若旦那ストーリー6
玄:映画見に行くのなんて何年ぶりかなぁ
亜依子:テレビでは見るけど映画館はなかなか行かないものね、ワクワクするわね。あっ
(手を離す)
マダム:あら、織戸さんのところの亜依子ちゃんじゃないの。それに太田園さんも?今日はどちらへ?
玄:あ、ちょっと映画へ
マダム:まあ、いいわねぇ、若い方は
亜依子:いえいえ。また店の方にもいらしてくださいね
玄:失礼します
(手つなぐ)
玄&亜依子:ふぅ…。あっ
(手離す)
老紳士:おや、太田園の玄くん?呉服屋さんの娘さんも?
玄:あ、父がいつもお世話になってます
老紳士:いやぁ、こんなところで会うとはね。また店に行くよ
玄:ありがとうございます。またお待ちしてます
(手つなぐ)
玄&亜依子:ふぅ…。あっ
(手離す)
亜依子:あ、違った、知らない人だった
(手つなぐ)
玄:いやぁ、狭い町だしお互い商売してて顔が知られてるからなぁ、ゆっくり歩けないね
亜依子:何もやましいことはないんだけどねぇ、ちょっとねぇ
玄:地元巡りはそこそこにして、今度はちょっと遠出してみようか、車で
亜依子:いいわね、ドライブ?
玄:うん。海の方行ってみたいなぁ
亜依子:そうね。綺麗な海見たいわね
玄:ななみドライブウェイの方とかどう?
亜依子:素敵!行きましょう!えーっと、カニの季節にはまだ早いのかな
玄:そうだね。あ、甘エビの料理とかは?
亜依子:わぁ、最高
玄:じゃ、そうしよう。お店探すよ
亜依子:ありがとう。でもあっちの方まで行くの結構遠いわよね
玄:あ、亜依子ちゃん遅くなったら困る?
亜依子:いえいえ、それは大丈夫なんだけど、玄くん運転大変じゃない?
玄:全然、大丈夫だよ
亜依子:疲れないように、こまめに休憩取りながらゆっくり行きましょうね
玄:ありがとう。あ、でも…、もし亜依子ちゃんが大丈夫なら、その…、一泊してみようか
亜依子:一泊…
玄:あ、いや、その、無理だったらいいんだよ、全然、日帰りでもじゅうぶん!
亜依子:…大丈夫よ。一泊しましょうか
玄:…大丈夫?いいの?
亜依子:…うん
玄:じゃ、僕調べとくよ
********
玄:煎、ちょっと
煎:何?
玄:ななみドライブウェイの方に、甘エビ料理食べに行きたいんだけどさ、一泊で
煎:一泊!?それって…
玄:うん。亜依子ちゃんと
煎:え!!!!!
玄:それで、どこかいいとこ知らない?あの辺り温泉とかあるよね?
煎:いやー、オレそういうの知らないなぁ
玄:君たちあの辺り行ったことないの?
煎:あの辺りどころか、オレら2人で旅行したことないよ
玄:本当?
煎:うん。だって3月末に婚約して、4月にお茶の国がオープンして、6月末に結婚式だから。そんな暇なかったし、新婚旅行も行けてない。京都に結婚式挙げに行っただけだよ
玄:あー、そうか
煎:うん、だからWebサイト見て探すしかないかなぁ。真凛〜?
真凛:なにー?
煎:ななみドライブウェイの方で、温泉のあるいい宿とか、知らないよなぁ
真凛:全然知らん。行ったことないし
煎:もし真凛が行くとしたらどんなところに泊まりたいと思う?兄さんが甘エビ料理食べに行くらしいんだけど
真凛:若旦那さんが?
玄:うん
真凛:え!?亜依子さんとですか!?
玄:うん
真凛:え…!
煎:露天風呂ついてる豪華な部屋とかはどう?
真凛:…いや、それは、私は、ちょっと…(赤)。…あ、でも、亜依子さんはまた違うやろうし、ご本人に聞いた方がいいんじゃないですか?
煎:…ってことなんで、兄さん。お役に立てなくて申し訳ないけど、2人で決めてくれる?
玄:わかった。じゃ、亜依子ちゃんに聞いてみるよ、ありがとう。
…あ、でも露天風呂か…。え?待って!!露天風呂付きの部屋…!?え…!?え…!?(赤)
この物語はフィクションです。作中に登場する人名や地名、校名、お茶の銘柄などはすべて架空のものです。一部実在の名称と同じものも混在しますが、実在の人物や団体などとは一切関係ありません。




