戦争は罰ゲーム付き
前回のあらすじ川柳
お風呂でね
ラッキースケベ
気絶する(少し違う)
「あれ………ここは………ああ、部屋か」
目が覚めると、自分が泊まる部屋にいた。
何でここに居るのかはわからない。いつの間にか寝てしまったのだろう。
昼間に少しはしゃぎすぎたかな?気のせいかうなじらへんが痛いような気がする。
時計を見ると、だいたい7時くらいになっていた。
腹が満たされていないところ、まだ晩ご飯を食べていない内に寝てしまったのだろう。
早く降りて食べなければ。皆が……茜が全て食べてしまうかもしれない。
「すみません……少し寝てました」
「ああ、石蕗。おはよう。疲れていたのか?」
「正木さん、疲れてたなら無理しなくても言ってくれればよかったのに」
「いや、記憶が曖昧だから気にしなくていいよ。疲れてたかもわからない」
「まぁ、気にしない気にしない。さっさとご飯食べるわよ!」
「ああ、待たせてすまないな」
変に皆が優しいような気がするが、疲れていると聞いて気を使っているのかな?
まぁ、気にしていても意味がない。とりあえず今はこの空腹を満たすとしよう。
いただきますをしてから、皆が料理に手を伸ばす。
「あ、やっぱり正木さんの料理美味しいですね!」
「うーん……こんな味、どうやったらつくれるの?今度教えなさい!」
「ああ、ありがとう。今度教えるよ」
「むむ………普通に私より美味いのがムカつく……男子なのに」
「それは言うな。俺の唯一の生命維持の方法なんだ」
はっきり言えば、自分の作った料理の味なんて普通に思える。普段食べているから、舌が慣れてしまったのだろう。
まぁ、教えろと言われれば教えるし、美味いと言ってもらえれば嬉しい。
これだから料理もとい餌付けはやめられないぜ!
しかし、俺が何か特別な事をしているわけではない。 ごく一般的な調理方法で料理しているだけだ。
一回それを言って楓に殴られてから、口に出して喋ったことはない。
「しかし……この腕は一人暮らしをするものには憧れるな……」
「あ、山吹先輩は一人暮らしするんですもんね。……まぁ、料理は慣れですよ。俺だって、何回も自分で作ってますから」
「さすがに一人暮らしの経験値が違いすぎるな」
「んー………たしかに、こっちは小3くらいからですからね」
「す、すごいわね……」
「私もこれぐらい料理ができるようになりたいです」
料理は慣れ。よく言う言葉だ。
早くから親を亡くしている俺は、もう………7年くらい自炊してるからな。そりゃ慣れるはずだ。
やっぱり料理は経験の差が物を言う。どれだけ、色々な種類の料理を作ったか。それで腕が決まる。
「ふー………美味しいものは箸が進むって本当なのね」
「いっぱい食べちゃいました………カロリーが………」
「デザートもあるからな」
「「わーい………(絶望)」」
後輩sからなんとなく生気が抜けたような感じがした。
女子は羨ましい。食って太る何て、茜の地獄の特訓を受けている俺には程遠い単語だ。
これを楓に言っても殴られたから、もう言わないけど。
しかしまぁ……あんなにあった料理がよく食べ切られたよな。主に茜のおかげだが。
デザートを運ぶと、皆が嬉しそうに食べてくれるが、後輩sは時折悲壮を纏わせた笑顔をする。
がんばれカロリー。がんばれ後輩。
まぁ、原因は俺なんですけどね。
「凄いです……デザートも美味しいなんて………」
「もうカロリー何て気にしないわ。開き直ってやる」
「運動すれば減るよ?」
「お前の運動は次元が違うんだよ……」
皆がカロリーを過剰摂取して、お腹がいっぱいになった頃に皐月が言う。
「じゃあ、そろそろあれ、やりますか」
「そうですね。そろそろですね」
「うん。やろうやろう」
「?……何やるんだ?」
女子陣が勝手に話を進めてるので一旦引き止める。
「あ、お風呂で話したんですけど、トランプをやろうって」
「へぇ、トランプか………何やるんだ?」
「とりあえずはババ抜きをやろうかなって。正木もやる?」
「いいのか?なら、やらせてもらうわ」
人とトランプをやるなんて久しぶりな気がする。
いや、トランプ自体が久しぶり気がする。
トランプは基本的にパーティーゲームだから、二人以上でやるゲームが多い。
だから俺にはトランプをやる機会すら無かった。
「よし………カードは配り終わったか?」
司会はいつの間にか山吹先輩に変わっており、皆がカードを前に突き出して、言葉の無い返答する。
「よし。じゃあ、先行は牡丹から。時計回りで行こう」
「はい!わかりました」
そう言うと牡丹は茜からカードを取る。
順番は、牡丹→茜→楓→皐月→俺→山吹先輩である。
「よし、正木。カード貰うわよ」
「おう。取ってってくれ」
いつの間にか順番は来ており、俺は皐月にカードを渡す。
次は俺が山吹先輩から引く番だ。といっても、まだ心理戦をやるような枚数ではないが。
と言っても、進めば揃う者も出てきて、皆の手札が順調に減っていく。
「…………えい!あっ!上がり!」
「おう………早いな」
「じゃあ、次は2番争いですね」
茜がいつの間にか上がって、いよいよジョーカーが自分の近くに来ているのではないかと思う。
まぁ、そうそう来る物では無いだろう。茜が抜けたと言っても、まだ5人もいる。
そして、俺は順番が回ってきて皐月のを引く。
ジョーカーが回ってきた。
フラグとはこのことを言うのだろう。しかし、フラグを建設してから秒で回収とか、俺のフラグ回収っぷりが凄い。
俺にジョーカーを押し付けたからか、皐月はニヤニヤと笑っており、非常に復讐心が沸く。待ってろよ。皐月。
「山吹先輩。どうぞ」
「ああ………お。揃ったな。これで上がり確定だ」
「わぁ………山吹先輩も抜けちゃった」
「そろそろ瀬戸際だね。上がる人が続出してもおかしくないよ」
楓のいうとおり、残りは四人。人数的にそろそろ勝負がついてくる局面である。
山吹先輩の次は牡丹。山吹先輩から残った一枚を受取り、山吹先輩は無事に抜けた。
後は4人。そう思ったとき。
「あ!やった。上がりです!揃いましたよ!」
「あちゃー……本当に連続しちゃった……」
「ふーん………そろそろ本格的にやばいな」
牡丹が上がり、とうとう俺と楓と皐月の3人になってしまった。
楓と皐月と俺、全員仲良く3枚といった 形だ。
しかし、枚数が少なくなってから少したつが、あまり動きが無くなってきている。
俺のジョーカーはまだ手元にある。
後は楓次第だ。
楓はものすごい。ちょうどよく上がった
後は、俺と皐月の一騎打ち、これを待っていた。皐月のカードは後2枚、対して俺は3枚だ。
皐月のカードを引き、俺はひとまず揃える。これで枚数は皐月のカード枚数が一枚。俺が2枚だ。
皐月が俺のカードに手をかける。
2つのカートを交互に触りながら、俺の顔を確認する。
そこで、皐月の顔が歪む。
「あんた………ぜんぜん顔変わらないわね………」
「まぁ、無表情得意だからな」
「そんな特技、褒めるべきかしら?」
「別にいいよ」
皐月は片方のカードに手を触れた瞬間。
俺は我慢ができなかったように、破顔する。
少し、焦ったような顔をしてしまった。
皐月はそれを見て、ニヤリと笑った。
「その手は通用しないわ!逆のこっちよ」
「おう。ありがとうな」
「え?…………ま、正木………あんた………」
「ああ、今お前が引いたのはジョーカーだ」
俺はジョーカーではない方で焦った顔をした。
皐月の性格上、俺がジョーカーで焦った顔をしたと勘違いして、本当はジョーカーだった方を引いてしまった。
「で、でも!正木がもう一回ジョーカーを引けば!」
「ほい」
「あっ…………」
俺が引いたカードを見ると、しっかりと数字が書いてあった。
「よし、上がり」
「く………まさか、負けるなんて………」
皐月はとても悔しそうな顔をして俺を見る。
どんなに悔しがっても負けは負けだ。
「じゃあ、罰ゲームにしましょうか」
「え?罰ゲームあるの?」
「はい。じゃあ皐月ちゃん。お皿洗い頼みましたよ」
「うん……まあ、やってくるわ」
そう言って皐月はトボトボとキッチンへ歩いていった。
背中には哀愁を感じたが、負けたものはしょうがないですね。
がんばれ。皐月。
後書きstory
『皐月の憂鬱皿洗い』
罰ゲーム。
それは時には幸せがあり。時には不幸を呼ぶ。
まぁ、幸せがあったら罰ゲームじゃないか。
と言う余談はこれぐらいにして、そろそろ罰ゲームの皿洗いをしよう。
カチャカチャと皿を洗う。
皆が笑いながらテレビを見ている中で、一人で洗っている。
………少し寂しい。
少しだから。少しだから問題ない。
一人で黙々と皿洗いをしている中で。
「皐月。手伝うよ」
正木が手伝いに来てくれた。
「べ、別にいいわよ!」
「まぁまぁ。量も多いから。好意に甘えとけ」
そう言って正木は皿洗いを始める。
私より手慣れており、私がやっていた枚数を軽々戸越えようとしている。
まぁ、やるしか無いだろう。
………ありがとう。
心でしか言えないけど。照れくさくて言えないけど。
…………す、すすすす…………。
やっぱこれはまだ駄目だ。
萩原慎二です。
最近寒い日が増えて、日頃の執筆の際に指が動きづらくて困っています。
お湯に1分つけると完全復活します。
この調子で?執筆を頑張っていきます。
これからもよろしくお願いします。
誤字脱字、感想等も受け付けております。
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