125.作戦変更!
山斬は宿に戻ってきた。
そろそろ夕方だ。
山斬は今夜に向けてまた情報を集めたいので、
圭吾の部屋へ向かう。
皆んなの行動が変わっていないのであれば、前回通りここにバイトの皆んなは集まっている。
「コンコン」
山斬は圭吾の部屋を2回ノックした後
「皆の者!入って良いか?」
「ああ....いいぞ......」
圭吾がボソボソとした声で返事をした。
山斬は疑問に思い圭吾の部屋に入ると
人生ゲームで圭吾は借金まみれになっていた。
「そういえば圭吾...人生ゲームで負けてたな....結局負けたのか...」
「.....我は昔から運が悪くてな...運要素の強いゲームや、じゃんけんとか大体負けるんだ....」
「じゃあ何故人生ゲームをやったのだ?」
「...なんでだろう。あんまり勝った試し無いのになんで持って来たんだろ....」
(なんだろう、こっちまで悲しくなってくるぞ...)
「なあ皆んな。今夜も村の姿を調べたいんだがいいか?」
山斬は話題を自分の話したい事に切り替えた。
が、見た感じ4人は消極的だ。
アプシュルノは、朝の件がまだ気になっているのだろうか?
圭吾はゲームで負けているから。
哲也は元々消極的な性格をしている。
だが、ビザリは疑問の眼差しを山斬に向けていた。
「山斬サン。一ツ質問イイデスカ?
」
「...ああ良いぞ。」
「ヤル事ハ昨日ト全ク一緒デスカ?」
「いや、少し変える。」
「ドノヨウニ?」
「アノよ。昨日のレーダーの使用は具体的に何時何分くらいに使用した?」
「えっと....確か散歩を始めてからちょっとしたくらいよ。」
しーんとした空気になった。
「.......どこが具体的なのだ?」
「ああごめんなさい!多分7:00丁度くらいだと思うわ。」
「やはりそうだな。」
アプシュルノの言葉に山斬はニヤリと笑った。
「7:00ガドウカシタノデスカ?」
「ワティフェィ達は前回も調べたのだが、上手く連携が取れず、7:00くらいに皆んなデータを取っていた思われる。だから断片的なデータになってしまい、情報があるようで無かったのだ。だが、今夜はあえて30分ほど後から計測してもらう。そうする事によって、連続的なデータを作り、そこから敵の行動経路を探るのだ!散歩の経路は7:00に村の東、7:30に村の南にてボラバンが小屋に籠る。8:00に村の西にやって来る。もし散歩の経路と違うものがレーダーに出てくれば、散歩組を容疑者から除外出来るのだ!」
山斬はドヤ顔を決める!
「.........ねえ、山斬。」
アプシュルノは山斬に話しかける。
「私達の事、疑って無いの?」
「ああ、犯人であって欲しく無いからな。」
「.....そう......ありがと」
そのありがとうは、どこか悲しそうだった。




