幸せな気持ち
「ん…。」
目が覚めるとそこには私の顔を覗き込む深いブルーの瞳があった。
アレク様もびっくりしたみたいで目を見開く。
黒髪に深いブルーの瞳。
私のおでこを触る。
途端に私の頬が熱くなる。
「体調はどう?」
私を起き上がらせて、飲み物をグラスに入れながらそう聞いてくる。
「大丈夫そうです。楽になりました。」
「それなら良かった。ただまだ真夜中だからもう一眠りしよう。早朝から出発する。」
「はい。」
ん…?
もう一眠りしよう?
私が飲み干したグラスをテーブルに置くと隣の簡易ベッドに横になるアレク様。
ここには私とアレク様しかいない…。
私がそのままにいるのを感じたのかこちらに寝返りをうって私を見る。
横になってる姿もかっこいいんですが…。
「リシェル?」
「あ…。今寝ます。」
そう言ってそのままお布団に潜り込む私。
隣には誰もいない。隣には誰もいない。
そう言って目を瞑るけど寝れない…。
え…?
私は暖かい何かに包まれた。
後ろから抱きしめられているんだ。
アレク様に…。
腕に力がこもると
「愛してるよ。リシェル。」
そう聞こえて、心臓がバクバクした。
「こっちむいて。」
そう言われたけど…。
あ…。
優しく手を握られた。
この手安心する。
大きな優しい手。
私もその優しい手を握り返した。
自然とアレク様のほうに向く。
アレク様の胸に顔を埋める。
おでこにチュッとキスされる。
嫌じゃない。
それどころか幸せに感じる。
あたたかい。
そのあたたかさを感じながらそのまま朝まで眠ってしまっていた。
私が目覚めるとすでにアレク様は起きていた。
「リシェルおはよう。」
笑顔を向けてそう言うアレク様に私も笑顔で
「おはようございます。アレク様。」
そう返していたんだ。
私はアレク様が好き。
この人の為にできることは何でもしてあげたい。
きっとアレク様の幸せが私の幸せでもあるんだ。
そう思ってアレク様のこの笑顔を守りたいって本当に思ったんだ。




