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不変と恋の戦争物語  作者: 萩原慎二
夏の花咲く恋日和
29/41

お祭りの前は彩りで目眩の連続

前回のあらすじ川柳

       観光で

        虎杖神社

         行きました

虎杖神社の観光が終わり、俺達は昼ご飯も食い終わって雑談をしていた。

夏祭りの事や、夏休み前の学校でのこと。これからの夏休みの予定など。


「夏休みは普通に部活はあるからな。忘れるなよ?正木」

「わかってますよ。家に居ても何にもしないんで、行きますよ」


午後のティータイム。

とても落ち着くような雰囲気が流れており、俺の心を癒やしてくれる。

しかし、やはりまだ楓と山吹先輩の間には深い溝があるような感じがしてならない。

今日、この溝を埋める……そうして二人の仲を戻す。

それが最終的な目標で、最大の難関だ。


「皐月ちゃんは夏休みの予定とかあるんですか?」

「うーん………特に無いけど、一回ケーキバイキングに行きたいわ!」

「さつきちゃん、ケーキ好きですもんね。私も一緒に行ってもいいですか?」

「もちろんいいわよ!あ〜……そう考えるとだんだん楽しみになってきたわ!」


後輩sも、楽しそうに話していてほんわかする。

茜と楓と言えば、山吹家別荘にあるゲーム機でゲームをしていた。

仲良きことは美しきかな。

まぁ、取り敢えずほんわかしていた。

そんなとき、山吹先輩が何かを思い出し喋りだす。


「皆よ、夏祭りの時の為に浴衣を用意してるのだが、ぜひ来てみないか?」

「浴衣……ですか?」

「ああ、赤松と楓は私の持っているものを……鬼灯と七竃は私の母のを着てくれ」

「というと………山吹先輩のお母さんって背が小さいんですか?」

「ああ、私はどっちかと言えば父親に似たからな。背は母親より大きいよ」


山吹先輩の家庭事情は知らないが、あまり不満や愚痴を聞いたことがないので、それ程悪いものではないのだろう。

安心した………と言えば余計なお世話のような気がするが、少し思ってしまうのだ。

家族のことは。


それは、俺が羨ましいからなのだろうか。それとも、自分が手にしたことのない幸せに興味を持っているのか。

それは俺にもわからなかった。

だけど、時々両親が生きていたら、と言うのを考えてしまうが、いつもその光景が浮ばない。

頭の中で、両親の顔がマジックで黒く塗りつぶされたようになるのだ。

早くに親が死んだからか、あまり覚えていない。


そんなこと考えていると、リビングにはもう誰も居なかった。

きっと浴衣の試着に行ったのだろう。

何か声をかけて行ったような気がするが、あまり覚えていない。と言うか返事をしたかも怪しい。


しばらく待っていると、皆が帰ってきた。

しかし、浴衣は着ていなかった。

どうやら試着、と言っても前のように俺に見せる、と言うわけでは無いようだ。

そんな雰囲気を察したのか、山吹先輩は俺に笑いかける。


「浴衣姿が見れなくて残念か?」

「ええ………少し。けど、その時の楽しみが増えるのでいいですかね」

「そうだな。正木、少しお願いがあるのだがいいか?」

「はい、なんですか?」

「隣に倉庫があるだろ?そこからかき氷機を持ってきてほしいのだが」

「かき氷機ですか?」

「ああ、茜が食べたいと言ってな。専用の氷は常時新品で冷やしてある。シロップもあるから後は機械だけなんだ」

「はい、わかりました。行ってきます」


そう言って、俺は立ち上がって倉庫へ向かった。

倉庫はかなり掃除がされてあって、かき氷機が探しやすくて良かった。

すぐに見つかったかき氷機を持って、皆のところへ戻った。



「持ってきましたよ」

「ありがとう。こちらももう準備ができている。機会を軽く拭いて………よし!やるか」


そう言って山吹先輩はかき氷機のセットを終えて、かき氷を作り出す。

次々とかき氷は作り出され、様々なシロップがかけられてたくさんの色に輝いている。

夏ならでわのその光景はとても綺麗で、輝く氷の欠片に光が反射して美しい。


皆、それぞれが食べたい味のかき氷を持っていった。

しかし、かき氷のシロップは皆同じ味だと聞いたけど、あれは本当なのだろうか?

そうして俺はメロン味を食べる。

うーん!メロン!

やっぱり味は似てるな。きっと視覚で思い込みでもさせてるのだろうか。


「うーん!!美味しい!」

「良かったですね、茜」

「うん!やっぱり夏と言ったらかき氷だよ。夏祭りでも食べるけど、美味しくて美味しくて!」

「まだ食べる予定なのかよ」


茜の腹も凄いが、美味いからまあいいだろう。



こんな感じで、祭りの前の数時間は過ぎていく。

とても短い時間ではあるが、愉快な雰囲気やなごやかな雰囲気。様々な色を見て酔いしれそうになる。

こんな彩りは、また来年も見れるだろうか。

いや、きっと無いだろう。

山吹先輩も卒業するし、俺達も進級する。

ましてや、今この時間はたった今しか無いからだ。

なら、この時間を楽しく過ごしたって罪は無いだろう。


遠くからは、祭りの前の余興か、ポンポンと太鼓を叩く音が聞こえてきた。

今回は後書きstoryはお休みです。

もう少しの合宿を、皆さんも見て、楽しんで貰えれば幸いです。

誤字脱字、感想等も受け付けております

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