー、むしろ恐怖しかねーよ。
「今日は学年トーナメントが始まります、この朝礼が終わり次第すぐにコロシアムに集まってください詳しい説明は向こうで行いますので。では向かってください。」
とアリッサ先生の朝礼がが終わり俺達がコロシアムに向かった。
コロシアムに一年生の全生徒が集まっていた。何故か2年生はコロシアムの周りの観戦席に座っていた、何で2年生がいるんだ?
するとコロシアムで観戦席の方に王さまが座りそうなそうな感じのイスにジンが座っていた。「え、偉そうな」俺はジンを引きずり下ろしてやろうかと思ったがやめた。下手に悪目立ちしてはいけないな。
すると立ち上がってマイクに向かって歩きだした。
「今日は待ちに待った学年トーナメントの日ですね。
みなさんは何故、2年生がここに居るのか不思議に思いませんでしたか。
それはですね、このトーナメント後は2年生が作ったパーティーに誘われてることがあるかもしれませんよ。もちろんトーナメント後は一年生でも作ることが出来ますが。外は魔物もいますので2年生に手引きしてもらうのも1つの手でしょう。
それではみなさん頑張ってくださいね。」
とジンがの挨拶が終わった。
そして前の設置されている台の上に滅茶苦茶マッチョな上半身裸の黒いハゲが現れた。
初めて見たこんな先生いたんだ。
「今からトーナメントの説明を行うぞ、まず予選を行う、予選は9組に別れて行うぞ。今から1人ずつ紙を引いてもらう、その番号が自分の組だと思ってくれ。1組から予選を行ってもらう。その組で最後まで立っていたものが、トーナメントに進むことが出来るぞ。
それではDクラスから引いていけ。」
と先生に言われてDクラスから前の机の箱から紙を引いて行った。
9組に別れるのか、多少はバラけるだろうな、Aクラスの人と当たると予選からめんどくさそうだな。
「ネリー、どうにかして5位以内に入ろうか部屋が変わるのは嫌だし。」
「そうですね、私としてはミツキさんが一緒ならどこでも構わないのですけど、ミツキさんがそう言うのなら頑張りましょうか。」
ネリーもおおむね頑張ってくれそうだ。
そして俺達が紙を引く番になった。
すると紙を引く机の所に二人組の男女の生徒がマイクを持って立っている。
あれ、あんな人いたかな?2年生かな?両方とも頭に耳が付いていた。獣人のようだ。
まずはヤンナが紙を引きに行った。
すると女子生徒がマイクで語りだした。
体でジェスチャーを交えながら。
「それでは、運命の瞬間だ。
まずは第5位の女帝ことヤンナさん今の意気込みをどうぞ。」
「私は、女帝ではありませんわ。
誰ですか、そんな事言った人は踏みつけますわよ。」
ヤンナが顔を真っ赤にして叫んでいた。周りは軽く笑いが起きる。
そんな事言ってるから呼ばれるんじゃねーのか?
「はい、ありがとうございました。
ではこの箱から紙を引いてください。」
とヤンナを無視して箱を出した。
あれ、何で俺達だけ箱が違うんだ?
「この箱はAクラスがバラけるようにするための箱ですね、皆さん当たった人は御愁傷様、当たらなかった人はラッキーですよー。」
とノリノリで中継していた。
さっきから気になってんだけど誰なんだこの人は?
「あ、申し遅れました、皆さんどうも、2年の放送係のタマ、と。」
「ポチです。」
男子生徒の方、やたらテンションが低いな。
てか、タマとポチってふざけすぎだろ。
きっと偽名なんだろうけど、もうちょっとましな名前無かったのかよ。
てか、放送係って何じゃそりゃ。
そしてヤンナが紙を引いた、タマに渡した。
「それではヤンナさんの番号は・・・・・・
5番です、5番が埋まりましたー。」
すると周りから歓声やら悲鳴やらが上がる。お祭り騒ぎだなこれは。
「それでは次、アーサー・アルシェ君どうぞー。」
とタマにアーサーが呼ばれた。
アーサーがタマの前に来ると。
「では第4位の火の貴公子こと、アーサー・アルシェ君、今の意気込みをどうかにゃー。」
「僕はこの試合で想いを伝えたい人がいるもし戦うことになったら想いを伝えよう。」
会場の女子生徒が「キャーー」と歓声をあげる!!!
男子生徒からはブーイングがおこる。
のりがよすぎないかここの人たち。
何か、仕込まれてんのこれ、打ち合わせでもしてたのか?
「おーーと、アーサー君から大胆な発言が来ました、アーサー君を射止めたのは一体誰なのでしょうか面白くなってきましたね。では紙をどうぞ。」
そして、アーサーが引いた紙をタマに渡す。
「それでは、アーサー君の番号は・・・・・・・
7番、7番が埋まりました。」
周りからまた悲鳴と歓声がおきる。
みんなやっぱりAクラスとは戦いたくわないよね。
「では次はキサラギ君どうぞ。」
とタマに呼ばれる、キサラギが前に行くと。
「それでは第3位の隼ことキサラギさん今日の意気込みをお願いします。」
「取り敢えずこのトーナメントで一位を目指すので皆よろしくお願い申す。」
ふつーだ、いや、むしろ真面目だ。
逆に不自然に感じるから雰囲気って怖いよね。
箱から紙を取って、タマに渡した。
「えーとキサラギ君の番号は・・・・・2番ですね、2番が埋まりました。」
また周りが騒ぎだす、キサラギは2番かあとは、1、3、4、6、8、9が残っているか。
「さあ、どんどんいきましょう、次はネリーさん来て下さい。」
とネリーが呼ばれた。
「行ってきますね、ミツキさん。」
と言ってネリーがタマの方に向かっていく。
「それでは、第2位の白銀の姫こと、ネリーさん、貴方の噂はよく聞いていますよ、ぶっちゃけ、1位のミツキ・カガミさんとはどういう関係で?」
とタマがとんでもないことを聞いていた。おい、あいつ、何言ってるんだ、耳を引っ張ってやろうか。
「そうですね、私の大切な人ですね。」
すると周りがざわざわし出した。
頼むぞネリーさん変なこと言わないでくれよ。
俺はネリーの言葉にひやひやしていた。
「ぶっちゃけ、好きですか。」
タマが爆弾を投下してきた。
おい、お前ホントにトーナメントに関係ないこと聞いてくんなよ。
そして周りが静かになった。
おい、ざわざわしてろよ、何でみんな聞き耳たてるんだよ。
「はい、大好きです」
ネリーが笑顔で言い切った。
さっきの静さが一変して、周りは騒ぎだした。
「私のおねーさまが。」、「俺達の姫が。」と周りは叫ぶ者泣き出した者、こっちを睨んでくる者とさまざまだ。
えーー!ネリーのファンが多くないか、はじめて知ったんだけど。
あれ、視線がめっちゃ来るんですけど。怖!え、怖何、何なの!
いや、あれだけ綺麗だからファンが出きるかなとわ思っていたけ、どこんなにいたとは。
「さて、フラレた人は男女とも御愁傷様でした、さて番号をお願いします。」
タマがあっさりとぶったぎった。
お前が巻いた種だろうが最後まで面倒みろや。
ネリーが紙を引いてタマに渡した。
「えーと、ネリーさんは・・・・・・・9番ですね、9番が埋まりました。」
そしてまた、悲鳴と歓声に包まれた。
「それでは、皆さん最後の方です、栄えある第1位のミツキ・カガミさんどうぞ。」
とタマに呼ばれた。
このやろう、さんざん引っ掻き回しやがって。
俺がタマの方に行く。
「それでは、1位のリトルウルフことミツキ・カガミさん、今のお気持ちをどうぞ。」
何だよ、リトルウルフって誰が決めたんだよそんなこと。
ジンは顔を手で押さえながら笑いをこらえていた。何で笑ってんだあいつ。
「あのーリトルウルフって誰が言ってるんですか?」
「え?、皆さんが行っていましたよ、貴族に喧嘩を売っている小さな狼の獣人さんがいると言う話を聞きましたよ。」
あーー、間違いなく俺だよ悪いかよ、やってしまったもんはどうしようもないんだよ。
俺は軽くすねる。
「では、最後ですから引いてください。」
とタマに言われてしぶしぶ引いた。
そしてタマに渡した。
「それでは、ミツキさんは・・・・・・
3番です、3番に決まりました。」
「うをーー俺達の姫を取り戻すぞ。」
「ネリーおねー様は私達の手に。」
と周りが騒ぎだした。
あれ?・・・俺だけおかしくないか?
ヤバい予感がびしびし伝わってくる。
「予選を始めるよ。みんなもらった紙を破ってねー。
それじゃあ学年トーナメント予選1年の部始まるよーーーーーー!!!」
タマの放送が響いた。
俺達は番号の紙を破った。
「クク、リトルウルフだってミツキ君。
もしあれがフェンリル君だったら。
大暴れしていただろうね。」←ジン




