シロさん
「けっ!あいつらめ…マジで行きやがるとはよぉ!」
…ショータとユミさんは今頃レイドモンスターと戦っているんだろうなー。本当に仲間外れにしてくれちゃって…僕の心は豆腐なんだぞ!繊細なんだぞ!泣いちゃうぞ!
「あーやめやめ。なんか飲もうっと。」
ここは街にある酒場だ。酒場と言ってもアルコールは売ってない。どちらかというとプレイヤー達の交流の場って感じだ。
「何がいいかな…」
ビールにしよう。うん。
ごくごく…
「ふぅ…」
ビールというよりも、サイダーを黄色くした感じの味だね。甘くて美味しい。
「やぁ、こんにちは。なんか荒れてるね?どうしたんだい?」
「…誰だ?」
「これは失礼、私の名前はシロ。何やら荒れていたので声をかけてみた…迷惑だったかい?」
『シロ:レベル1性別女16歳』
「レベル1って事は始めたばっかか…ギルドの2人が俺を置いてレイドに行きやがってな…ちょっと荒んでたのさ。」
…ていうか、なんか僕の周り女の人多くない?ショータ以外男と話してないぞ?
「それは残念だね…どうだい?付き合おうか?」
「丁度暇してたしな…付き合って貰おうか。」
「しかし、よかったよ。『うるせぇ!話かけるな!』みたいな事言われなくて。」
「…不安だったなら話かけなければいいじゃないか。」
「まぁそうなんだけど…折角ゲームの世界だし、どんどんコミュニケーションを取っていこうと思ってね」
「ほー、第一号が俺なのか?」
「まぁね。さっき始めたばかりだから…何をすればいいのかもよく分かってないしね。」
「クエストかフリーに行って、モンスターを狩ればいいのさ…簡単だろ?」
「なるほどね。じゃあちょっと行ってこようかな。」
「そうか、またな。」
「…ついてきてくれないのかい?」
「ついてった方がいいか?」
「その方が助かるよ。」
…ゲームの世界では言葉がちゃんと出てくるのになぁ…リアルでも友達欲しいよ…
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「スライムはまぁ雑魚だからなんでも倒せる。」
「なるほど。」
スパッ
「このちっこいのは突進してくるから、よけてから後ろから攻撃する。」
「ふむふむ。」
ヒョイッ…ゴォォ!
…ていうか、皆魔法使ってるよね…魔法人気?
「まぁこんな所だな。他に何か?」
「いや、特にないよ。」
「そうかい。じゃあそろそろ帰るかな。暇つぶしに付き合ってくれてありがとよ。またいつか会おう!」
「じゃあまた…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ほれほれ、強くなったぞ。」
【レベル5】
「…ふん!まだまだ雑魚じゃないか。」
【レベル8】
「あれ?なんか期限悪い?」
「別に悪くなんてありませんよ。ただねー。ショータは何故最近僕と行ってくれないのかなーと思いましてねー。」
「なんだ?寂しいのか?やきもちか?」
「そういうのじゃないし!たださぁ…僕も一緒にやりたいなー…って…」
「一人称戻ってるぞ?」
「誰も居ないからいいの!で?なんで僕と一緒にやってくれないの?」
…答え次第ではぶっころがしてやる…
「いや…なんとなくだな。」
「君はそういう奴だよ…」
次はショータと行くぞ〜…!




