探偵
地域のドンマダムに紹介されたのは西条弁護士。
そして探偵は中目黒の探偵事務所だった。駅前まで出れば電車は30分ほどだ。
バスで駅前へ。久々の都会だあ〜渋谷だあ〜と思いながら出掛けた。
目黒川沿いの事務所は、結構年季が入っている。
情報さへメールすれば調査初めてくれると言われたが、何でも目で見て声を聞いて確認したい年齢なので
わざわざ来たのだ。
探偵は、元警察官だと言う2人。
男性も女性も3.40代くらいだ。
出されたエスプレッソコーヒーが美味しくて驚く。
「ウチは離婚弁護士の西条さんからの依頼がほとんどなので裁判を有利に進める資料作りのノウハウはお任せください。」といかにも元刑事らしい男性が会釈する。
「いえ、離婚する気は無いんですの。息子も受験だし。
ただ現状把握はしておくべきかと思いまして。」と話す。
「そうですか?すると、相手から慰謝料とか取れないと奥様の持ち出しになってしまいますが…大丈夫ですか?」と調査費の心配を男性がする。
「はい、仕方ないです。それで家内安全が買えるなら。」とまた外壁修理が遠くなるなあ〜と諦める。
まずは大学費用と夫の浮気を把握するのが先決だ。
「あの…この頃、誰かに恨まれたとか無いですか?」事務所の女性が、なぜかみゆきの背後を気にしてる。
先日の悪夢の話しをするべきか?
「調査の参考にもなるので、何か気になる事があったなら聞かせて下さい。」と男性に促された。
「先日、家の近くで殺されかける夢を見たんです。
その昼間にその場所で私と同じ髪型の人形が片目を串で貫かれてました。
多分それを見て、そんな夢を見たんだと思います。
ごめんなさい、変な話しちゃって!」と2人の顔色を見る。
変な奴だと思われてないか不安なのだ。
「いえいえ、貴重なお話です。ご近所の方とトラブルとかは?」と女性がみゆきの後ろばかり見てる。
何か…見えてるのだろうか?
「そう言えば…昔、私がしたことか許せないと言ってる人が近くに引っ越してきたと親から聞きました。」と話す。
「すみません。差し支えなければ聞かせていただけますか?それは女性じゃないですか?」と聞かれた。
「はい!そうです。従兄弟の奥さんなんですが、従兄弟の葬儀で私が後で香典返しが困らないようにと気を利かせて棺桶やその後ろの花などを四方八方からもれなく写真撮ったんです。
それを奥さんが、あとから手紙で非常識だと。
そうだ!碌な死に方しないとか書かれてました!
そんな物言いする方が問題だと思いません?」とみゆきも手紙の文面を思い出してきた。
「…う〜ん、僕ら元が警察なので死の場面に良く直面するのですが…良くないと思いますよ。
良かれと奥さまが思っても喪主の方の了承を得てから撮りましたか?」と男性が女性と顔を見合わせてからみゆきの方に聞く。
「いえ、まず撮影してからですね。その後にこれで後々困らないからと話しました。
葬儀は、本当に後から香典返した返してないで揉めますから!」と嬉々として話す。
「従兄弟と言うことは、お若かったんじゃないですか?お子さんとかの前で?パシャパシャと?」とまた聞かれた。
「はい、30代ですかね〜まだ、子供達も小学生に幼稚園くらいの子も。」と話した辺りから雰囲気がおかしい。
「おせっかいだし、断りもなく写真を遺族の前で泣いてる人の前で撮ったのは…」男性が下を向いて頭をかく。
「分かりました。なんで背後にそんなバケモノが居るのか。私には何もしてあげられませんが、気を付けて下さい。」と女性に至っては塩を撒かれた。
「ちょっと!失礼じゃないの!塩撒くとか!」思わず立ち上がって声を上げた。
「奥様に撒いてません。後ろでアナタを串刺しにしょうとしてる女が居るんですよ。それを祓いたいなと。」女性が塩を撒き続ける。
中目黒ゴーストの2人を出しました。
探偵事務所と言えば2人なので。
ホントにあちらで主人に謝りに行って貰いたい!
すぐ!
子供達は、忘れたみたいで仲良くしてますが。
私は死ぬまで許さない!死んでも許さない!




