若旦那ストーリー完
1年後。
白沢茶太田園の4代目社長である若旦那こと太田玄は、元同級生で織戸呉服店の長女である織戸亜依子と正式に婚約を交わした。
そしてその半年後、白澤神社にて両家の結婚式が厳粛に執り行われ、隣接する会館で盛大な披露宴が催された。
新郎の玄は黒紋付羽織袴をまとい、新婦の亜依子は式では白無垢に綿帽子、披露宴では色鮮やかな色打掛へと掛け変えた。
玄の父は黒紋付羽織袴、母は黒留袖。
そして次男の碧は濃紺の色紋付羽織袴、三男の煎は深緑の色紋付羽織袴を選び、煎の妻の真凛は淡萌黄の色留袖を着用した。
これらの和装はすべて新婦亜依子の実家である織戸呉服店にて誂えられた。
まだ大学生の四男葉だけは、ブラックスーツを着用したが、両親や兄たちの、いつもと全く違った威厳のある装いに、圧倒されたように目を見張った。
披露宴には地元の老舗企業の錚々たる面々が招かれ、これからの太田家と織戸家、そして白沢の町の明るい未来に大いに祝杯があげられた。
そしてその翌日には、駅前のレストラン「White River」にて貸し切りのお披露目パーティーが開かれ、玄や亜依子の元同級生たちや先生方、それに小春庵のスタッフ達も、白沢のビッグカップルに盛大な祝福の拍手を送った。
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煎&真凛:ただいまー
煎:ふぅ。真凛疲れただろ
真凛:いやーでも楽しかったわ。若旦那さんと亜依子さんの幸せそうな姿見れて良かった
煎:本当に、おととし兄さんの初デート聞いた時はびっくりしたし、どうなることかと心配したけど、ホッとしたよ。真凛のサポートのおかげでもあるね
真凛:そんなことないよ。でもさー、煎くんの羽織袴姿、あまりにもかっこよすぎてびっくりしたわ。背高いし、肩幅広いし、胸板厚いし、姿勢いいし。あんなに似合う人、誰もおらんのとちゃう?
煎:いやいや、そんなことないよ。それに真凛の着物姿はもっと似合ってて綺麗だったよ
真凛:えーありがとう
煎:でもせっかく誂えたからには、また着たいよな
真凛:うん。次はいつかなぁ。碧兄さんか葉くんの結婚式か、または…
煎:または?
真凛:または、私らに赤ちゃん出来たらお宮参りでも着れるかな
煎:そうだね
真凛:たくさん子供ほしいなー
煎:うん
真凛:9人…
煎:いやいやその話は…
真凛:何人でもいいから煎くんそっくりの子供がほしいな♡(ポスッ)
(終)
この物語はフィクションです。作中に登場する人名や地名、校名、お茶の銘柄などはすべて架空のものです。一部実在の名称と同じものも混在しますが、実在の人物や団体などとは一切関係ありません。




