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125 「あなたの名前を呼べたなら」

 


 はいこんにちは。

 今回は、実はアマ〇ラさんで「なにか面白そうなインド映画ないかな~」と探していてみつけた作品。

 インド映画にしてはとても短いので観てみたら……いやいやいや、これとってもよかったですよ!


 〇「あなたの名前を呼べたなら」(原題または英題:「Sir」)

 2018年製作

 監督・脚本:ロヘナ・ゲラ

 出演:ティロタマ・ショーム / ビベーク・ゴーンバル / ギータンジャリ・クルカルニ / ラウル・ボラ / ディビヤー・セート・シャー / チャンドラチュール・ラーイ / ディルナーズ・イーラーニー / バーギャシュリー・パンディト / アヌプリヤー・ゴーエンカー / アーカーシュ・シンハー / ラシ・マル ほか

 インド・フランス合作 ヒンディー語 99分 G


 こちらはロヘナ・ゲラ監督の長編デビュー作だそうで。助監督や脚本家としてヨーロッパでも活躍されているかただそうです。


 舞台は現代のインド・ムンバイ。経済発展著しい街ですが、主人公の女性ラトナはずっと田舎の農村出身。妹の学費や家族への仕送りのため、ムンバイに出てメイドとして働いていました。

 けれども彼女には夢があります。それは、いつかムンバイでファッションデザイナーとして働くこと!


 実はラトナは農村で結婚していたのでしたが、夫とあっという間に死別してしまったのです。どうもこの作品を観ていると、インドの農村地域では夫を亡くした婦人はなにか縁起の悪いもの、汚れたもののようにみなされているらしく……それで農村には居づらくなったこともあって都会へ出てきたらしいのですね。

 ある程度知っているつもりでしたが、インドにはいまだにこういう女性差別の現実があるんだなあと、最初の方からしっかり見せてもらえます。


 さてさて。

 ラトナは当初、新婚家庭のメイドとして雇われたはずでした。

 ところが雇用主の夫婦のうち妻になるはずだった女性が浮気。破談になってしまいます。

 素敵な高級マンションで、夫になるはずだった男性で建設会社の御曹司であるアシュヴィンと、図らずも二人暮らしをすることになってしまったラトナ。


 周囲の人々は「外聞が悪いぞ」とラトナの身を心配してくれるのですが、婚約相手に裏切られた傷心を抱え、ひとりぼっちになったアシュヴィンを放っておくわけにもいかず、ラトナは彼の身の回りの世話を黙々とするのでしたが……。


 そうこうするうち、ラトナはとあるきっかけで夢に関係するあるお願いをアシュヴィンにします。

 それをきっかけに、二人の距離は少しずつ近づいていき……。


 短い作品ですが心に刺さるテーマ。

 原題である「Sir」には大きな意味があります。

 メイドとして、ラトナはずっとアシュヴィンを「Sir(ご主人様)」としか呼ばないのです。メイドとしてあたりまえのことですが、その呼び方がふたりの距離を如実に表現していて、タイトルとしてもとても「上手いな」と思いました。

 大変よい作品です。淡々と進みますが短いですし、ダンスシーンもごくわずか。エンターテインメントとしての感覚は忘れていませんが、それよりはむしろリアリティを追求した作品です。


 身分違いの大人の恋愛がお好きなかたなら是非!

 ではでは、ドスティ!


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