126 「ANIMAL アニマル」
はいこんにちは。
今回は一週間限定上映で塚口サンサン劇場さまが上映してくださったこちらの映画を。
ずっと観にいきたかったのですが、体調やら仕事の関係でなかなか行けなかったため、とても嬉しく拝見しました。
〇「ANIMAL アニマル」(原題または英題:「Animal」)
2023年製作
監督・編集・共同脚本:サンディープ・レッディ・ヴァンガ
共同脚本:
出演:ランビール・カプール / アニル・カプール / ラシュミカー・マンダンナ / ボビー・デーオール / トリプティー・ディムリ ほか
インド ヒンディー語・パンジャーブ語・英語 201分 R15+
主役を演じたのはランビール・カプールさんですが、このかたはボリウッドにおいて「ファーストファミリー」と言われる演劇一家の「貴公子」とまで言われるかた。私がはじめて拝見した作品は「ブラフマーストラ」でしたが、あちらとはまったく違うキャラクターで、見ていて心底怖くなったり熱くなったり一緒に涙したりで大変でした……観ている者を身体も心も全部をひきこむ俳優さんだと思います。
監督のサンディープ・レッディ・ヴァンガ氏はテランガーナ州出身、つまりテルグ語圏のご出身。ヒンディー語の映画ではありますが、「血」はテルグから来ているなと感じさせられるアクションとバイオレンスな映画でした。パンフレットを読んでその事実を知ったのですが、「なるほどあのバイオレンス度合いは確かにテルグ映画……!」と納得でした。
色んな意味で問題作でもあり、インド本国では賛否両論が巻き起こったそうなんですが、これまたすごい映画であることは間違いないと思いました。
ということで少しだけストーリーのご紹介。
主人公のランヴィジャイは、デリーで鉄鋼王と称される父・バルビールの長男として生まれました。バルビールは非常に多忙で、あまり家庭のことを顧みません。それでもランヴィジャイは父を心から愛しています。幼いころから父からの愛に飢えていた少年は、やがて青年に。
高校生になったランヴィジャイは、ある日家族にまつわるとある事件を起こしてしまい、父の逆鱗に触れてしまいます。これをきっかけにアメリカの寄宿学校へ送られてしまうことに。
長らく父に会うこともできなかった彼は、父の60歳の誕生日を祝うために帰国。けれどもそこでも義兄の男と問題を起こしてしまい、父から激しく叱責され拒絶されてしまいます。
父を心から愛しているのに、ただ拒否されつづけるランヴィジャイ。父から愛されたい気持ちは募るばかり……。
そんな中、幼なじみの女性ギタンジャリ(ラシュミカー・マンダンナ)と半ば駆け落ちするようにして結婚し、そのままアメリカへわたります。
それから8年。
ギタンジャリとの間に可愛い子どもが二人もできたランヴィジャイでしたが、本国で父が何者かによって暗殺されかかったことを知り、怒りに燃えて帰国します。
「金で雇った者など信用できない」と、長く関係を絶っていた田舎の親族たちである荒くれものの男たちを呼び寄せ、敵を追い詰めていくのでしたが、彼の暴力はどんどんエスカレートしていって……。
いやもうね、なにしろ暴力! 暴力! 主人公が基本的に長髪なので、ちょっと「K.G.F」を思い出してしまう場面も。
でも心を引き裂かれるほどに父親の愛を求め、与えられずに飢えて悲しみ、それでも父のためにと滅茶苦茶な暴力をもって敵を追い詰めていく姿が凄まじい。
彼を愛しながらも、あまりの暴力的な姿に心配と、ときには嫌悪を表すギタンジャリを演じたラシュミカー・マンダンナさんも素晴らしかったです。
ラストのほうではもうね、もらい泣きで大変でした……。
心揺さぶられる、凄まじい熱量で迫ってくる映画。
201分ありますが、ダレるシーンなどありませんでした。この長さなのに、なんと大勢で踊るダンスシーンがないのも驚き。
こちらもまた、もし機会がありましたらぜひご覧いただきたい作品でした。
ではでは、ドスティ!




