130(予想).怪しき村人の調査
レイジー、ソフィー、山斬の3人は、新たな容疑者の村人2人の元へ向かっていた。
「散歩中、基本的には村人は移り変わっていったわ。でもその2人は比較的長くついてきてた。タイミング的にもレーダー通りの筈よ。1人目はヒニーちゃん似の女の子、でも髪型がショートだった。」
しばらく歩いていくと、ソフィーは止まり、
「そして多分その子の家はここ。」
そこは、正直言うと、ボロっちい家。
家に苔が生えていて、今にも潰れそうだ。
「とりあえず、ご近所さんに話を聞こう。」
レイジーの提案に2人は首を縦に振る。
そして早速ご近所さん発見、レイジーは近寄り、話しかける。
「あの!ちょっといいですか?あそこにいる女の子に住んでいますよね?あの子について、何か知りませんか?」
「ああ?あーいたなぁ。あいつよく引き篭もってるから顔すら覚えてねえけど。存在は薄っすら覚えてるぞー。親がいなくなってからの噂だと、親戚に食料を分けてもらってるとか。まあそんな奴がどうかしたのか?」
と、頭を書いて眠そうな目をしているぼやっとした男が答えた。
「いえ、少し事情で...ご協力ありがとうございます。」
「大したこと言ってねえけど、助かったならよかったわ。じゃあなー」
男は3人に手を振って去っていく。それに対して3人は振り返す。
「ねえ、レイジーさん。近所の人に会わない程の引き篭もりが、夜に人だかりのある所に長時間居ようとするかしら?」
「確かに、怪しいね。...山斬くんはどう思う?」
ソフィーが山斬を無視して、それをレイジーが見かねて山斬に話題を振りたがる。
山斬としては気まずかった。
「ワ、ワティフェィも、そう思いますよ?」
気まずい雰囲気に押されて、適当な返しをしてしまった。
そしてソフィーの顔色が少し悪くなるのが分かる。
何という地獄だ。
「レイジーさん、次行くわよ。」
このレイジーさんと言って山斬と区別つけているのもまた2人を傷つけているポイントだった。
しばらく歩いていると
ソフィーがある程度先頭で歩いているので、2人はソフィーから離れていく。
山斬もレイジーも互いに目を合わせ、ソフィー抜きで話をしたいと互いに思っている事が分かった。
2人はソフィーの様子を確認しながら耳打ちで話をする。
「山斬くん、具体的にさっきの話どう思ってる?僕と
しては君のロボットを使って欲しいぐらいなんだけど。」
「はい、今夜指示しておきます。」
「レイジーさあん!!」
ソフィーの呼ぶ声が聞こえる。
「あ、はああいい!!ごめん!」
内緒話がバレたと思って声が少し震えながら返事をしたが、内容は違った。
「男が!私の言っていた男がこっちに来るのよ!」
その言葉を聞いてソフィーの奥にいる男を見ると、こちらの方を向いて近付いてくる。
「なんだって!?」
3人は直ぐに厳戒態勢を取って、攻撃の構えをする。
しかし、男は怯む事無くこちらへ向かって来る。
男との距離は次第に縮み、2〜3m程の距離になった。
「..........要件は何かしら?」
しばしの沈黙をソフィーは質問で抜けると、
何と男は手を挙げて、殴りかかろうとしてくる!
「...!!」
ソフィーは両手でガードしようと思ったら...
「..っはいよ。」
「えっ..?」
ソフィーは目を瞑って、何事も無かったと思って目を開けると、男はピンクのリボンの髪飾りを手の平に出していた。
「族長の娘ちゃんが落とした髪飾りだよ。人混みのせいで渡し損ねちゃったんだけど、嬢ちゃん確か族長の横に居た子だろ?これ返しに行ってくんねえかな?」
そう言うと男は、髪飾りを渡して、そのまま素通りしていった。
「.....2人共..帰ろうか。」
「はい」
「そうね」




