表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/63

141.犬=敵の可能性

「ワティフェィに距離を置いて散歩させてくれ。」


「まあいいけど..」

そう言って2人は、アプシュルノを先頭にして宿を出た。





族長の家へ向かう途中、山斬はふと思い出して、周りを見渡す。


(この辺にソラミネルを配置したような..?)


ソラミネル達は外部からやってきている。

だから、時の鱗の効果が効かない。

だが、周囲にソラミネルの姿が見当たらないのだ。



山斬はすかさず高性能な腕時計に向かって、

「おいソラミネル、どこにいる?」


「はい、山斬様。近くの日当たりの良い平野で発電モードに切り替えていました。放置状態がしばらく長引いていらっしゃったので。焦っているように聞こえますが、何か問題が生じましたか?」


「いや、大丈夫だ、問題無い。」


(そういえば、自動で充電するシステムを付けたんだったっけ。)


山斬は安心し、再びアプシュルノについて行った。








〜夜の散歩にて〜

「山斬...山斬?」


「....」


「......遠くない?」


散歩組が歩いている所から、山斬は10m位離れた所からついて行っていた。

「言っただろ?アノを含める、容疑者がそこに固まっているからだ。警戒は怠る気はない。」


「えっ?私の疑いは晴れたんじゃ無かったの?」


「容疑者から外れてはいないからな。」

族長の散歩は、いつも通り人の塊が出来ている。

散歩組の姿は山斬からはよく見えない状況になっていた。


「....そろそろ、怪竹の所だ..!」

山斬がついて来たのは、怪竹に養分を与えているのが誰かを明確に知る為だ。

多少捨て身の覚悟だった山斬だが、警戒されず、またよく見えない。


前回の同じ状況になりつつある。


(まずい....だが..折角のチャンスを逃す訳にはいかない!)


そう思った山斬は、散歩組に2〜3mまで近づき、群がる足の間から怪竹の埋められている土を見つめた。


出来るだけ音は消した。

だがかがんで無防備な状態になっている。


(もし敵がそこに居るなら頼む!見つからないでくれ!)


山斬はそう祈りながら、全くとして一つのポイントから目を逸らさず見つめる。すると....

メメイが、周りを見渡して何かを探している。

丁度怪竹の上に着くと、片方の後ろ足を上げて..


「チョロチョロチョロチョロ」

メメイがその場所で小便をした。

(....!!)

メメイは、小便を出し切ると、再び散歩について行った。


しばらくして散歩組はそのポイントから離れたが、他の誰も土に何かを与える事は無かった。



(単なる偶然か...それとも...)


メメイを疑うという行為はした事無かった。

が、辻褄は合うだろう。


なんせ、山斬は人間と外部からの侵入者しか疑っていなかったからだ。


ただ、村を踏んだら死ぬような罠で囲み、口封じまで完璧にこなす頭脳犯が犬だというのは少し信じ難い。


山斬はその後散歩組について行かず、そのまま宿に帰った。



そして、自分の部屋のベットで考えていた。


(んん...仮にメメイが敵として、豆を撒いたり、アノから身体の棘を抜いて圭吾に刺すといった器用な事が犬に出来ないだろう。ん..)



山斬は熟考した末に、右手でグーを作って左手を叩き、閃いた。


(そうか!共犯が存在すればあり得るのか!ただ、肝心の共犯者は.....ウプイ?いや違う。彼女は花の罠で死んでいる。.......やはり、犬が敵だという発想が可笑しいのか?)



山斬は混乱して次第に眠気を感じ、就寝した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ