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狐雪堂改革と移り変わり

この話で時間がすごく経ちます。

変な文章になっているかもしれませんが、ご了承ください。

昨晩、御子神は瑠璃に隠していることを明かした。

瑠璃の態度は変わらなかった。

いや、前よりも厳しくなった。

「御子神さん! 煙草を吸うんだったらちゃんと座って吸ってください! 危ないですよ!」

寝転がってくつろいでいた御子神に怒号が飛ぶ。

それにシャキッと背筋を伸ばして正座する。

「なんか厳しくなってないかい?」

「そりゃもう厳しくしますよ! 寝たばこは危ないですし、御子神さんはちょっと目を離すとダラダラするんですから」

店の中で、商品をきれいに整頓させながら、瑠璃は御子神を怒る。

「・・・なんだかなあ」

「御子神さん」

「ん?」

「一つ聞いておいていいですか?」

瑠璃が手を止めて、御子神を見る。

「なんだい?」

「このお店の営業方針を変えるつもりはないんですか?」

「うーん。変えるつもりはないなあ。これでもちゃんとやっていけてるし・・・」

「そんなんだから、お客さんが来ないんです! 少しはお客さんが来るようなことをしましたか?」

御子神に詰め寄り、真剣な表情で見る。

「い、いや~・・・」

御子神は視線を泳がす。

「ちゃんと、目を見て、はっきり、答えてください!」

瑠璃の顔を両手で挟んで、自分に向かせる。

「さあ!」

御子神の顔を挟んだまま、真剣に見る。

「・・・・・・・・・何もしていません」

その答えに瑠璃は挟んでいた手を離して、盛大にため息を吐いた。

「・・・」

瑠璃は頭を抱えていた。

「・・・」

御子神は気まずそうに煙管を吸っていた。

「・・・このお店を改革しましょう」

「え? 別に必要ないんじゃ・・・」

「とりあえずは、桜華屋の奥さんに色々聞いてきますね」

「え、ちょ・・・」

「帰ってくるまでにお店をどういう風にしたら、お客が入るか考えておいてくださいね。じゃあ、行ってきます」

「ちょっと、待っ・・・」

瑠璃は御子神の制止を無視して、店を出ていく。

制止するために伸ばした手は、意味を為さなかった。

御子神はしばらく目をぱちぱちとさせて、動きが止まっていた。

その時、笑いを堪えるような声が聞こえた。

声のした店の入り口を見ると、口元を手で押さえている統吾の姿があった。

「・・・」

御子神は笑いを堪えている統吾をじとりと睨む。

「くっくっくっ・・・」

「・・・お前」

「ぶはっ! す、すまん・・・つい、耐えきれ、なく、な・・・あははははは」

統吾は大きな声で笑いだした。

御子神は一層鋭く統吾を睨んだ。

「・・・」

統吾は笑いすぎて力が抜けたのか、しゃがみこんでいる。

「はあ・・・はあ・・・。やっと、落ち着いた」

深呼吸をして、統吾が店の奥に入ってくる。

それを始終変わらず御子神は睨み続ける。

「それにしても、お前随分と尻に敷かれてんな」

統吾は勝手に茶を飲み始める。

「尻に敷かれているとは失礼だな。ただ、あの子の気が強くて圧倒されてるだけだ」

「どうだか」

統吾は軽く笑った。

「それで、一体何の用だ?」

「金を支払いに来てやったんだ」

「やっと払う気になったか」

「まあな」

統吾はそう言うと、御子神の目の前に大きなカバンを置く。

「ざっと、二十年分だ」

御子神が中身を確認する。

中にはぎっしりと日本紙幣が詰め込まれている。

「あと、七十七年分足りないぞ」

「それはまたあとだ」

茶を一息に飲む。

「いい加減、追い出されたいのか?」

「追い出さないだろ? 近くに本屋が無くなって困るのはお前の方だからな。なあ、引き篭もり?」

ニヤリ顔で統吾は御子神を見る。

「俺は引き篭もりじゃない。ただ客が来ないだけだ」

むっとした表情で統吾を見る。

「ははは。早いとこ考えておかないと、嬢ちゃん帰ってくるぞ?」

「・・・うるさい」

「はっはっはっはっ!」

統吾は豪快に笑うと、帰って行った。

「まったく・・・一体何がしたかったんだ」

御子神がぶつぶつと言っていると、

「ただ今戻りました」

瑠璃が帰ってきた。

「お、おかえり」

「御子神さん。ちゃんと考えておきましたか?」

「い、いや・・・」

「だろうと思って、奥さんに色々聞いてきました。少しずつお店を改革していきたいと思うので、色々相談しても?」

「・・・わかった」

「よかった。自分ひとりで決めるのは嫌だったんです。これなら御子神さんも納得できると思います」

瑠璃は嬉しそうな顔で言う。

それに御子神は小さくため息を吐いて、微笑んだ。


それから数ヶ月に渡って、狐雪堂は改革していくことになった。

古い店だから、その景観を残したまま雑貨屋としてはやっていけるような明るい店に少しずつ変わっていく。

そして、季節は冬から夏に移り変わった。

夏は人間が解放的になる季節。

妖怪たちも春から続く毎夜のどんちゃん騒ぎが一層強くなる季節。

祭りが各地で行われる季節。

そしてもうひとつ。

騒ぎに乗じて、おかしな連中も増えてくる季節。

御子神は季節が夏になり、少しの不安感を抱えていた。

変な文章となってしまいました。

いかがでしたでしょうか。



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