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白い家  作者: たま


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異変

夢だったが、息子の悲鳴は本当だった。

夫が帰宅して階段を駆け上る音が!

「どうした?こんな夜中に窓開けて!何叫んでるんだ?!」と隣室で息子と夫の声が。

まだ寝起きでボーッとしてるみゆきもヨロヨロと隣の公(こう)の部屋へ。

「母さんが!母さんが、アソコの暗闇坂のてっぺんで大きな人形に殺されそうになってるの見たんだ!」と公が言うが、夫は窓を閉めて叱る。

「何を言ってるんだ!母さんなら隣の部屋で寝てたろ。おい!しっかりしろ!ノイローゼじゃないか?

明日、学校休んで病院へ行ってこい!

みゆき、ちゃんと連れて行けよ。」と夫がめずらしくみゆきに指図する。

「いやよ!ヤメてよ〜そんな恥ずかしい事。

先生にどう言えばいいのよ?

きっと変な夢見たのよ!

私も悪夢見てたし!あの山から誰かに突き落とされる夢!」みゆきが言うと公と夫の清貴(きよたか)が顔をこわばらせた。

「それだよ!オレがさっき勉強に疲れて窓開けたら、母さんが襲われてたの!見たんだよ!」と公(こう)が清貴(きよたか)に訴える。

「…お前ら2人とも頭がおかしくなったのか?

恐い恐い、やっぱり彼女の言うとおりなんだ。

とにかく病院へ行ってくれ!

そうだ!みゆきも見てもらってくれ!医者に!」そう言うと夫は部屋から出て行った。

「母さん、大丈夫?」公が心配してくれるが訳が分からない。

「大丈夫よ、変な夢見ただけ!あんな事で頭おかしいとか!失礼よね!

公は気にしないで!勉強しなさい!良いわね?」念押しして部屋を出た。

「冗談じゃない!夢と現実がリンクするとか、ある訳無いでしょ!」みゆきは自分に言い聞かせた。

夫の清貴は寝室には来ず下のリビングで寝たようだ。

「ふん、やっぱり女に入れ知恵されてるんじゃない!

まあ、でも私もそうやって清貴に付け入って妊娠結婚したしね。

離婚はしないけど探偵に調べて貰う必要はあるかも?

確か、婦人会の長年重鎮されてたマダムが良い弁護士と探偵を知ってたはず。

紹介していただけるか聞いてみよう!」みゆきがまだ地域の婦人会入りたての頃、生意気やってエラい目にあった地域のボスみたいな婦人がいるのだ。

それからはその人に目をつけられないように隠れながら仕切り倒してきた。

80過ぎの本当に電鉄会社がこの住宅地を拓いた当時の人だ。今はお高い老人ホームに入られている。

確か入居金が5000万とか?

明日、病院ではなくその方に良い弁護士と探偵を紹介してもらおう!と心に決めて眠った。

公も勉強合間に友人に相談していた。

「そっち系なら任せろ!動画でスゴい人見つけたから!一応俺メンバーシップ入ってるから、お前の事話してみるよ。」と言われた。

公の学校はエスカレーターのおかげで自分の好きなことに受験を気にせず突き進む変な奴らが多いのだ。

おかげで卒業生は、占い師や動画配信者、ミュージシャンや芸人と多岐にわたる。

オカルト強い友達に相談したのだ。

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