グロウ~サイシェイ 船の旅1
また賑やかになったもんだ。静かに呟いた俺は自分の部屋で寝そべっていた。
天本さんは男連れ込んでいるし正喝は寝ているし誠治は部屋に閉じこもっている。
「それにしても疲れた〜」
俺は影二体と戦ったがそれは大したことはない。
問題は正喝のブレイブだ。あれは本当に失敗だったのか。単に速さを上げただけとは思えない。
あと、天本さんの連れ人は一体どうゆう関係なんだ?
分からない事が多すぎる。悩みの種は増えるばかりだ。そんな事に疲れているとドアからノック音が聞こえた。
「ん?誰だ?」
「桃花だよ〜、入ってもいい?」
「ああ。」
ガチャっとドアが開いた。
入ってきたのは桃花だった。
たが、いつもと髪型が違った。いつもはポニーテールだが、今は天然で特に縛っていなかった。
「どうかな?」
「どうかなって」
正直言葉に困った。とても似合っている。いつもは活発で、天真爛漫な印象を受けるが今は天本さんのように気品がある。
とりあえず「似合ってるぞ。」と答えた。すると桃花ほっとした顔で「良かった、似合ってなかったらどうしようかなと思っていたけど一安心だね」
「そうか?俺はポニーテールの方が好みだけど。」
少々困らせるように言ったがむしろ逆効果だった。
「…ふ〜んじゃあ元に戻すよ」桃花の事だから、戻さないと思っていた。若干アホなのか?
「そういや、なんか用?」
「いや、用ってほどでもないんだけど…」
「…やっぱり天本さんの部屋にいずらいのか?」
「うん…なんか気まずくなっちゃって」
気まずくなる原因はアレ。正喝が倒した相手を大事に持ち帰ったことだ。
「なんか、お姉ちゃんの友達らしいけど」
「そっか」
はあ〜なんかもう疲れた。
「・・俺は寝るぞ」
「疲れてるの?」
「ああ、精神的にも肉体的にも・・」
「なんならマッサージでもしてあげよっか?
「ああ・・頼む」
俺はうつぶせで寝た。
10分後・・・
「うまいな。どこで覚えたんだ?」
「お姉ちゃんによくやってもらったから・感覚で・
柔らかな手が後ろからくすぐるかのように勝利の背中を刺激してくる。
次の瞬間
「!!?」
背中に擦りつけらている桃花の柔らかなそれの動きは、確実に意図のあるものだったが
それに文句を言う余裕すら無く、すっかりその甘美な感覚に溺れきっていた。
「桃花!もういい!止めろ!
とりあえず離れろ!
このままだと俺が持たない
結局ここで止めた
何故か桃花が残念そうな顔をした。