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月の国の先輩  作者: ぬぱ


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2/5

二人っきりのお勉強会

 店に入ると先輩が先にテーブルに座って僕に向かって手を振ってきた

 僕は先輩の向かいの席に座った

 「先輩って和食が好きだったんですね」

 「そうだよ」

 「外食で和食食べることが少なくて、おすすめってあります……?」

 「天ぷらがおすすめだよ!悠君苦手なものとかってある?」

 「特にないですけど……」

 「よかったら同じ天ぷら御膳にしてみない?」

 「それでお願いします」

 先輩にお任せした状態で注文を終えた

 

 注文を待っている間先ほど買ったアニメグッズの話をしていた

 一通りアニメグッズの話をし終わった時先輩が

 「もうすぐ夏休みだけど悠君って何か予定あるの?」

 そう尋ねてきた

 「特にないですね」

 「友達と遊びに行ったりしないの?夏祭りとか、花火大会とか……」

 「そんな予定全然ないですね、先輩は予定とか結構埋まってたりするんですか?」

 「そうだね、遊びに行ったりとかするかな」

 「いいですね!楽しんで来てくださいね!」

 先輩と一緒に夏祭りや花火大会行きたかったな……

 僕がそんなことを思っていると

 「悠君って夏祭り誰と行くかってまだ決まっていないんだよね?」

 先輩がそんなことを聞いてきた

 「そうですけど……」

 「よかったら一緒に行かない?」

 「先輩は友達と行くんじゃ……」

 「実は夏祭り一緒に行ける人まだ見つかってなくて、だからよかったら一緒に行かない?」

 「僕なんかでよかったら……」

 「よかった!夏祭りの日予定空けててね!」

 先輩から誘ってくれるなんて思っておらず、思わぬ出来事に心の中でガッツポーズを決めるのであった

 

 そんな話をしていたら注文していた天ぷら御膳が届いた

 運ばれてきた天ぷら御膳は思っていたよりも大きく

 「うぉ……」

 小さく驚愕の声を漏らしてしまった

 その声が聞こえたのか先輩が

 「天ぷら御膳、結構大きいよね」

 そう言ってきた

 「そうですね、まさかこんなに大きかったとは……」

 天ぷら御膳は山盛りに積まれた天ぷら以外に山盛りのごはん、お吸い物、茶碗蒸し、デザートの団子などなどほかにも多くの物が運ばれてきた

 先輩を見ると美味しそうに笑顔で食べ進めていて

 「この天ぷらとてもおいしいよ!」

 笑顔でそう話しかけてきた

 そんな先輩に見惚れて手が止まっていると

 「早く食べないと冷めちゃうよ」

 そう先輩に言われた

 そのため僕も天ぷら御膳を食べ進めるのであった


 「おいしかったね!」

 食べ終わった先輩が笑顔でそう話しかけてきた

 「そうですね、ですけどもうおなかいっぱいです……」

 「量多かったもんね、大丈夫?」

 「たぶん大丈夫です……」

 食べ過ぎて少し体調が悪そうにしている僕を心配そうにする先輩と共に店を後にするのであった


 「結構夜遅くなっちゃったけど大丈夫?」

 「僕は大丈夫ですよ、先輩のほうこそ親御さんとか心配してないですか?」

 「大丈夫だよ!今日は遅くまでありがとう!」

 「こちらこそですよ」

 「夏祭り一緒に行こうね、約束だよ!」

 「はい!約束ですよ!」

 先輩とそう約束をし、お互い帰路へとついた

 先輩と別れてから僕は公園で食べ過ぎたことに後悔をしながらベンチで休むのであった


 夏休み前最終日クラスでは夏休みの予定について話している人が多くいた

 そんな中僕は

『先輩とほんとに夏祭り行けるのかな……』

 そんなことを考えながら下校の準備をしていると

 〔後で部室来れる?〕

 そう先輩からメッセージが来た

 そのメッセージを見てから僕は駆け足に部室へと向かうのであった


 部室に行くと既に先輩が着ていた

 「学校お疲れ様!いきなりなんだけどさ、悠君って夏休みの課題って出た?」

 「出ましたけど……」

 「噂で聞いたんだけど一年生の課題が過去一多いって……」

 「そうですね……正直夏休みの中に終わるか怪しいです、もしかしたら夏祭りも行けないかもです……」

 「よかったら夏休みの課題一緒にやらない?」

 「いいんですか?」

 「もちろんだよ!場所は私の家とかにする?」

 「先輩の家、いいんですか?」

 「いいよ!じゃあ決まりだね!」

 こうして夏休みに新たに先輩との予定が埋まるのであった


 「……お邪魔します」

 「いらっしゃい!わざわざ来てもらってごめんね、」

 「全然大丈夫ですよ!」

 「先に部屋で待っててもらってもいい?」

 「わかりました」

 そう言われて先輩に案内され部屋で待っていた

 先輩の家は周りが竹林に囲まれた和風な大屋敷でとても豪華だった

 初めての憧れの先輩の家でどう過ごせばいいか分からなく戸惑っていいると

 「お待たせ!」

 そう言って部屋に先輩がやってきた

 部屋の隅で立っていた僕に対し

 「適当に座っててくれたらよかったのに」

 そう先輩が言ってきた

 「それじゃあ、勉強はじめよっか」

 そうして僕たちは勉強を始めた

 先輩は学校の中でもトップクラスに頭が良いため課題がスラスラと進んでいる

 それに負けじと僕も集中している課題に取り組むのであった


 課題に取り組み始めてから数時間がたったころ

 「ふぅ、課題終わった」

 と先輩が息をついた

 「……早いですね」

 僕も課題に取り組んでいた手を止め深呼吸をした

 「どれくらい進んだの?」

 「とりあえず6割は終わりました」

 「はやっ!悠君って賢かったんだね!」

 「全然ですよ、得意なところを先にやってただけなので残っている物はどれも苦手のものだらけで……」

 「よかったら私が教えるから一緒にやらない?」

 「いいんですか?」

 「いいよー、自分の課題は全部終わらせたし」

 こうして先輩に教わりながら課題の続きを始めた


 先輩に教えてもらい始めてから少し経った頃

 「悠君吞み込みはやすぎない!?」

 「先輩の教えが上手だからですよ」

 先輩は頭脳明晰なこともあり教えるのがとても上手だった

 そのこともあり課題が普段の数倍の速度で終わった

 「まさか一日で終わるとは思っていなかったです」

 「これで何も気にしないで夏祭り行けるね!」

 「そうですね、ありがとうございます」

 こうして無事に課題を終えることができ、先輩の家での勉強会は幕を閉じるのであった


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