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15 ミツキVSジン ジン視点

15話です

今日は待ちに待った試験日ですね。

裏では良くないことがちらほらと起きていますが……今日くらいは忘れるとしましょう。


さて、今回の受験者は――1018名ですか。

年々増えているとはいえ、今年は特に多い。

ですが受かるのは400人ほど。なぜこれほど大きな学校なのに定員が少ないのか?


それは、この学園の半分が学生寮として使われているからです。

二年間、この学園で生活するための場所――。

学ぶ場に寮、研究者の研究施設、武器を作る鍛冶場、調合室……。

あれこれ詰め込んだ結果、学園はこの規模になったのですよ。


……まあ、それはさておき。


「例の“フェンリル”の名前はわかったのかい、アリッサ君」

「ええ、調べました。名前は――ミツキ・カガミ様」


ミツキ・カガミ……。

やはり別人なのか、それとも記憶を失っているのか……。

やはり、自分の目で確かめた方が早いですね。


「ねえ、アリッサ。僕が直接、ミツキ・カガミ君の試験監督をしてもいいかな」

「なっ……何を言っているのです! そんなことできるはずがありません。試験管は決められた教員の分身を送り、特殊結界内で行うのが規則です! 第一もし違ったら、どうするつもりですか!」


怒るアリッサ。まあ、当然の反応です。

けれど――面白そうなものを前にして、手を出さずにいられるでしょうか?


「もし落ちてしまったら? それは惜しいだろう」

「……それは、その程度の人だったというだけです」


やれやれ、らちが明かない。

ならば――命令するしかありませんね。


「アリッサ。命令だ。今すぐ準備しろ」


顔を赤くしながらも、彼女は素直に従う。

「……はい、直ちに準備いたします!」


強く言えば言うほど動いてくれる……助かりますよ。

すぐに戻ってきたアリッサが差し出した紙を受け取り、破る。


転移魔法が発動し、光に包まれた。

――次の瞬間、私は闘技場のような結界空間に立っていた。


ここは訓練用に設計された異空間。事故が起きぬよう、回復術式も常に展開済み。

……安心ですね。


まだ来ない……。

ああ、しかし胸が高鳴る。もしこれが本当にフェンリルなら――久々に、心から暴れられる。


やがて光が弾け、目の前に少女が現れた。

白銀の髪、狼耳……ミツキ・カガミ。


――フェンリルの姿に、あまりにも似ている。


だが、まずは試験を始めねば。


「これより試験を開始します。方法は一騎討ち。どちらかが倒れると自動で戻されますので安心を」


「ジン……どうしてここにいるの?」


彼女の問いには答えない。今は監督――試験官としての役割を果たすのみ。


「5……4……3……2……1……開始」


右手にカットラスを呼び出し、一気に振り下ろす。

氷の剣で防ぎ、横へ跳んだミツキ。悪くない反応だ。


続けざまに攻撃を仕掛け、氷の防御を砕く。

……だが、粗い。力押し、制御が甘い。


――フェンリルなら、もっと研ぎ澄まされた一撃を放ってきたはずだ。


「やはり……別人か。それとも記憶を……」


そう思った瞬間。


私は背後に回り、手刀を首筋に叩き込む。

ミツキの体が崩れ落ち――る、はずだった。


……だが。


「……っ!」


地面に手をつき、腕力だけで跳ね起きる。

血走った瞳でこちらを睨むその姿。


次の瞬間――


「シヴァァァァァアアア!!!」


咆哮と共に、獣のように飛びかかってきた。


拳を受け止める。重い。

剣ごと、体ごと吹き飛ばされ――背中に氷塊が直撃する。

ドロップキックが叩き込まれ、壁をぶち抜かれて埋まった。


「……っはぁ。……これだ、この圧……!」


理性を失った暴威。

だが、間違いなく――これはフェンリルだ。


「すまないな、フェンリル君。本来の君はこんな戦い方をしない。だが……今は止める」


緑の魔力を纏い、風が渦巻く。


「《風を纏え》」


空気が震え、嵐が巻き起こる。


吠えるミツキが、氷の足場を蹴って突進する。

拳の雨。牙を剥く獣の勢い。


だが――理性がない。

だからこそ、攻撃は読みやすい。

私は一歩、二歩と紙一重で避け、返す拳を腹に叩き込む。


「ぐっ……!」


呻きながらも食らいついてくる。

氷の槍、氷塊の嵐。だが風の刃がそれらを切り裂き、吹き飛ばす。


「……もう十分だ。眠ってくれ」


跳び上がり、カットラスを振りかぶる。

彼女が獣のごとく吠え、突進してくるその瞬間――


「――《空断剣》」


一閃。

空間ごと切り裂くような斬撃。


轟音。地を走る裂け目。

そして、彼女の小さな体から赤が散った。


「……っ」


血を吐き、前のめりに倒れるミツキ。


私は着地し、剣を消す。

膝をつき、そっと彼女を抱き上げる。


「本当に……君だったんだな、フェンリル君」


理性を失った獣のような戦いぶり。

けれど確かに、私が知るあの魔神の力だった。


「……すまない。君に、こんな形で刃を向けてしまうなんて」


胸に痛みを抱えながら、私は彼女を治療室へと運んだ。

次に目覚めたとき、必ず確かめなければならない。

本当に彼女が――あのフェンリルなのかを。



---

暴走ミツキが現れた。

暴走ミツキの攻撃、ジンに5000のダメージ

どうしますか?

・たたかう

→とくぎ

・まほう

・アイテム


とくぎ空断剣、暴走ミツキに9999のダメージ

暴走ミツキを倒した。

経験値を999999獲得した。

称号ミツキちゃんバスターを手にいれた


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